2.2.2
さて、新しい場所へと旅立ちます。ここからの流れとしては①出発、②街へ到着、③魔法使いとの交流、④新しい村へ移動の4つを想定しています。結構ありますね。
2.2.2.1
ここでは今いる村からの出発するシーンを書きます。荷車への積み込みと家の解体、お墓参りを済ませたら、使い魔を利用して方向を確認して街へ行きます。
村から出られましたね。街道に出てから使い魔を呼び出しましょう。そのためには森を抜ける必要がありますが、しっかり書く必要はないのでサラッといきます。
森を抜けて、使い魔を呼びます。今回は方角の確認とキャビン外の目の役割なので小鳥程度の小さな生き物でいいでしょう。触媒となるのは自分の髪、眼としての機能を高めるために涙を数滴混ぜます。
これでこのセクションで書きたいことは終わりです。街のシーンへと進めます。
2.2.2.2
ここでは街に到着して散策するシーンを書きます。魔導書に使う紙を買って、時間の経過による認識のギャップについて書きます。数日は居座ることになるので宿も確保しましょう。
[私]の言う通り魔除けに使用する糸は引越しの時みたいに分解・再構築すればあっという間にできますけど、手慰みに編み物の真似をしています。生成物はミシンの糸みたいに芯に糸が巻き付いているイメージです。
道中はこれ以上やることがないので、時間経過を文章を挟んで街に入りましょう。
結構遠くにある、と言う設定にしたので2週間かけました。馬車の速度は10〜15 km/hrとして、1日6〜7時間移動すると60〜105 km/day、おおよそ80 km/dayと見積もって14日なので1,120 km。東京〜福岡くらいの距離ですね。パリ(フランス)〜ウィーン(オーストリア)も同じくらいです。これだけ離れていれば、文化や情報の伝達にある程度の差があっても変ではないですね。今のようなインターネットはない時代でしょうから、[私]がいろんなことを知らなくても仕方がないでしょう。
さて、街に着いた後に時間の経過による認識のギャップを感じてもらうのですが、どういう内容にしたらいいですかね。いくら距離を稼いだとはいえ、十数年程度では目覚ましい変化はあまり無さそうです。それでいて画期的な、[私]が驚くようなものを考えます。
人間の技術力については、現代ほど高度ではないにしろ発達していると思います。冒頭の村焼きでも『科学技術によるものではなく、魔法によるもの』と判断するシーンが入るので、少なくとも人を傷つけることができる技術はあります。戦争も経験はしているでしょう。ただ、大量生産が横行するようなタイミングではないと思うのでそこは注意します。でも[私]は機械の構築はすれどあまり科学技術への執着はなさそうなので、その方面から攻めるのはあくまで次善策となりそうです。
そうするとやはり魔法の方面からとなりますが、人間たちの生活にどの程度魔法や魔法使いが溶け込んでいるかを考えなくてはいけません。2.2.1後半で『魔法使いの総数は多くない』ことを解消したいと書きましたが、ここを覆すのなら『魔法を使える存在を増やす』のがいいかもしれませんね。『先天的な(生まれつき魔力を生成する臓器を持つ)魔法使いと、後天的な(補助器具により魔力を補う)魔法使いの2種類がいて、魔法自体はより身近な存在になっている』という状況なら、とても驚くと思います。補助器具は『魔導具』と呼べばいいでしょうか。いくつか分類と例を考えます。
装飾品としての魔導具
指輪:主に指先を起点とする細かな魔法に関与するもの
腕輪:主に上肢を起点とする多くの魔法に関与するもの
首輪:主に全身に作用する魔法に関与するもの。稀に使役するために拘束するもの
眼鏡:主に視覚に作用する魔法に関与するもの
道具としての魔導具
その他魔導具
道具としての魔導具はすでに[私]が使用しているものですね。後天的な魔法使いについては装飾品としての魔導具を利用することになりそうです。どれも小規模で自由度は高くありませんが、日常生活の補助をするために人間が活用しています。その他のものについては主に魔力や魔法が込められた使い捨てのもの、と考えれば良いでしょう。
話をややこしくするためにもう少しだけ考えます。いわゆる先天的な魔法使いはその血と遺伝子によって選ばれた生き物であると考える人もいると思います。養殖された荒天的な魔法使いが増えることをあまり良いことは思っていない。敵対して殲滅するようなことはしないまでも、軋轢は存在するはずです。具体的に話に絡めるかは別として、そういった政治的な圧力があって全ての人がこの事態を好意的に受け取っているわけではないことは示せたら良いですね。
それから、魔力を制限するための魔導具もあって良いと思います。程度はあれど魔法使いは魔力を生成し、魔法として使わなかった分は体外へ分泌/排泄されます。魔法として使ったとしても、副生成物が蓄積して環境の魔力濃度やその比率に影響を与えることがあります。それらが過剰だと魔力が暴発・暴走して辺りを焼いてしまいます。2回目の村焼きの際に使うギミックとして、この魔力を制限する魔導具を使用しましょう。生成量が多いことはこのセクションで別の魔法使いに指摘してもらい、【転】においてそれが壊れる(壊れそうな)表現によって悲劇をスタートさせます。
これで事前準備は完了です。街に入るにあたって、まずは壁に到達してもらいます。そこから守衛さんに会って、許可を得るところまで。ここで魔導具の眼鏡に触れます。
『宿を取る』ことを忘れないようにその理由と一緒に提示しておきます。道中の話はまた別の機会で触れられたらいいですかね。ここはお話のメインではないのでさっくり行きます。
この曲がる道を間違えて結構早めに壁へ向かってしまったので、入口を探すのにもう少し時間がかりそうです。
城に入るための大きな門ですから、守衛さんはいます。そしてこのお話が始まって最初の会話ができそうです。それから魔法が身近になったとはいえ、先天的な魔法使いの総数は変わりありませんから本物に会ったら緊張しちゃうと思います。眼鏡による魔法使いの判定をおこないつつ街へと入る手続きを進めてもらいます。
この眼鏡に対しての開示は少し時間をかけすぎましたかね。とはいえ認識のズレがあるので話が通じず、スムーズに会話ができないので仕方ないのですが。ここはまた読み返しながら調整しましょう。
それから、台帳に記名する際に魔法に関する誓約書へサインをしてもらおうと思ったのですがやめました。くどくなりそうなのと、魔法が発展して身近になってるのにそれを制限するような誓約書を作るのは本末転倒な気がして。『魔法使いであることを聞いたからには何か特別なことをしなくてはいけない』と思ったので、台帳へのサインもペンではなく魔力でやってもらいました。