2.3.3
どんどんお話を進めていきます。ルカの年齢はおそらく3〜4歳程度のため、もう少しまともに話ができる年齢まで引き上げます。村焼きのタイミングでは14歳くらいにしたいので、ひとまず5年くらい経過させて中学年くらいの年齢にしましょう。その間にいろいろやったよ、をギュッとまとめます。
[私]が村の人々を肩書きで呼ぶのはまあいいとして、ルカが村長以外を名前で呼ばないのはちょっと違和感があるのでみんなに名前をつけたいと思います。ラテン語ベースで、ざっくりとしたイメージでつけていきましょう。どうせ焼くので悩まずつけたいところ。主要メンツのおじさん3人は個別で考えるとして、その他の男性は鳥から、女性は花から考えましょうか。
村長はディウ(diu:長)、棟梁はドム(domum:家)、若頭はコル(cor:心臓)
大工の若者は3人でアクウィラ(aquilae:ワシ)、コルバス(corvus:カラス)、ノクトゥア(noctua:フクロウ)
棟梁の奥さんはローザ(rosa:バラ)、若頭の奥さんはヴィオラ(viola:スミレ)
話を進めたかったのでエレナを呼んじゃいました。手紙のやり取りではさすがに時間がかかりすぎるし、かといって紙ベースで通話をしようとするとハリーポッターの世界に出てくる吼えメールのようになってしまいそうなので、使い魔の交換という形で落ち着きました。今でいうタブレットでのオンライン会議みたいなものですね。接続しているときだけ互いを認識して会話ができるという。
ちなみに使い魔は自身の一部体液によってその能力を指定できますが、[私]が最初に作った小鳥は視覚に特化していたので涙のみを与えていましたが、その後話せるように唾液を混ぜました。一度分解して再構成していますが、あまり絵では見たくない光景ですね。エレナも同様に涙と唾液は確実に混ぜていますが、撫でられた時のあの反応を見るに相当な量の体液を入れてそうですね。もしくは触媒にする身体の一部を多くしているのか。少なくともあそこまで自身とリンクさせた使い魔を作る人はあんまりいません。
さて、ここからはルカに魔法の話をしていきます。すでに教えている内容ですが、おさらいとして会話に盛り込んでいきましょう。その後数日間で魔力放出用の腕輪を作って装着しつつ、魔法をたくさん使うことによって副生成物を蓄積させていきます。
教えるの大変そうですね。[私]は感覚派でしょうから、きっと論理的に説明できないと思います。あとは自分なりの解釈が強そうですよね。共通の認識がないから理解が得られないやつ。どちらにしてもまだ未熟な子供に汲み取ってもらおうと言うのがおかしな話なのですが。
このままでは不機嫌エンドなのでエレナに助けてもらいましょう。同時にもう少し細かな魔力/魔法の話をします。
細かい話をしたいのになかなか始まらないですね。ルカに教える形にしようと思いましたけど、ちょっと形を変えてサラッと入れましょうか。
多分[私]が不機嫌なのは、自分にできなかったことをエレナが達成した嫉妬と、自分の考えをそれとなく否定されたことに対する不満と、エレナに気を使わせてしまった罪悪感とが入り混じっているからだと思います。めんどくさいですね。
でもこれでひとまずの話はできました。あとは腕輪作りですね。副生成物の蓄積については、あんまり詳しく書いている暇が無さそうなので『考えてみたらそれも原因の一つだったかもね』くらいの立ち位置でサラッと流しましょう。
[私]が倒れたのは低血糖みたいなものですね。薬の飲み始めに想像以上に血糖が下がり過ぎてしまうことによって低血糖は起こりますが、それと似た機序で魔力が下がり過ぎて死にそうになってました。低血糖は糖分摂取で回復するので、魔力を帯びた食べ物で魔力を回復させています。
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