見出し画像

flotsam zines tour 2023 選考結果

2023年6月より、全国8ヶ所を巡った flotsam zines tourは盛況のうちに無事終了致しました。ご来場頂いた方々、本当にありがとうございました。
楽しんで頂けたなら嬉しいです。
また次回も開催出来るよう考えております。

今回は審査員に写真家の横田大輔さん宇田川直寛さんをお迎えして、参加頂いた150点以上のzineを一冊一冊見て頂きました。
協力(酒井瑛作、松田匡代)

今回のzineのことがPOPEYE  2023年 11月号 [本をめぐる冒険] に掲載されております。

=======================================================
グランプリ&選考員賞 発表(text: 酒井瑛作)

特別選考員の横田大輔、宇田川直寛の2名によって約150のzineから選ばれた3つの作品を発表します。グランプリの作品は、flotsam booksより新たなzineとして出版と展示を予定しております。続報をお待ちください。

真剣にzineを見る宇田川氏(手前)と横田氏(奥)
横田氏と宇田川氏が選んでる間、なぜか一緒にzineを見る酒井氏と菅野氏と俺。

【グランプリ】

“il pleut / art book” Yuki Seki (二つのこと)
 「この度、光栄な賞をいただくことが出来てとても嬉しいです。今までは個人的なものとして本を作ってきました。zineの不思議なところは、個人的なものを保ったまま、その軽さから思いがけない沢山の人に見ていただける形だと思います。このイベントを通して、本を見て、本を作るきっかけになれば嬉しいです。機会を下さった小林孝行さん、横田大輔さん、宇田川直寛さんにここで感謝を伝えたいです。ありがとうございました!flotsam booksで行われる展示も来ていただければ幸いです。」

宇田川:付属してるCDが気になるんですけど、横田さんは外側に巻かれた3枚の写真のセレクトがいいって言ってましたね。
 
横田:セレクトされた3枚でいいなってあまり思ったことはないけど、これはうっすらと背景が伝わってくる。いい3枚で、もっと見たい。
 
宇田川:モノが写った2枚にたいして、脚立と人が入った写真を入れてくるギャップがいいなあ。あとなんか草も袋に入れて貼られてますね。
 
横田:バランスがいいんだろうね。この3枚がいいって思ったけど、他のCDだったり草だったりがあるから、いいと思うのかも。
 
宇田川:何かを期待させる予感があるよね。情報の少なさも大事。
 
横田:ここで完結してないから、ジャッジしづらい。でもそれが期待に変わってるのかもね。センスもいいと思います。
 
宇田川:どうなっちゃうの?っていう。 
 
 
【選考員賞】

 “Doggo” 山岸佳樹

「横田さん、宇田川さん表彰ありがとうございます。 犬の魅力がストレートに伝わったらと思い制作し、可愛さが伝わって嬉しく思います。 これからも変わらず犬を愛でて過ごします。」

・選考員コメント
横田:なんで犬を切り抜いたのかわからないじゃないですか。それが面白い。可愛く撮ろうとせず、雑に撮ってるのがよくわかる。自分も猫を撮るときはそう。
 
宇田川:家の中で犬がどこに寝てるのか確認しようとして撮ったんじゃない?うちは汚いから、猫がどこにいるかいつもわかんなくて。だから、ここにいた!と発見したのを切り抜いたのかも。どこ?どこ?Doggo?って。
 
横田:でも全部同じ場所で撮られてるんだよ。とにかく犬を良く見せようとしてないのがいい。犬はもともと可愛いから。
 

“入り口に、段差がありました” 佐藤翔
「やりたい事が伝わって良かったです。」

 
・選考員コメント
宇田川:2枚くらい好きな写真があって。ホースみたいな鉄の何かに日差しが入ってる写真とか。
 
横田:いい写真が多いよね。サンドイッチの写真もいいし。
 
宇田川:ポイントがよくわかんない感じ。何かを伝えようとしてくるわけじゃないし。
 
横田:写っちゃったものを選べてるのがすごい。本の造りも、マステの感じとかうまいですよね。印刷ミスみたいなものも入れていて。
 
宇田川:写真のすっとぼけ感がいいなあ。
 
横田:ただ、もっと写真の数を見たかった。
 
 
【審査員プロフィール】
・横田大輔
1983年、埼玉県生まれ。日本写真芸術専門学校卒業。最新作は、二人(宇田川直寛と横田大輔)「石が降る」TALION GALLERY。主な写真集に『VERTIGO』、『垂乳根』など。

・宇田川直寛
1981年生まれ、2004年中央大学法学部卒業。主な受賞歴に第8回写真「1_WALL」ファイナリスト(2013)、キヤノン写真新世紀佳作(佐内正史選、2013)「Foam Talent Call 2015」(2015)。主な個展に「DAILY」(明るい部屋、東京、2010)、「テーブルトップ」(Guardian Garden Web Gallery、2014)、「7Days Aru / Irukoto」(Goya Curtain、東京、2016)「Assembly」(QUIET NOISE,東京、2017)。グループ展に「Foam Talent」(De Markten、ブリュッセル、Beaconsfield Gallery、ロンドン、2015)など海外のほか、国内では「どうにもならない 」(TALION GALLERY、東京、2017)などがある。

flotsam zines tour 2023は、以降も引き続き下記の会場で巡回しています。ぜひお越しください。

▼ツアー巡回地|8箇所
6月23日(金)〜6月25日(日)|東京「flotsam books
6月30日(金)〜7月2日(日)|仙台「Colloquium
7月7日(金)〜7月9日(日)|名古屋「C7C gallery and shop
7月15日(土)〜7月17日(月)|金沢「IACK
7月21日(金)〜7月23日(日)|京都「kivi
8月上旬|神戸「Mukta
8月12日(土)〜8月14日(月)|大阪「I SEE ALL
8月19日(土)〜8月21日(月)|東京「Dekay



いいなと思ったら応援しよう!

flotsambooks
サポートされたい。本当に。切実に。世の中には二種類の人間しかいません。サポートする人間とサポートされる人間とサポートしない人間とサポートされない人間。