宇宙家族への祈り
モホーク・インディアンの祈りから
ゲイリー・スナイダー
(サカキ・ナナオ)
ありがたき大地よ
昼も夜も
宇宙を漕ぎ進む
母なる地球
優しく
尊く
豊かな
おお大地よ
さあれ我らが心も
ありがたき
草よ
木よ
風にたち
雨に立ち
黒髪の根毛広げ
葉っぱは
光を命に変え
踊るよ渦まく種子のなか
おお
草よ
木よ
さあれ我らが心も
ありがたき大気よ
その胸に抱くは
空高く飛ぶアマツバメ
また
夜明けに静まるフクロウ
我らの歌は息吹く
さわやかな心の微風
おお
大気よ
さあれ我らが心も
ありがたき野のけだものよ
秘密と自由と道の師
我らと乳を分かち合い
満ち足りて雄々しく
意識冴えたる我らの兄弟
おお けだものよ
さあれ我らが心も
ありがたき水よ
貯えては解き放ち
雲、湖、川、また氷河と変わりゆく
我らの生身を流れつづける
塩の海
おお 水よ
さあれ 我らが心も
ありがたき太陽よ
もやを樹樹をつらぬく
まぶしい光の鼓動
熊眠り 蛇眠る穴をあたため
我らを目ざます
おお太陽よ
さあれ我らが心も
ありがたき天よ
十億の星をいだき
さらに彼方へ
すべての力と思いの彼方へ越えて
しかも我らの内に広がる
祖父なる天
心はその妻
おお 偉大な天よ
さ あれかし さ あれかし
*ゲーリー・スナイダーは、アメリカ合衆国の詩人、自然保護活動家。20世紀のアメリカを代表する自然詩人。カリフォルニア州サンフランシスコ生まれ。 代表作の詩集『亀の島』ではピューリッツアー賞 詩部門を、『終わりなき山河』ではボリンゲン賞を受賞。 アレン・ギンズバーグ や ジャック・ケルアックなどのビート・ジェネレーションを代表する詩人である。ビートニクスとも言われる。
生年月日: 1930年5月8日 (年齢 91歳)
@バークレーの知人宅でわたしは氏の詩の朗読を拝聴したことがあります。
サカキナナオ氏もご一緒でした。
ビートニクスとグレートフルデッドの関わりも深く
インディアンとも繋がる愛と平和を追求するならこれは必ずメビウスの輪のようにぐるりと繋がっているのです。
アメリカの自然や平和はかならずインディアンと結びついていることを肌で感じ取った事に感謝します。
*ホピのシンボル
全ての人種(黄、赤、白、黒)をひとつにして
大地といのちを守り
この地球のバランスをしっかりと保つという意味が込められている
世界の平和を祈り
記事を終わります
ありがとうございました