ドイツ生活日記 #6
私はドイツで語学学校に通っています。日常の中でキラキラしたものを探すのが好きです。ここでは、日々の小さなことから大きなことまで、見つけたことや感じたことをランダムに書いています。
2023/05/20
公園を通って
今日は早朝からバイトがある日。
遅れるのは嫌なので、少し早めのバスに乗って向かう。
いつも乗るバスでは、パーティー街を通るんだけど、朝まで元気な人たちをたくさん見かける。
そこのバス停で、元気な若者たちが乗ってきた。私の後ろに座ったんだけど、不快になるほど声が大きすぎた。
HSPで大きい音に敏感なので、早めにバスを降りることを決め、いつもより一つ前で降りた。
時間もあるし、せっかくだから公園を通ろうと思って、道を渡った。
公園はとても静かで、誰もいなかった。
大きな公園なので、いろんな景色がある。いろんな花も咲いていて、綺麗だった。
見たことのない花を見つけて写真を撮ったり、キャットミントの香りを嗅いだりして、芝生があるところまで進んで行った。
芝生のところにくると、そこからは、公園の続きに行くんじゃなくて、普通の道に戻らないといけない。
惜しい気持ちになりながらも、心地よい朝の公園を歩けたことに嬉しさを感じた。
後で、ガーデニング好きなロングヘアの男の子のお母さんに花の写真を送ったら名前を教えてくれた。
ドイツ語でgoldluck、英語でwallflower、日本語でニオイアラセイトウ。少し菜の花に似ている花の形の植物だ。
自分の中の花辞典に、また一つ加わった。
教えてくれる人がいることも嬉しいな〜。
そんな風に後で繋がるとも知らず、良い朝を迎えた。公園を通って。
日本語の美しさと奥深さ
一緒に働いている方々が本当に良くしてくださっていて、今日の仕事の終わりはお茶会になった。
カフェで、そのお二人(日本人)といろいろな話をした。
中でもメインだったのが、日本語について。
一人の方が、「雪という言葉だけでもいろんな雪の言葉があるでしょ?」と話し始めて、私は、最近知った言葉の「萌ゆる」のことを話したりした。
そんな風に様々な種類の言葉があること、言葉一つで風景を描けることなどを話した。
でも、その「風景」というのは、日本が故郷であったり、長く長く住まないと思い浮かぶものではないんだな〜と実感したりもした。
そんなことを話していると、カフェに日本人2人が入ってきて、みんなで「日本語が一番(耳に)入ってくるよね〜」と。
母国語は偉大だ〜。
日本語が優れているとか、そういう優劣とかじゃなくて、日本語の感じでしか分からない「感覚」を感じ取れる技術があるのは、純粋に嬉しいことだと思った。
ヨーロッパの良いところ
さっきの話の後、ドイツやヨーロッパ諸国の良いところについても話した。
一人の方が、オランダに行ったらしく、美術館での出来事を教えてくれた。
小さな子供たちのグループがゴッホ美術館を訪れていて、案内の人のおばさんがゴッホのダンスを教えてあげていたそう。彼女はゴッホの時代の服装で。
そして、子供たちは楽しく声を出しながら踊って、それを見守る一般の人たちの目も優しかったよう。
日本の美術館であれば、大きい声を出したり他の人の迷惑になることは禁止。それはルールだならみんなが守るべきなのは分かるけど、こういう寛容な場面もあるオランダ(やヨーロッパ諸国)の感じもすごく良いな〜と思った。
こういうルールに縛られすぎてない、自由さがここ近辺の良さだなと感じた。
それに、年齢、性別、性的嗜好に関係なく自分らしく生きれることも、良さだと思う。
外国に住むのに慣れてくると、悪いところが目立ってきてしまうけど、こういうここにしかない良さ探しを再開して、また頑張っていきたい。
ポジティブなところからエネルギーを得ていく〜。