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デザインのお話し

はじめまして、「あすと」と申します。
以前、社内のTableauユーザ会でお話ししたデザインのお話をさせていただきます。


デザインを学んだきっかけ

むかしむかし、「パワポ資料をキレイにして」と言われて、修正しました。
見やすくはしたつもりだけど、わかりやすくなっていないし、伝わらないだろうなと、思ったのが、デザインを学んだきっかけです。

伝わる わかりやすい ためには

最初に、「わかりやすい」とはどういうことかを定義しました。
「わかりやすい」というのは「すぐにわかる」ということ、一目見れば、パッと見れば、理解できるということ、と定義しました。

シンプル

そのためには、「シンプル」です。理由として、3つ挙げます。

KISSの原則

人類普遍の原則で、「Keep It Short and Simple」の頭文字になります。
「短くシンプルに」「簡潔に単純にしておけ」ということです。
複雑なものはわかりにくいということは、みなさん納得できることでしょう。だから、「単純」「シンプル」なのです。

Less is more.

ドイツの建築家 ミース・ファン・デル・ローエの言葉で、デザインを学んだ方は、おそらくご存知の言葉です。ちなみに、「神は細部に宿る」という言葉も、彼の言葉です。
「Less is more.」を無理に和訳すると、「より少ないことは、より豊かなこと」。装飾・デコレーションが少なければ少ないほど、豊かな表現が生み出され、伝わりやすくなるという意味です。装飾は少なく、シンプルがいいということです。

シグナル/ノイズ比

伝わりやすさを表す指標で、この「シグナル/ノイズ比」が大きく・高いと、伝わりやすいことを示しています。
定義は、「無意味な情報(ノイズ)」分の「意味のある情報(シグナル)」です。分母の「無意味な情報」をなくせばなくすほど、伝わりやすくなります。「無意味な情報なんてない」とおっしゃる方もいらっしゃるかと思いますが、実は結構たくさんあります。
例として、「不適切なもの」「紛らわしいもの」「不必要に強調されたもの」を挙げておきます。作った側の目線ではなく、見る側の目線で、このような「不適切」「紛らわしい」「不必要に強調された」無意味な情報がないか、見直しされることをお勧めします。

伝わる わかりやすい 資料を作成するためには

デザインの4原則

続いて、デザインの4原則「近接」「整列」「反復」「コントラスト」をご紹介します。ご存知でなかった方は、ぜひ覚えていただければと思います。

近接の原則

まとめる。関連要素は近づけ、そうでなければ離すというルールです。
ここでの要素とは、スライド資料では、タイトル・リード文・本文・箇条書き・段落番号・表・グラフ・画像・イラスト、線や矢印、四角形などの図形などです。TableauのVizでは、ダッシュボードやワークシートのタイトル・テキスト・イメージ・凡例やフィルター、そして、表やグラフです。
これらの要素どおしの関連性が高ければ近くに、関連性が低ければ遠くに、その要素を配置するのが、「近接の原則」です。
得られる効果は、「組織化」つまり「グループ化」です。

整列の原則

揃える。すべての要素を意識的に配置する。
すべての要素は、別の要素のどこかに揃える。つまり、左揃え・右揃え・上揃え・下揃え。必ず、別の要素のどこかに揃えるというルールです。
揃えれば揃えるほど「見えない線」が現れ、この「見えない線」によって、見る方の視線を自然に誘導することができます。縦方向であれば上から下に、横方向であれば左から右に、視線誘導できます。言い換えれば、これは、見る方に見る順序を示していることであり、すぐにわかる、つまり、わかりやすいことになります。
得られる効果は、「一体化」です。

反復の原則

繰り返す。特徴を繰り返し、要素の一貫性を保つ。
これは多くの方が実践していると思います。スライド資料であれば、テンプレートを使って同じデザインを繰り返しているでしょう。
しかし、要素の配置場所が、必ずしも決まっているわけではありません。TableauのVizも、同様です。テキスト・表・グラフ・画像などの配置が、スライドやワークシートごとに反復していれば、つまり、同じような配置を繰り返していれば、見る方のパターン認識能力により、把握・理解されやすくなります。
得られる効果は、「統一感」です。

コントラストの原則

強弱をつける。要素と要素をはっきりと異ならせる、違うものにするというルールです。
明らかに違うもの、例えば、フォントサイズやフォントの色を違うものにすることで、要素の重要度・優先度を認識されやすくします。見る方にとって、明らかに違うものと思われるように、臆病にならず、大胆に、力強く、強弱をつけましょう。
得られる効果は、「階層化」です。

デザインの4原則(「近接」と「コントラスト」の手法は続きの記事で…)

以上が、デザインのお話しです。
次回は、TableauなどBIツールと関連の深いデータビジュアライゼーションについて、お話しします。

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