見出し画像

「内と外で接し方を変える」のが好きではない

「内と外」の話をしたい
ネットを見ると「ウチとソト」とカタカナ表記することもあるようだ

日本人は、身内の人間には親切にしたり手助けしたりするけど、外の人には無関心だったり冷たかったりする

このことを客観的に認識したのは、20歳でアメリカに行ってからだと思う
アメリカでは見知らぬ人との距離が近く、スーパーや信号待ちで話しかけられることがままあった



個人的には、内と外で接し方を変えるのが好きではない
誰に対しても丁寧に接すればいいし、必要な時は手助けすればいいと思っている



日本人が内と外を分けるのは、日本が民族的に同質性の高い国だからだと思う
多くの国民が同じ価値観を共有していて、古くからある「同じ所属の者には親切にせよ」といった規範がまだ機能しているからではないか

欧米の国の多くも、以前はそうだったのだと思う
これは優劣の話ではなく、時が経つにつれて民族同士は必然的に交ざって(混ざって)いくが、それが欧米で先に起きたというだけだと思う

民族同士が交ざる(混ざる)と、「最初から共有している価値観」がなくなる
すると、前提条件がない中で他者と関わることになり、「目の前の人間を尊重する」という接し方しか成立しなくなる

そこでは「身内だから親切にする」「外の人間だから無関心でいる」といった関わり方は機能しない
人に冷たく当たれば、それはそのまま「無礼」と解釈される可能性が高い



これ、どちらがいいとか悪いとかいう話ではないと思う
「どちらが好きか」「どちらの社会で住みたいか」という話ではないか

自分は内と外を分けない社会の方が好きだ
相手が誰であっても冷たく当たるのは気がひけるし、困っているなら助けたい

日本にいた頃は、おそらく「身内でないから」という理由で、冷たくされたり、よそよそしくされたりすることがよくあった
これは、改めて言うまでもなく、日本では当たり前のことだと思う



あなたはどちらの社会が好き?
これは好みが分かれるところだろうね



じゃまたね
読んでくれてありがとう



(なんでも送ってね)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?