2.2.2.3
さて、主目的である魔導書の紙を買いに行きます。今いる商店街でもよかったのですが、場面を変えたかったので城下町の方にしました。
店主に教えてもらった魔導具を売るお店については、[私]が泊まっているお家のお爺さんの弟がやっているお店にしましょうか。せっかく出てきたお爺さんですし、魔法についてのまた別の視点を組み込みたいので。『古い魔法使いではあるけど認識が新しい』という立場ですね。まずはそのお店に行き、弟と話をしたのちに新しい魔法使いには登場してもらいます。
街の成り立ちについては[私]を通してちょっとした考察を。大気中の魔力濃度については装飾品の製造や日常的な魔法の行使によるものです。明確な害があるわけではないけど蓄積して何かしらの疾患をもたらすことは容易に想像できますね。きっと数十年後には規制が入るなて魔力生産量の調整や防護技術の向上があるのでしょうが、本筋ではないためこのお話では語りません。この街の人間が早死にしようが知ったことではないので。
せっかく兄弟の設定にしたので、お兄さんの真逆の形にしました。大きな眼鏡は屋敷のお爺さんが使っていたもので、魔力をより認識できるようにするものです。兄弟共に魔力の生成能力は一緒ですが体格が大きく異なるために不足/過剰となってしまったため、それを補い調整する目的で眼鏡をつけてました。いまでは魔法を使いたがらない兄は小さい眼鏡を、魔法をより使いたい弟は大きい眼鏡をかけています。
兄弟については特に名前はつけなくてもいいですが、買い物中に出会う魔法使いの名前は考えなくてはいけませんね。エレナ(Elena)なんてどうでしょう。ギリシャ語由来ではありますが、光や松明といった意味を持っているようです。かっこいいですね。
【承】でメインとなる新たな魔法使いをやっと登場させられました。ふたりとも女性で年齢に大きな差はなく、一人称も被るとなると会話が分かりづらくなってしまうのでお嬢様になってもらいました。でも見た目は普通のお姉さんです。『豊満な身体』と書いたのは治癒・治療が得意な魔法使いなら生命力に満ちているだろうから。セクシーなわけではないです。
そしてなんと、ここの時点で30,000文字を超えました。最初の想定ではこのくらいの文字数で終わると思ったのですが、まだまだ話は中盤ですので、もうしばらくお付き合い下さい。
目的のものは買えました。エレナは文房具が好きな人です。一言どこかでそのことについて言及したかったのですがこの場ではできなかったので、この後の食事シーンで挟みたいと思います。
さて程よい時間なのでここを出てご飯に行きたいのですが、荷物がネックなのでそれを解決したいです。宿に届ける話からお爺さんたちの話に繋げましょう。
おじいさん達の話もしつつ、メインの魔法用紙の購入ができましたね。あとはエレナとの会話を通して最近の魔法使い事情と共に村焼きの話し、[私]の過剰な魔力生成について言及します。まずはご飯屋さんに移動するところから。
魔導具屋からお店に移動するまでを全部書いていると多くなりすぎてしまうので、ぎゅっとまとめました。でもまとめすぎるとこの後[私]の話をする必要がなくなってしまうので、あくまでエレナの話だけ。その身体つきの理由についてと、実際の年齢についても提示しておきます。
ちなみに、魔法使いは800〜900歳ぐらいで活動を終えます。1,000歳まで行くことはほとんど稀ですね。私たちの尺度で考えると80〜90歳、100歳なら大往生といった感じです。アリシアは大体300歳後半、エレナは200歳前半でアラフォーと新卒くらいの年齢差があります。