ラブ&ポップ考察
忠犬立ハチ高第1回単独ライブ
『ラブ&ポップ』
2022年11月19日(土)
新宿ハイジアV-1
18時開場/18時半開演
忠犬立ハチ高というグレープカンパニー2年目の女性コンビが、早くも単独ライブを開催するということで新宿に足を運んだ。
youtubeに漫才やコントが何本か上がっており、全部は観ていないが大体は王坂のキャラクターにノムラフッソが翻弄されるという芸風のようだ。
V-1に到着すると、巨大な花環が目を引く。
ウォーターズ魂人さんをはじめ、大勢から寄せられた花が入場口を彩っている。
よっぽど面白いのだろう。
土曜日の夜という時間帯も手伝ってか、開場には80人近い観客が集まっている。
やたらと関係者席が多いが、まさか家族や親戚のために空けているわけはないので、恐らくテレビやマスコミが沢山やってくるのだろう。
客入れ
NO MORE CRY/D-51
Around The World/MONKEY MAJIK
My SunShine/ROCK'A'TRENCH
PEACH/大塚愛
スターラブレイション/ケラケラ
Love so sweet/嵐
Infinity/girl next door
平成ドラマの主題歌を聴きながら開演を待つ。
ラブコメとポップ音楽。
成程、ラブ&ポップはもう始まっているのか。
開場アナウンス
「はい、こんちには。開場アナウンスの王坂です」
漫才でお馴染み、王坂の変声キャラで注意事項が読み上げられる。
本編ではキャラに頼らないぞ、という彼女らの決意表明ではなかろうか。
OP
BTFのテーマと共に、忠犬立ハチ高の2022年の実績が読み上げられる。
どうやら今年の賞レースは全て1回戦で敗退しているようだ。
帰るなら今か。
しかしすでに観客はギチギチに座らされており、退席のタイミングを完全に逃した。
ちゃんと調べてからくればよかった。
①アイドル
アイドルの王坂にファンのノムラがコールをするが…
出オチ。
アイドルマスターとももクロを混ぜたような曲は謎にクオリティが高い。
きっと大人に作ってもらったのだろう。
②漫才
量子力学にハマっているという文系の王坂に理系のノムラは…
導入は難解だったが、女性ならではの話題で回収していた。
あとで調べたところ王坂は上智大学卒、ノムラは医大生という高学歴芸人でもあるらしい。
みんなが知っていると思わないでほしい。
出囃子は楽しいムーミン一家の2代目OP『おまじないのうた』。
映像「4本足の虫を追え!前編」
ノムラが4本足の虫を見たという千葉県の旅館に2人でロケに行くが…
『忠犬立ハチ高の銅像』というラジオをやっているらしく、そこから生まれた企画。
海のシーンから始まるのだが、とにかく波の音がうるさい。
仲が良いことは分かった。
③探偵
探偵のノムラはターゲットをこっそり尾行するが…
ピンクパンサーのテーマを使った遊び心あるネタ。
後半までほぼ喋らず(王坂に至っては一言も喋らず)、顔芸で乗り切っていた。
④スタジオアリス
子供のノムラをカメラマンの王坂が笑わせようとするが…
王坂の一発ギャグコーナー。
今後もこういう役割でやっていくのだろう。
1つ前のオチがカメラで、カメラのコントが始まるのはスマートな流れだった。
幕間は『カメラ!カメラ!カメラ!』。
映像「4本足の虫を追え!後編」
⑤ファインディングニモ
マーリンとドリーは漫才をしようとするが…
顔を塗ってこれまた出オチ。
王坂のドリーがかなり似ていた。
幕間はファインディングニモのサントラ『今日から学校』『Beyond the Sea』。
映像「女子アナウンサーに再応募しよう!前編』
王坂は女子アナウンサーになりたいが…
王坂のnoteから生まれた企画。
決してブサイクではないのだが、確かに女子アナにはなれなそうだった。
スナップ写真を撮りに行くロケの最中、ずっとカメラマンの笑い声が入っていた。
犬がいるのかと思った。
⑥空手
師匠の王坂はちびっ子のノムラに厳しく指導するが…
2人とも空手を知らないのだろう。
⑦お産
王坂の出産に医師のノムラが立ち会うが…
下ネタ?
王坂のお産の演技は真に迫っていたが、「生まれる!」と言うべきところで「いく!」と言っていた。
実はこれだけ新ネタではなく、グレープカンパニー同期の女性コンビ・自主創造との合同ライブで披露していたらしい。
手応えがあったのだろうか。
映像「女子アナウンサーに再応募しよう!後編」
⑧ショッピングセンター
イオンの放送で王坂が呼び出されるが…
ほぼノムラのピンネタ。
映画『ゼイリブ』を彷彿とさせる展開で私は好きだったが、あまりウケていなかった。
そういえば全編通して片方が喋らなかったり出てこなかったりするネタが多かったが、ラーメンズ になりたいのだろうか。
⑨女子高生
アイドルになろうというりさとめぐみは喧嘩になるが…
映画『ラブ&ポップ』の主題歌『あの素晴らしい愛をもう一度』をバックに2人が殴り合うシーンは馬鹿馬鹿しいながらどこか感動的だった。
実際に忠犬立ハチ高の2人は岩手県の高校で出会い、王坂がノムラを誘ってお笑い芸人になったという。
「おばあちゃんになってもやろうね」という最後のセリフは、女子高生めぐみではなくノムラ本人の言葉ではないだろうか。
ED
『あの素晴らしい愛をもう一度』の合唱版に合わせて、エンドロールが流れる。
スタッフにはグレープカンパニー同期のダブルグッチー、ツンツクツン万博、レインマンズ、自主創造、虹色LOVEの名前が並ぶ。
単独ライブということもあって音響・照明・道具をふんだんに使っており、また定員スレスレの観客を会場に詰め込んでいたため、途轍もない激務であったことは想像に難くない。
優秀な同期に恵まれたことをもう少し感謝した方うがいい。
OPのナレーションはマカロニステーションのお2人。
先輩もこき使っているようだ。
映像出演の雨宮萌果アナウンサー。
なぜ出てくれると思ったのだろうか。
なぜ出てくれたのだろうか。
客出し
終演後に舞台上でグッズ販売があるという。
ジャンボうちわが500円、下敷きが300円。
Tシャツが良かった。
折角良い写真なのにグッズ作りのセンスが欠如しているようだ。
2人の手が加わっていないであろう可愛らしいフライヤーだけ貰って帰った。
2人とも顔が小さかった。
第2回単独ライブも頑張ってほしい。
【追記】
出囃子のプレイリストを公開するやつはDJになったほうがいい。