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ミュージカルに行きました。

こんばんは。

今日は9月28日に観劇したミュージカル『ジャック・ザ・リッパー』のお話です。ただの舞台オタクの語彙力低下感想まとめとなっております。

ホリプロ主催、白井晃さん演出にて日生劇場で幕が上がったミステリーミュージカル。まだ大阪公演が控えているのですが感想をまとめておきたいので今から見るよ、ネタバレNGだよという方は遠慮なく閉じていただけますと幸いです。

もともとミュージカル『ジャック・ザ・リッパー』は2009年に韓国で初演が行われ、そこから何度も再演された大人気な演目の1つです。
そして今年9月に東京で初めて日本国内公演が行われ、10月には大阪へ移動します。有名な「切り裂きジャック」をテーマとしたミステリーミュージカルであり、ミステリー小説好きとしては興味の惹かれる演目です。

メインの役であるダニエルは木村達成さんと声優でも有名な小野賢章さんのWキャストとなっていて、この公演を見た一番の理由が「木村達成さんを見たい!」欲がきっかけだったので達成さんの日を選んでチケットを買いました。

木村達成さんはジャンプに掲載されていたバレーボール漫画「ハイキュー!!」にて初代影山飛雄を演じてくださった俳優さんなのですが、もうその演技力!!!!!!
ハイステにはまったときには世代交代していたため生で拝見したことはないのですが、友達に借りた円盤でその目が離せなくなる演技に「こんなにもすごい俳優さんがいるのか...」と感動しました。
どうしても彼の生の演技が見たいと大学生の時から思っていたのですが、地方住みだった自分には遠征をするお金もなく、せっかく神奈川県へ転勤してもコロナであまり動くこともできず、ようやく先月末に観劇することができました。

ついに観劇ができる期待と興奮を胸に日比谷の日生劇場へ。
日比谷自体に始めていったのですが、どこを見ても綺麗で帝国劇場にシアタークリエに東京宝塚劇場もあり、日生劇場につくまでにすでに興奮していました。

そしてついに日生劇場へ。

娼婦を狙う連続殺人事件を追う刑事アンダーソン、殺人鬼のスクープを狙うモンロー。そして二人の前に現れ「犯人の名前を知っている。そいつの名前はジャックだ」と叫んだ青年ダニエル。
一見、殺人鬼ジャックVSダニエルとアンダーソンという図が見えてきそうですがそう簡単にいかないからこそおもしろいです。

連続殺人事件が起こる7年前、ダニエルは臓器移植の研究をすすめるためロンドンにわたり臓器を提供してくれるというジャックと出会う。そこでジャックの仲介人を行っていた元娼婦のグロリアに一目ぼれし、その深い愛情がロンドンを巻き込み大騒動へとつながります。

グロリアを愛し、ともにロンドンを出発するときも一緒に行こうと誘うが、幸せいっぱいの状態は一瞬で終わりをつげ、グロリアはジャックによる放火に巻き込まれる。ここの場面の演出は熱さを感じるようなリアルがあり、その前で泣き崩れるダニエルの姿に胸が打たれます。

その事件が起こる前にダニエルとグロリアのデュエット『もしかしたら』があるのですが、

ダニエル:君と出会えたあの瞬間に
  二人:愛の奇跡起きた
グロリア:もしかしたら いつか二人
     傷つけあうかも
ダニエル:何があっても守るよ
     君を愛している

初めて聞いた時から良い曲だとは思いましたが、その後の事件を思うとより胸にしみる歌詞となっています。ダニエルの「何があっても守るよ」という言葉の重みが第二幕後半にのしかかってきます。

臓器を痛めたグロリアのために綺麗な臓器を求めるダニエル。
愛のためにどんどん狂っていくダニエルの行動。いったいどこから歯車が狂い始めたのかひとつひとつのシーンを一時停止しながら何度も見たい。
アンダーソンやモンローもやはりおかしいところがあり、全体的に愛と狂気が漂うお話でした。

俳優さんの情報は木村達成さんしか確認していなかったため、舞台が始まって真っ先に現れたアンダーソン役の加藤和樹さんのことはまったく知りませんでした。
あのアンダーソンはいったい誰がされているんだろうと観劇中も目が離せなくて、第一幕が終わってすぐネットで検索しました。
深く響いてくる歌声と、あえて多くを語らなくともなくとも佇まいと表情だけでその心の底を魅せる演技。惹きつけられます。
加藤さんによるアンダーソンの「灰色の都市」は観劇後ずっと聴いています。
まさか23にもなって新たに沼を広げるとは思っていませんでしたが、さらに人生が楽しくなったので良しとします。

数日にわたってかいたのでごちゃごちゃしているところも多いのですが、
ここまで読んでくださりありがとうございます。

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