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在庫管理が小売業で飛躍するための一丁目の一番地〜ニトリ社長の店舗視察にその本質を見る

今朝(1/19)「がっちりマンデー」で、ニトリの似鳥会長が池袋店舗視察している下記のシーンにしびれた。

似鳥さん:これもね、面積が多すぎる。なんぼ売れるのこれ?
社員さん:1週間の平均販売数15個です。
似鳥さん:15個?いくつあるの?
社員さん:これで15個。似鳥さん:後ろにもあるから30あるでしょ?毎週補充あるんでしょ?
社員さん:あります。
似鳥さん:だったら1週間分持って、売り場半分にしたらいい。極端に言ったら。家賃だけが出てんだよ?その分、他に負担かかってるでしょ。というようにさ、全部調べてごらん!1個1個ずつ全部効率上げて、在庫はいくらにするべきか?それで私、毎月チェックに来るから。来週中に提案出してちょうだい。はい、次行こう。

https://note.com/gacchiri/n/n917665d7acd4

つまり、似鳥社長は店舗の適正在庫について、しれっと指導しているのだ。

週の平均販売個数が15個で、毎週補充があるなら、次の補充タイミングまで持つだけの店頭在庫を持てばいい。それ以上持てば「過剰在庫」になり、キャッシュフローを圧迫してしまう。もちろんどれぐらいバッファ=余力をどれぐらいもたせるのかは考えるべきだが、基本は補充期間を加味して、欠品しないギリギリで適正在庫を計算するのが基本だ。

ユニクロでも、しまむらでも、商品の「鮮度」管理は在庫マネジメントによって大きく左右するのがわかっているから経営者はシビアだ。

戦略とか新商品開発とか、私はどちらかとマーケサイドに着目してビジネスを見てきたけど、この小売の足腰を支える「在庫」というものの重要さに改めて気付く。この分野は経営の足腰足腰としてめちゃくちゃ重要なのだ。しばらくTverで見られるのでおすすめ。

もっと根本的に、小売業の在庫について考えたい場合は、マンガ版の「在庫管理の魔術」もオススメ。


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