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変人=イノベーターのDNAを引き継ぐ方法
基本的にイノベーターというのはかんしゃく持ちの人格破綻者であったり、変人なので理解されない。したがって「セカンドペンギン」であるフォロアーの存在というのが重要だとわかるのが、この映画です。
このクリップだけでもしびれます。会社がうまくいくには、No.2である「セカンドペンギン」がちゃんと実力があるところが重要で、そこが「勘違いカリスマ社長+YESマン役員+奴隷の社員」のブラック企業との分かれ道なんじゃないかと、いろいろな会社を見て思います。
論点としてもう一つ重要なのは、その変人のDNAをカリスマ経営者亡き後に継承できるかどうか。
Appleの場合は必ずしもうまくいっていないように見えますが、方法としては宗教における経典(例:バイブル、タルムード、古事記など)のような形で言語化し、正統なる継承者や使徒がそれを伝えていくことや、組織システム上の仕掛けを作ることです。
ただその道は平坦ではなく常に「組織の力学」にとらわれます。たとえば、キリスト教の場合は、中世カトリック教会のような腐敗を生み、16世紀の宗教改革へと進展していったのはその一例です。
今後もう少し深く考察しようと思っていますが、そのヒントは元ハーバード大学グレイナー教授による論文「「企業成長の“フシ”をどう乗り切るか」(Evolution and Revolution as Organizations Grow)」にあるのではないかと思っています。
下記はもう10年前に書いたコラムですが、こちらを時間を見つけてアップデートしようと思っています。