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父と私〜さようなら、お父さん①
はじまり〜チャプター1〜
父:「入院することになったから」
私:「あぁそぉなんだ。」
そんな私とのやり取りから始まった父の入院生活。
色々な想いが駆け巡って、心の中はカオス。
今までのこと…これからのこと…
お父さん、死んじゃうのか。
子供の頃、たくさん遊びに連れて行ってくれた父。
毎回、塾のお迎えに来てくれていた父。
2人でスキー旅行へ行ったこともあったな。
人生をチャプター分けするとしたら、ここまでの思い出はチャプター1だ。
なんでもできた父と遊ぶのが大好きだった私。
割とイケメンでイクメンでもあった父。
そして何より私と気が合ったんだ。
でも人生はそんなに甘くなく、
ある日、今までの親子関係に終止符が打たれた。
大きな消しゴム〜チャプター2〜
私と父との親子関係がチャプター2に移行してからと言うもの、
私は常に大きな消しゴムを求めたんだ。
父との思い出を全部消したい。
でっかい消しゴムがあったら思い出なんか全部消したのに。
楽しい思い出が仇となった私と父との親子関係。
大好きだったからこそ衝撃は大きかった。
信じていたからこそ心底傷ついた。
だけど心のどこかで「元気でいて欲しい」と身を案じる自分がいたんだ。
反面、「2度と会いたくない」「大っ嫌いだ」と言う気持ちもあった。
常に両極端な気持ちが心の中にあって、私の心は常に不安定な20代を過ごしていた。
だけど自分ではそれが不安定だとは気付いていなかった。
当時はその不安定さが一生を左右するものだとはわからなかったんだよね。
この続きはまた今度。
さようなら、お父さん。