メイキング|村焼き(仮題) #4 執筆:起【3】
2.1.5 仮推敲
ボリュームが大きくなりそうなので、各セクションごとに軽く推敲をすることにしました。誤字・脱字の修正とともに、やり残していることとこれからやることを整理しておきます。ただ、ここではあんまり頑張りすぎずに全体像を確認することを念頭において見ていきます。
(行番号は下記ファイルを参照してください)
19行目〜20行目
『プラントの魔力濃度が薄そうだから時間をおいて確認する』と書いているのにすっかり忘れていたので、どこかのタイミングでチェックするシーンを挟みたいです。ここで書きたかったのは『世話が疎かになって栄養が行き届かなかった』ということなので、その情報開示ができれば問題ないですね。
21行目〜23行目
紙面上を魔力が走って文字を書くシーンですが、もう少し幻想的なニュアンスを加えたいので「流れ星みたい」を加えます。
44行目〜45行目
余剰分の魔力が生成されるのはいいとして、それによって村焼きを起こしてしまったのだから無害なわけがないですし、それをここで厳密に書く必要もないのでカットします。
46行目
『確認』が連続してしまっているので修正します。
47行目〜48行目
『ずっと稼働していてもう抽出できるほどの成分がない』ということを書きたかったのですが読みづらいので修正します。たぶん『抽出し切ってしまったために』が変なのだと思います。
51行目〜54行目
『長時間ほったらかしていた』ということを『こんなにたくさんの人が一気に死ぬのはおかしい』という視点で書きたかったのですが、ここもやっぱり読みづらいので修正します。直前のセリフで『〜得る』を使っているので、別の表現に修正しておきます。村人との距離感も少し遠すぎたので、54行目の内容は変更します。
55行目〜56行目
ここも『ほったらかしていた』ということを別の視点で書きたかったのですが、少し読みづらいので修正します。要は『換気ができていなくて空気が悪い』ということなので、少し前に書いた小窓のことを意識して直しましょう。
57行目
少し情報量が多いので削減します。
61行目〜62行目
視覚情報から言葉が発生すると思うので、この2行は入れ替えましょう。扉を開けて村の様子を見て全てを察し、その結果口にしたのが『やられてしまった』になれば理解しやすいです。それに伴い文末を微調整します。
70行目
リズムが良くなるように言葉を追加します。
76行目
村の外れはお墓作りの時に行ったところ(250行目〜296行目)とはまた別の場所ですが、誤認してしまいそうなのでこちらの言い方を変更します。
78行目
ここの『よどむ』は『流れが悪くなる』というニュアンスにしたいので漢字を修正します。
98行目〜99行目
一文字だけ浮いてしまうのが嫌なので調整します。あと人差し指で舐めるのはちょっとはしたないので小指に留めておきます。
105行目
わざわざ炭の塊を区別する必要はないので『ある』は削除します。
107行目
ひらがなが多くて読みづらいので調整します。
108行目
リズムを良くするために細部を微調整します。
117行目
一文字だけ浮いてしまうのが嫌なので文章を調整します。わざわざ行動を指定しなくても伝わるでしょうから『移動した』を削除します。
119行目〜120行目
『集まった』が連続してしまっているので修正します。セリフはこのままにして、地の文の方を直しましょう。光の強度によって人が集まっていたことを示したらいいですかね。
134行目〜136行目
魔法を使うために描いたものは魔法陣ではなく文字なので表現を変更します(魔法陣の考え方は比較的新しいもののようなので)。とはいえ村を覆う結界のための魔法なので、円形に描いていることを分かるように補足もします。合わせて、文章の順番を変えつつそれぞれの文末を調整していきます。
140行目
イメージしやすいように漢字にします。
158行目
もう少し『この魔法によってできないこと』を補足します。今のままだと動物だけを指しているように読めてしまうので。
147行目
断言する形だと流れが良くないので、読みやすいように文章を繋げます。
189行目
『生きていくためにお金を稼いでいる』ということを書きたかったはずなのですが、分かりづらいので修正します。
191行目
『嫌がらせを受けているかどうか』は確定していないので表現をマイルドにします。
196行目
比喩表現よりは事実として書いた方がより伝わると思うので修正します。
226行目
話が急に切り替わるので情報を追加します。
240行目
蜘蛛の巣型の魔除けのレシピを魔導書から探す→【承】で行います。
244行目
地の文が続かないように独白を挟みましたが、例を挙げているわけではないので別の表現に変更します。
270行目〜273行目
『時間の進みが早いことで細胞に何かしらの影響が出る』ということを書きたかったのですが、悪い印象にするよりは良い印象にした方がいいので意味を逆転させましょう。『皮膚の時間を進めることで代謝が促進され、新たな皮膚が新生する』ということを書きます。
281行目
漢字が違うので修正します。
288行目
道具を使わずに掘っていることを強調したいので情報を追加します。これによって肌に何か影響があるんじゃないの? とは思いますけど無機魔法についてはまだ理解が少ないのでこのままにしておきます。次の村以降で考察を深めましょう。
301行目
一文字だけ浮いてしまうのが嫌なので文章を調整します。
302行目
『自立人形』ではただ立つだけ(物体としてあるだけ)で運んだりはできないと思うので『自律人形』に言葉を変えます。命令されたことを忠実に行う人形、と言ったイメージです。今後も同じ表現をする時は『自律人形』としましょう。
305行目
『物』が近い位置で続いているのでふたつ目を調整します。
309行目
自律人形の作成(設計図を書く、砂山を作る、魔法を起動する)→【承】で行います。
319行目〜320行目
ちょうど植物室の片付けなので、この場面で19行目〜20行目で指摘していた魔力濃度について記載します。また、採取した薬用部位は調剤室へ持っていき種子類はトランクで保管をしたいのですが、今のままでは全てをトランクに入れると読めてしまうので文章の切れ目も調整します。
329行目
段落が大きく詰まって見えるので途中で改行します。調剤棚と薬品棚の部分を分ければ良いでしょう。
331行目
片付けている動作をできるだけ同じ言葉で表現しないようにしているのですが、分かりづらくなってしまったので修正します。一連の流れで仕舞っていることは分かるので省略しましょう。
334行目
他の記載に合わせて機械の表現を修正します。
以上で仮推敲は終わりです。思ったよりも手を入れてしまいました。次のセクションへの宿題は以下の通り。
蜘蛛の巣型の魔除けのレシピを魔導書から探す
自律人形の作成(設計図を書く、砂山を作る、魔法を起動する)
防衛魔法の構築(反射機構について)
時間にまつわる魔法の研究
それでは次へ進みましょう。
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