2.3.4
いよいよこのセクションも最後です。実際の村焼きシーンは【結】に回すので、ここではそこに至るまでのシーンを書きます。だんだんと盛り上げて、村を焼いていきましょう。
まずはルカとの会話を通して魔力の許容量について言及します。空間にまつわる魔法と腕輪を使って湖に過剰に生成された魔力を流し込んでいましたが、ついにその許容量を超えて溢れるようになってしまいます(だからこそ村中に魔力が拡散して魔力中毒になる人が出てきたのですが)。それに伴い転移されなくなった魔力は[私]に蓄積するため体内の魔力量が増えますが、今まで転移により適正量(以前に比べたら格段に少ない量)で維持していたところに過量の魔力が流れてくるのだから中毒にも似た状態になります。村焼きのきっかけとなる、自身にコントロールできないほどの魔力の上昇ですね。これによりルカにも視認できるほどの魔力を帯び、頭痛や嘔気などの症状が出てきます。
流れとしては[私]の魔力上昇(ちょっとだけ体調不良)→村人たちの体調不良再び(明らかに魔力量が多い)→解毒をしつつ湖の様子を確認する(各種本を参照する)→[私]自身の体調も悪くなる(以前の村焼きの状態に近づく)
ちょっと別の話が始まりそうですが、この魔法/魔力の話から光ってる話に繋げていきたいので必要なパートです。訓練のパートを使って少し時間を経過させたのち、魔力過剰について指摘しましょう。
いよいよ魔力が溢れているかも、というところに辿り着きました。関連のないいろんな本を想定より多めに出せたので良かったですね。このあと家に帰って解呪の本も出すので、それで一通りOKです。一晩経過させて住人が元気になって良かったね、で一区切りさせましょう。
その後、逆に自分の体調がおかしくなっていきます。その体調と書斎の状況からかつての村での惨状に思い至る、という流れがいいですかね。
さて、これでおおよそやりたいことはできましたかね。あとはもう魔力中毒を自覚して、これまでのことを思い出して、どうにもならなくなって魔力が暴走し、村を焼きます。
ここまでの文字数は、【転】だけで約51,000文字、全体で96,000文字です。もうそろそろ終わりにしても良さそうですね。一夜明けてからの村焼きは次のセクションに引き継ぎましょう。
2.3.5 仮推敲
これまで通り仮推敲をしようとも思いましたが、量が多いのとあとちょっとでお話も終わるので今回はスキップします。