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自分自身の可能性について(2)〜社会人1,2年目の経験〜

働く "人" に魅力を感じて入った会社でしたが、新人研修期間を終えた5月頃から迎えた日々は、かなりハードな毎日でした。
365日稼働のコールセンタースーパーバイザーとして配属が決まり、新卒ながら年上かつベテランの電話応対オペレーターの約10名を管理するという仕事を任されることになりました。
対応する案件もかなり専門的で当時の私にとっては新しいことばかり。憧れの先輩社員とも部署が分かれてしまい、ほぼ顔を合わすこともなく、新しい環境に慣れるのに精一杯の日々を送ることになりました。

思い返すと、新卒だろうがお構いなしに色んな仕事を任せてもらえたのは、ベンチャーならではだったと思います。
会社のトップの会長と2人で重要顧客の契約書作成から締結までを任されたり、海外出張で重役に会わせてもらったりといろんな経験をさせてもらいました。
また、どの部署も人が足りないため、所属部署の役割を超えてどんどん仕事を取っていく人が評価される文化があったこともあり、私も残業続きの生活となり、最初は21時、22時だった帰宅時間が24時、25時、26時と日付を超えることも稀ではなくなってきました。

今思うと、その時間まで働いて、かつ残業代が出るわけではなかったので、決して良い労働環境だったとは思いません。
ただ、それでも、もともと働くならバリバリかっこよく働きたいと思っていた私は、「私ったら社会人っぽいな〜!」という感覚でそんな毎日を楽しみながら過ごしていました。

「あれ?何のために頑張ってるんだっけ?」と考えるようになったのが、社会人2年目になってからのこと。

シフト制で勤務していた私は、この会社に入ってから大学時代の友人とも予定が合わず親交が徐々に減っていき、完全に会社中心の日々を過ごしていました。
大学の同期と比較しても、自分が一番忙しいのでは?!と自分で確信するほど会社漬けの毎日...
大学卒業後しばらくは必ず声をかけてくれていた大学同期の集まりにもだんだんとお声がかからなくなり、他の誘いも仕事を理由にドタキャンを続けていた私は、新卒1年目が終わる頃には、社外の友人から誘われる機会がほぼなくなっていることに気付きました。

仕事に一通り慣れ、後輩の教育もできる余裕ができてきて、各部署にいる先輩ともある程度関係性が築けてくると、「この会社の給料、まじクソだから」と先輩から会社のグチを聞く機会が増えてきました。
「私なんて、ずっと退職届デスクに入れてあるよ!」とお酒を飲むと豪語し始める先輩たちを横目に、だんだんと「ここで頑張っているとこんな先輩たちみたいになっていくのか。。。」となんとも言えない感情に駆られるようになったのです。

極めつけは、お給料でした。
社会人1年目よりも2年目の方が少なくなるお給料を目の当たりにし、「社会人になったら、勝手にお金が貯まっていくもんだと思っていたのに」と一向に増えない銀行口座を見ては悲しい気分になっていたのです。
もともと私が貯金やお金の管理が苦手だったこともありますが、毎月お給料を使い切る生活を繰り返しており、なかなか余裕が出てこないことにも疑問や焦りを抱くようになりました。

どんなに希望していた会社に入ったという人でも、
私のように、入社前に描いていた社会人生活とのギャップを少なからず感じ、違和感を覚える方もいるのではないでしょうか?

「こんなはずじゃなかった」
「もっと社会人ってキラキラしたイメージだったのに」

そんな風に思い悩むことも増えてきた私が、「自分にはもっといろんな可能性があるんだ!」と気づいたきっかけについて、次回書きますね。

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