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140字小説 『定しょくを下さい!』 #1月の星々(仮③)


毎日職安に通い、毎日応募し、毎日面接を受けたが全滅で、心が折れていた私の目の前には美味しそうなトンカツ屋があった。

景気づけにカツ丼でも食べるか!

とドアを開けようとしたら“バイト募集中”の貼り紙があった。


「すみません!ここで働かせて下さい」


そうして私は定職と定食を同時に手に入れた。


 シンプルに今の私の願望。

#140字小説 #月々の星々 #1月の星々

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