【私の沼】文章は人生の大事な栄養素①
今回は私が活字ヲタクになったきっかけから書こうかな🤔? と思います。
☆すべての始まり
私が読書沼にハマッた動機は、かなり不純です(笑)
というのも、小学校低学年頃の図書室はまだアナログシステムでして……
一人ずつ、本を借りるための代本板(借りたい本と差し替えるために、自分の名前が貼り付けられた板)と貸し出し用の黄色い紙の図書カード(借りる本を記入し、貸し出し席に座る上級生に判子を押してもらう)を渡されて、図書室の使い方を教わった私は
図書カードを誰よりも分厚くしたい!
(判子押してもらうのかっこいい!)
という謎の負けず嫌いと憧れを発揮し、幼馴染みを引き連れ、昼休みにほぼ毎日図書室に通っていました。(今思うと、ちょっとした御朱印帳感覚だったのかな?)
そんな私だから当初は
本を読みたいから借りる! ではなく、
図書カードを埋めるために本を借りる!
という目的がメインでした……
もちろん、ちゃんと読んでいた本もあるとは思いますが、毎日通ってると次の日までに読み終わらないことがあったり、友達が借りたものと交換したりということも、よくありました。
その時、友達に
「この本面白かったよね!」
と言われて
(ヤバ! 私その本ちゃんと読んでない!)
と気づき、それからちゃんと読むようになったんです🙈🙈
だから私にとっては、その友達が『耳をすませば』の天沢聖司だったのかもしれません。
(高橋一生さんの声も好き!)
★低学年の頃によく読んでいたのは…
・『かぎばあさん』シリーズ
(私も鍵っ子に近かったから、かぎばあさんの温かそうな料理が本当に魅力的!)
・『かいけつゾロリ』シリーズ
(言わずと知れた名作! でもアニメは観たことないや……)
・『名門フライドチキン小学校』シリーズ(こちらの絵も原ゆたかさんだったとは!)
・『はれときどきぶた』シリーズ
(鉛筆の天ぷらが今でも忘れられない……アニメを見たこともある気がする。)
・『名たんていカメラちゃん』シリーズ
(タイトル思い出せなくて、ググってみたらすぐ見つかった! 便利な世の中に感謝!)
・『こまったさん』シリーズ
・『わかったさん』シリーズ
といったシリーズものが特に印象に残っています!(大人になると、シリーズものを書き続けられる著者のすごさに驚きますね…!)
ちなみに私はわかったさん派(絵柄もどちらかというと、こっちの方が好み)で全巻買ってもらいました。美味しそうなレシピ付きで、わかったさんの本を参考に実際にお菓子を作ったことも!(クッキー、プリン、アップルパイは作った記憶があります🤗)(シュークリームは失敗したような…?)
こまったさんだと、めちゃくちゃ長いフランスパン? で大きなサンドイッチを作ったことも……(超巨体なサブウェイのサンドイッチをイメージしていただいたら、わかりやすいかな?)
でも今思うと、アナログじゃなければ私は図書室に通いつめることも、きっとなかっただろうし(高学年になる頃にはバーコード式が主流になってました)、一緒に読書を楽しむ友達がいなければ競い合うように本を読むこともなかっただろうな……と思うと、手間はかかるけど、子どもにとっては結果が目に見える方がいいこともあるのかな? とも感じました。(しかも、どんな作品を読んでたのかをこんなにもしっかり覚えてて自分でもびっくり!)
今は読書を記録するサイトやアプリも充実してるので、そういうものを利用するのもひとつの手なのかもしれないですね。
私の場合は高学年頃に、母から「そんなに本読むならノートに記録したら?」と言われ、1ページごとに“あ~わ”を書き、本のタイトルで分類して『タイトル・著者名・出版社・ページ数+一行感想(あらすじ)』を約10年、記録していました。(その後、読書メーターに出会い、本の感想を投稿しています。)(未だにメモ帳にも感想以外は記録しています。)
そういう記録魔なところは、母譲りです🤭
(母に読書メーターを教えたら、一時期相性180%越えてた(笑))
☆中学年くらいになると…
低学年に読んでいた本だけでなく
・『ぼくは王さま』シリーズ
(これも寺村輝夫さんの作品だったとは!)
・『つるばら村』シリーズ
(絵がかわいいし、お話もかわいい~!)
・『コロボックル物語』シリーズ
(これは、母が子どもの頃に読みたかったけど、読めなかったからあんたが代わりに読んでってなぜか託された。)(おかげで小人好きになったよ! ありがと、おかん!)
・『学校の怪談』シリーズ
(口裂け女の誕生秘話が今でも忘れられない……)(千歳飴を食べたから、整形に失敗したから…はまだわかるけど、熱いコーヒーを飲んだからは子どもながらに「んなわけあるかい!」とツッコミました。)
・『ズッコケ三人組』シリーズ
(『ズッコケ中年組』もあるよ~!)
・『きょうはこの本読みたいな』シリーズ
などを、よく読んでいた気がします。
★高学年から中学生入学前にかけて…
この頃から海外の児童書を読むことが増えました。
それはたぶん『ハリー・ポッター』シリーズが少しずつ浸透し始めた時期でもあったからかな、と思います。
とはいえ私は、どちらかというと
『ダレン・シャン』シリーズの方が好きで、全巻買いそろえました。(ただし、ラストが衝撃的すぎて、それっきり読み返せない作品でもあります…)(そして、ハリポタも最終巻だけ買っても、読んでもないという…!)
『ダレン・シャン』のすごさって、
まず著者が“ダレン・シャン”なんですよ!
それもずっとダレン・シャン目線で進むから小中学生くらいでサンタクロースを疑いながらも信じているくらいの年齢だと
「もしかして、本当にバンパイアっているのかな……?」
と本気で信じてしまいそうになるんですよね。(図書室仲間の友達にも貸していて、たまたま木下大サーカスを観に行った際には「なんかダレン・シャンを思い出してドキドキしたね…」って感想を言い合ったほど。)
それってたぶん、大人になると、なかなか味わえない感覚だと思うんです。(今になって母が『コロボックル』シリーズを私に託した理由がわかった気がする。)
もちろん大人でも十分楽しめる作品なんですが「子ども時代にこそ読んでほしい!」という意味で、私の中では『ハリー・ポッター』より『ダレン・シャン』に軍配があがります。(児童書ならではの凝った挿し絵や工夫が随所に施されていたり、読者の感想やオリジナルの絵が掲載された新聞みたいなものも挟まれていたりして、それを読むのもまた楽しかったのなあ……)
それは決してハリポタを批判しているわけではなく、同じ児童書でもその本の対象年齢の違いだと捉えていただけるとうれしいです。
(個人差や好みもあると思うので…実際、読書仲間の友達はハリポタ派だった。)(ダレン・シャンはダークさが強めだからなあ…)
どちらにせよ、『ハリー・ポッター』と『ダレン・シャン』という、この素敵なファンタジー作品をリアルタイムで追いかけられたのは、私にとって、この上ない僥倖でもありますね。
それ以外にハマッていた児童書は
・『あなたも名探偵』シリーズ
(大人になって読んでも全然解けない!)
・アレックス・シアラーさんの作品全般
(アレックス・シアラーさんにハマッたきっかけはこちらを読んでね!)
・『セブンスタワー』シリーズ
・『ペギー・スー』シリーズ
などです。
私自身も、ファンタジーの世界観にどっぷりと浸れたのは、小学生から中学生まででしたね……(あと、どこかで見かけた受け売りなのですが「若いうちに海外文学は読んでおいた方がいい! 年齢とともに登場人物の名前が覚えられなくなるから!」という言葉がめちゃくちゃ刺さりました…)(実際に私も年々カタカナの名前を覚える苦手意識が強くなってきたので……)
また児童書から大人向け作品に徐々に興味を持ち始めた時期でもあり、ちょうど綿矢りささんと、金原ひとみさん(アレックス・シアラーさんの翻訳をよく手がけていた金原瑞人さんの娘さん!)が芥川賞を受賞したこともあって、お年玉でもらった図書券(時代を感じるぜ…)で綿矢りささんの『蹴りたい背中』を買ったことを今でも覚えています。
☆最後に…
それにしても、沼って恐ろしいですね……
書き出したら止まらない!
中学生以降は、さらに読書の幅が広がり、かなり深い沼になりそうなので一旦この辺で!
今回の記事で少しでも多くの人に児童書に興味を持っていただけたら、とてもうれしいです🥰ご自身が読んでも🤗お子さんに勧めても🤗
実はこの記事を書くに辺り、ネットでいろんな児童書を調べていたら、サジェストに「『本のタイトル』怖い」って出てくることが多くて、個人的にショックでした……
確かに大人になって読むと、ツッコミどころ満載なストーリーで、何が面白いのかわからないこともあるかもしれないけど、その言葉に惑わされて、貴重な子ども時代に読んでみてほしい作品から遠ざかるのは本好きとして悲しいので、できるだけレビューなどが少ない出版社などのリンクを貼っています。
せっかくなら、まっさらな気持ちで読んでほしいから!
初めて読んだ作品の読後感は人生に一回しか味わえないんだから!(それを奪うなんて、ひどいよ😡!)
また今回は取り上げませんが、幼稚園児時代によく読んでいた絵本や、お子さんが喜ぶ作品もこれまでの仕事柄よく知っているつもりなので、もし需要があるなら、それもまとめてみようかな? と思いました。(図書館司書の血が騒ぐぜ!)(実務経験はないんだけどね🙈)
《追記》
底なし読書沼のつづきはこちら。