英語力を高めるために大切な3つのこと(後編)
今日は、先日の続きです!
(英語力を高めるために大切な3つのこと(前編)はこちら)
英語力を高めるために大切な3つ目のポイントはこれです。
3、「英語ができる人」という別人格を持つ
これの大切さについて、一番体感したのは学生時代、ボランティア活動のためタンザニアに一ヶ月間滞在したときでした。(その時の経験については、こちらの記事を参照ください)
世界中からボランティアの参加者が集まる中、特にヨーロッパ圏の参加者が多かったのですが、現地のタンザニア人も含め全員で会話をするときには、当然 "英語" が共通言語となります。
アメリカの帰国子女である私にとって、英語を話すハードルはそんなに高くはなかったのですが、帰国してからしばらく経っているということや、遥かアフリカの地まで一人で来てしまったことで不安もあり、発言はかなり控えめになっていました。
そんな中、特にイタリア、フランス、アイルランド訛りの英語がとても聞きとりづらく感じ、会話に困ったことを覚えています。
しかも、フランスとイタリアから来た参加者は特に英語が苦手だったらしく、たまに母国語の単語を使うため、より一層難しく感じました。
それでも感じたのは、彼らは自己主張が強いということです。
自分の意見があったら、それが伝わる英語なのかどうかは一切関係なく、大声で発言する。その口調はとても力強く、説得力があるように聞こえました。
逆に、ホームであるアフリカのタンザニア・ケニア出身の参加者もいたのですが、見ていると、小声で発言するタンザニア人は英語が苦手で本当に自信がなさそうに見えたのに、公用語として英語も扱うケニア人はかなり流暢に英語を話すので、同じことを言っていてもケニア人の方に注目が集まるようになっていました。
タンザニアという土地で、海外からの参加者が多い中、
一番ホームに感じているはずのタンザニア人が、一番自信がなさそうにしている。そんな様子を客観的に見ていて、私は「なんだか日本人と似ているな」と感じました。
日本人は間違いを恐れる国民性だから、「間違えたらどうしよう」と思うと自信のない話し方になりがちなんだ、と言われるとそうだなとも思うのですが、20歳だったその時の私は、これってちょっとした意識の違いなのかも、と思ったのです。
英語が話せない自分は人からどう思われるだろう?と周囲の目を気にして「どう伝わっているか」に意識を向けるのか、
人からこう思われたいという自分を「どう伝えるか」に意識を向けるのか。
きっと後者に夢中になっていると、文法とか発音なんて二の次で、とにかく伝えようと無意識のうちに発言に力が入るんでしょうね。
後者の意識を持てるようになると、自信を持った話し方ができるんじゃないか?と思いましたが、実際にいざ話す現場になると、どうしても「どう伝わっているか」の方が気になってしまう、、、
そんな時に、私が編み出した策は、「私はアメリカ人!」と完全にスイッチを切り替えて別人格になることです。もはや女優にでもなったかのように、強気で流暢に話す自分を演じていると、不思議と単語が出てこなくても堂々と身振り手振りや表情をフルに使って会話がスルスルと進むようになりました。
今では、それ以来の癖で、私が英語を話すときには性格がかなり強気な自分に変わります(笑)。表現もいつもよりオーバーに、大きめになります。
自分でも面白いなと思うのですが、アメリカ人の友人からは、よく "You're so American!! (本当にアメリカ人みたい)" と笑って指摘されます。
英語力(特にスピーキング)を高めたいという方は、一度この別人格になる作戦を試してみてはいかがでしょうか?
まとめ
繰り返しとなりますが、英語力を高める時に一番大切なのは、
その目的だと思います。
ただ、「英語」というのに囚われすぎて、英語がただの言語に過ぎないこと、それを使ってどうなりたいのか、何を表現したいのかが大事であることを忘れてはならないと思います。
同じようなことを、私は外資系企業に勤める今でもよく感じます。
英語の発音はめちゃくちゃなのに、プレゼンテーションが堂々としている、身振り手振りがアメリカ人っぽい、というだけで、「この人できるな」と思わせてしまう有能な日本人の先輩方をたくさん見てきました。
日本人は特に世界でも英語が下手と思われがちですが、
そのままでは悔しいので(笑)、私も日本語、英語問わず自己表現を豊かにできる人でありたいと思います。