足から身体を使うということ
私はあしなかをつくりはじめてから足についていろいろ調べるようになりました。それまでは足についてそこまで重要視もしておらずお手入れもかなり適当でした(汗)
膝が痛い、腰が痛い、そんな不調もまさか足からきているとは全く思っていないので腰をマッサージしたりと部分的なアプローチをしていました。
足について調べようと思ったのは、単純にあしなかを売りたいなら足に関わるネタを仕入れてSNSでもみんなの役に立つ知識を投稿していきたいと思ったからです。
インターネットでも調べたし、本もいろいろ読みました。
足のマッサージ方法から足育について、そして今私がセッションでも行っている足相についてなど。足に関する様々な分野の知識を少しずつ知る中で
足ってこんなに重要な働きをしているのになんでこんなに粗末に扱われてるのか!
と自分も粗末にしてたのにそれを棚にあげて世界中に叫びたい気持ちになりました(笑)
もちろんこの文章を読んでくださっている方のなかにはずっと足を大切にされている方もいると思います。そんな方を私は心から尊敬します。
足が大切なのはなんとなくわかっている。だけど足と本気で向き合う人はそう多くないでしょう。
女性ならば、毎日のお肌のケアを念入りに行い今日のお肌の調子はどうだろうと気にしますよね。
冬になり手が乾燥してきたらクリームを塗り、唇が乾燥したらリップを塗る。
では足裏が乾燥したら?こまめにクリーム塗ってますか?
これ以上熱く語るとタイトルから逸れてしまいそうなのでこの話はこの辺で終わりますが、、、。
それくらい足って意識が向きにくい部位でもあります。
だからこそ意識して整えてあげる必要があるのです。
ではでは本題に入ります。
みなさんは『足裏アーチ』という言葉を聞いたことはありますか。
足には親指の下の拇指球(ぼしきゅう)、小指の下の小指球(しょうしきゅう)、かかとの3点の支えとなる部位が存在します。
この3点をすべてバランスよく使えている状態が足裏アーチが整っていると言われています。
ちなみに足というのは片足28個の骨で形成されており、この骨のバランスが崩れると足の形が崩れることになります。
(ちなみに人間の身体の骨は全部で206個といわれており、そのうちの56個が足にあります。)
足の形が崩れているかどうかの判断を足裏アーチが崩れていないかどうかで見ていきます。
しっかりと確認したい場合は専門の方にチェックしてもらう必要がありますが、簡単なチェック方法としては【片足立ちをしたときにふらつきが多くないか】【靴の裏側を見て外側もしくは内側ばかりすり減っていないか】
【足裏を床につけた状態で土踏まず部分に指が入るか。入らなければ偏平足で入ってもかなりの隙間がある場合はハイアーチ】という具合に確認してみてください。
ひとつでも当てはまれば足裏アーチが崩れている可能性があります。
なぜ足裏アーチが大切なのかというと、足が地面からの衝撃を吸収する役目を持っているからです。私たちは歩いたり走ったりするときに体重の3~5倍の衝撃を受けているそうです。
体重50㎏の人なら歩くたびに約150㎏の衝撃を受けているわけです。
150㎏の衝撃って普通に考えたら恐ろしいくらいの力です。
例えば’しりもち’ついたときってめちゃくちゃ痛いですよね?
でもジャンプして足で着地したらそんなに痛くない。
それってつまり足が衝撃を吸収する働きをしてくれるからです。
アーチ構造って足だけではなくて私たちの生活のなかにたくさん存在しています。よく例えにあがるのはトンネルです。
トンネルの天井ってアーチ状になっています。それは上からの衝撃でトンネルが壊れないようにするためです。
アーチ構造はアーチの頂点にかかった力を両端に分散させます。そのため安定した構造が保たれるという仕組みになっています。
このように足は私たちの認識していないところで身体を守ってくれているのです。
足裏アーチが崩れていて衝撃を吸収できなかった場合はどうなるか想像できますか?
足が受け止めきれなかった衝撃は足首から上へと伝わっていきます。
身体は私たちを守ろうと必死に動いてくれるので、衝撃をなんとか受け止めようとします。
それが膝であり、腰であり、肩であり、首であったりするわけです。
ここまで読んでくださったみなさんには足を大切にすることの意味がだいぶ伝わったのではないかと思います。
全身を健康的に使うためには足から整えていく必要があるんです。
だからこそ足から身体を使ってほしいと願います。
一度落ち着ていゆっくりと歩いてみてください。
足裏に意識を置いたときにこの3点のうちどこかにかたよっていませんか。
私は昔から外側重心で、靴の裏も外側が削れるタイプでした。
身体のクセをなおすのはなかなか難しくて、今でも油断すると外側に倒れていることがあります。
外側重心の人は母指球をしっかり使えるようになると体幹がとても安定します。ふらふらしがちな体をしっかりと支えてくれます。
空手や柔道などの日本武道も母指球をしっかり使うようにと指導されるようです。またバランスポーズをとるヨガでも「母指球で床をとらえて」と私が通うヨガ教室のインストラクターの方はよく言っています。
最初に足にはたくさんの骨があると言いました。
素人が触って骨の形を確認するのは難しいとは思いますが、足の内側のアーチの形が背骨に連動していると言われています。
足を整えていくことは背骨を整えていくことにもつながります。
ぜひ少しでもいいので1日1回は足をマッサージして整えてみてもらえたら嬉しいなと思います。
もちろん足つぼやリフレクソロジーなどプロの手でケアしてもうらこともとても有効です。
次回 あしなかで足裏アーチを整える