メイキング|村焼き(仮題) #11 執筆:承【7】
2.2.3 仮推敲
引き続き、各セクションごとに軽く推敲をします。誤字・脱字の修正とともに、やり残していることとこれからやることを整理しておきましょう。
(行番号は付属小冊子の「仮推敲」を参照してください)
349行目
文末が「〜な」で重複しているので削除します。
350行目
文末が「〜な」で重複しているので別の表現に修正します。
355行目
文末が「〜な」で続いているので削除します。
360行目
特定の物質を指しているので、この「もの」はひらがなではなく漢字に直します。
367行目
段落の最終行が「〜う」と[私]の独白(行動)が同じ形で終わっているため、ここは別の表現にします。
375行目
次の文の末尾が「〜u」で続いているので、こちらを「〜a」に修正します。ついでに「まくる」を漢字に修正します。
379行目〜386行目
時間にまつわる魔力についてはこのセクションで十分に触れられておらず、また詳しくやるのは次のセクションとなるため細かな言及は避けることにします。魔力の基本と絡めて描写したいので、一旦ここは削除しましょう。
387行目
一つ前の修正に合わせて動作を調整します。
393行目
セリフのため一字上げます。
406行目
リズムを整えるためにセリフを修正します。
407行目
このお話では魔法を使うことを『魔法をかける』とは表現しないので修正します。
425行目
時制を合わせるために「人形の設計図をたくさん書くのは大変だった」と過去形にします。
427行目
誤字を修正します。
428行目
直近で「先ほどの」が重複しているので表現を変更します。
433行目
368行目で『馬を二頭、人は御者で二人、護衛で二人でいいかな』と記載しましたが作っている山の人の分が2つしかないので修正します。
443行目
リズムを整えるために修正します。
447行目
近くに「だった。」があり重複するのでこちらを削除します。
451行目
セリフのため一字上げます。
464行目
リズムを整えるためにセリフを修正します。
487行目
ここは改行しなくても良さそうなので詰めます。
498行目
近くで「歩いて」が重複するので修正します。また、その後の『目指せる場所でもないから』が『魔法で解決してしまおう』に繋がりにくいので、こちらも修正します。
521行目〜525行目
355行目〜357行目にて糸状に張り巡らせるやり方として『昨日乾かした植物から繊維を抽出すればいいかな』と書いていますが、これを活用せずに糸を合成してしまっているため修正します。もうこの場である程度のものを作ってしまいましょう。
577行目〜578行目
「〜た。」が続いているのを解消するために文章を繋げます。
591行目〜592行目
守衛のセリフの中に『近頃はよく魔法使いがこの街を訪れるのですが、だいたい同じくらいの濃さでしたので』とあるけど、この『同じ』が[私]の魔力に係って読めてしまうため修正します。
635行目
ここは漢字に直します。
653行目
かなり近い場所で「その」が重複してしまっているので修正します。
701行目〜702行目
「〜る。」が続いているので2つ目を修正します。それに伴い702行目のものを調整しましょう。
774行目
『魔法使いしか使わないものばかりだ。』が重複してしまっているので削除します。
791行目
もう少し生返事の雰囲気を出したいので[私]のセリフを修正します。
798行目
エレナの人物像が少し変化したので、入店の挨拶を937行目に合わせます。
829行目
リズムを整えるために修正します。
843行目
『よく分かってる』より『よく分かってらっしゃる』の方がリズムがいいし分かりやすいのでそのように修正します。
852行目〜853行目
細かい文章が続いているのと、『〜困るし。しかし〜』で「し」が連続して読みづらいのと、「〜だな」が近くに重なっているので修正します。
906行目
視界が変わっただけでは使い魔は動かせないと思うので表現を工夫します。
917行目〜918行目
文末が「〜た。」で続いているのとリズムを整えるために、文章を繋げて読点の位置を調整します。
949行目、952行目
年齢が英数字のままだったので漢数字に直します。それに伴い「多分」があると漢字が詰まって読みづらいのでカットしましょう。
また、917行目〜918行目ですでにエレナは年齢を開示しているため、952行目でわざわざ自分の年齢を言うと不自然になってしまいます。952行目の方は具体的な言及を避けましょう。
1003行目
近くで「〜わよ?」が重なっているのでこちらを修正します。
1050行目
『空を眺めてぼんやりしているけれど』は「空(くう)」と書いたつもりなのですが「空(そら)」とも読めてしまうので表現を変えます。
1116行目〜1117行目
村が焼かれたと言うニュースに対してエレナの感想が「怖い」なのが腑に落ちません。「物騒である」とは思っているでしょうが、それ以上に「命が失われたこと」に対してリアクションするはずです。
1121行目
ここのエレナのリアクションももう少し工夫して[私]のことを案じてほしいです。
1151行目〜1152行目
「お金が少ない」ことが「新しい場所を探す」ことにうまく繋がらないのと、1246行目〜1247行目で『あまり資金はなかったけど、前の村で分解した素材を売ってなんとか工面した』としているので、1151行目〜1152行目のこの一文は削除してしまいましょう。
(おそらくは「新しい場所に行く」→「薬を売って資金を稼ぐ」と言うことを想定していたのかもしれませんが、いま必要なのでどちらにしても削除で問題ありません)
1159行目
『自分の魔力でこの形で文章を書いて』と「で」が重なってしまっているので修正します。
1163行目〜1164行目
文末が「〜u」で続いているのでリズムを整えつつ修正します。また、「記載」が近すぎるので片方を別の表現に変えます。それに伴い1164行目の末尾も修正します。
1196行目〜1197行目
この会話をしているのは、実際には診察が終わった後の時間のためこの位置だと分かりにくくなってしまいます。1201行目と1202行目の間に移動させましょう。
1252行目
文末が「〜u」で続いているので修正します。
1270行目
指示語が「その」だと「新しい村への期待」係ってしまいそうなので、「エレナとの別れによる悲しい気持ち」と伝わるように「この」に変更します。
これでひとまずの推敲は終わりです。
418行目で『服を新調してみようかしら』と言ってましたが服を買うタイミングはなかったですね。正直、大きな街に浮かれているだけで必須の項目ではないためスルーします。強いてやるなら1246行目〜1248行目の最後の買い出しですが、それは全体推敲の時に調整しましょう。
848行目〜849行目で『サンプルでいくつか好きそうな用紙をつけとくから、もし気に入った物があればここを発つ前に寄ってくれよな』と言われていましたが、ちゃんとは買わなかったにしても1253行目で追加購入しているのでそれで代用します。
このパートは想定していなかったものの、お話の奥行きを広げられたので良かったです。【転】では新しい村に移動してから村を焼く直前までを書く予定です。【起】【承】で提示されたものと解決できてないものは以下の通り。
【起】
防衛魔法の構築→手帳を使って無機魔法を利用したやり方を考えます
時間にまつわる魔力の言及→防衛魔法の構築のタイミングで触れます
【承】
[私]の魔力生成量が多いこと→『現に困っていなくても改善した方がいい』とエレナを使って指摘。「余剰魔力」「魔力中毒」についても併せて提示します
魔導具屋で買った魔力計→植物室の魔力測定に使用しているけど、村焼きにつながる魔力量の変化を示すギミックとして活用します
東の村を焼いた魔法使いについて→『犯人を探している』としたのでそれらを絡めてもいいかもしれないですね
それでは次へと進みましょう。
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