北海道冬の太陽光発電について②
※最後にウェビナーの案内があります。是非ご覧ください。
昨年12月の記事、冬の太陽光発電については、多くの方に見ていただいたようでありがとうございます。今回はその続きの記事となります。
まだご覧になられてない方は是非一度ご覧になってください。
■前回のnote
北海道冬の太陽光発電について
■導入したソーラー蓄電システム
エネルギーの地産地消、ソーラー蓄電システムの紹介
以下は前回のnoteで書いた冬の太陽光のポイントです。前回は①~②の説明でしたが今回は④について書きたいと思います。
冬の太陽光のポイント
①パネルに雪が積もると発電しない
②パネル面を一部出すと発電と一緒に熱を出すので雪や氷を溶かしてくれる
③気温が低いと発電効率が上がる
④太陽の高さが低くなるので建物や電柱の影響が出る
以下のグラフは9月にソーラー蓄電システム導入後の発電実績です。
前回の記事の様に太陽光に積もった(載った)雪をなくせば、ほぼ毎日発電しているのがわかります。冬でも太陽光発電は有効なのです。
しかし12月は9月に比べ、45.7%の発電電力量となっています。これが太陽の位置が低くなることで建物や電柱など、周りの影の影響が出るということです。日量、月別どちらのグラフを見ても冬至の太陽の低い12月を境にきれいにV字になっているのがわかります。
弊社の太陽光パネルは雪下ろしのメンテナンスと安全性を兼ね、1階の物置とウッドデッキの屋根に設置しております。しかしそのデメリット、それは太陽が低くなることによる建物や電柱などの影響です。
南西向きのPV①は、前面道路なのですが向かいの一般住宅と電柱がある為、一番太陽が正面に来る時間帯にフルで発電することができません。
また、下の写真では晴天なのに右側カーポートの雪の影がパネルにかかっています。これで発電は1/4程度に落ちます。
南東向きのPV②は、隣の家がすぐで11:30くらいまではその影が落ちる為、0ではないですが発電量が落ちます。写真は11:00くらいの太陽の位置です。11:30~13:00の1時間30分で発電量を稼いでいる状況です。
ソーラーパネル1枚は小さなセルが直列で繋がっており、その一部に影の影響が出ると1回路すべて発電しなくなります。さらにパネル同士も直列で接続されているので発電量が低下するのです。
野立ての小規模太陽光発電でもこうした周りの影響は出やすいですし、南側のパネル正面に電柱を立てている発電所をよく見かけたことがあります。建設後移設することは困難なので、設計時に考慮することが最も重要です。
弊社のパネルは2階の屋根につければ、南西向きで影の影響も少ないと思いますが、雪が降るたびに2階の屋根に上るのは非常に危険です。というわけで影の影響はしょうがないとしてこのまま運用してみたいと思います。
もしかしたら今年PV①の物置を作り変えるかもしれませんので、その際はソーラーの向きの変更や移設等も検討しています。
最後に大雪の時の除雪写真です。
ウェビナーのお知らせ
一昨年に欧州視察を行った際に通訳としてお世話になった滝川薫様の紹介でこのウェビナーに参加しています。農業、建築、エネルギーなど欧州の取組みを紹介しています。今回はフロー㈱が後援となっております。来年は共催としてエネルギー関係のウェビナーを行いたいと思います。
SJS第10回ウェビナー】2024年3月26日(火)スイスより生中継
「オーガニックワイナリー・レンツに見る持続可能なワイン造り」
主催:SJSスイス-日本サステナビリティ交流会
共催:岩手県中小企業家同友会
後援:JIA環境会議、JIA関東甲信越支部/杉並地域会、フロー株式会社
日時:2024年3月26日(火)、17時~18時30分
ZOOMを使用し、逐次通訳の生中継にてお届けします
参加費:一般 1000円 学割 500円
お申込み: https://peatix.com/event/3819538
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