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心を殺すことを求める社会が嫌いだ

久々に本を買った
こちらの本である

3000円超した
こんなに高価な本を買ったのは久々だ

ハイデガーないし『存在と時間』は、大学一年生の頃に受けた講義で扱われたテーマだ
講義で聞いただけで、自分で読むのは途中で諦めてしまったものの、強く印象に残る本だった

今回はその解説書ということで、改めて『存在と時間』に向き合うのにいい本だと思った
読みたいと思える本に出会うこと自体が最近は稀で、その出会いも喜びたい

先日買った『こどもふざけ方教室』も読み終えていない
こちらも読んでいきたい



今回本を買うにあたり、読書に時間を割くことに抵抗を感じる自分がいることに気づいた
好きなことに時間を割くのは間違いなく有意義なのに、だ

こう感じているのは、最近の自分の心が死んでいるからだと思う
好きなことを楽しむためには、まず心を生き返らせるところからやらなければならず、面倒だ

原因は仕事だが、仕事自体が嫌なのではない
仕事をするために心を殺さなければいけないのが嫌なのだ



カナダではダイソーでバイトをしていた
勤務初日、朝方にバイト先に行くと、開店前の店内でスタッフが声を上げて笑っていた

「あ、カナダのバイトってこんな感じなんだ」と思った
緩いな〜と思った

開店前だからそうなのかと思ったけど、そんなこともなかった
勤務中に喋っていることもあったし(良くはないけど、厳しく規制されるわけではない)、開店後もスタッフの空気が厳しくなることはなかった

お客様とも気さくに話すことができた
一人の人間として関わり、可能な範囲で相手を助けることが求められた

人が人でなくなることは求められていなかった
客と店員の間に上下関係を作ることも求められていなかった

私はそれが、人としての自然なあり方だと感じた
その関わり方が実現可能なら、そちらを選ぶ人は多いのではないか

その環境で人同士を結んでいるのは、双方向の敬意だった
初対面の人にも、ある程度親切であることが期待された

心を殺すことを求められることは、プライベートでも仕事でもなかった
仕事場では仕事をすればよかった

心の状態を変える必要がなかったので、仕事が始まるのも自然だったし、終わったらスムーズに自分の生き方に戻ることができた



心を殺すことを求める社会が嫌いだ
そこで生きることは望まない

心を殺すことを求めない社会には、緩さが引き起こす問題もある
私は、それらの問題を「心を殺させる」以外の方法で解決する道を探したい



じゃまたね
読んでくれてありがとう



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