見出し画像

book-go-around #023 東京都:堤 洸平 (25歳)

book-go-aroundは本を買ってる人に本を買うことや本をコレクションすることの楽しみを語ってもらうflotsambooksのインタビュー記事です。
今度あなたにもインタビューさせてください。

#023 東京都:堤 洸平 (25歳)                     

画像1

きっかけは服好きになったことですかね。
大学3年の頃に、同い年の親友(ファッションオタク)に出会ってどんどんのめり込んで行きました。
それから、色々なブランドのルックブックを見るようになり、中でも印象に残ったフォトグラファーやコラボしているアーティストの本を集めるようになりました。
マキシマリストなので、洋服やビンテージ雑貨、道端で拾ったどうしよう無いガラクタもたくさん家にあります。

画像2


新刊でも古本でも、手に取った時に、瞳の奥が引っ張られる感覚(自分でもよく分からない)があるかどうかで判断しています。
1冊の中に1ページだけでも惹かれるものがあれば、購入しています。

あとはその時に支払い能力が自分にあるかどうか。(1番大事)

画像3

シンプルに精神的、体力的に疲れている時は、行かないようにしています。

余裕がある時に、何も考えずに直感に頼りにしていると良い物に出会えている気がします。
古本に関しては、いかに盲目的に、目の前にある大量の本を漁ることが出来るかみたいな。(体力勝負)
新刊は、表紙だけ見てピンときたら買うこともありますね。

画像4

画像5


The Heart Land -Mark Borthwick 

マークボスウィックマルジェラでの写真作品を通じて知っていましたが、その情報が頭になくてもこの表紙にやられてしまいました。詩、写真、ドローイングの絶妙なバランスが、ど素人の自分にはかなり衝撃的な出会いで。
この1冊にマークの多彩な芸術性が詰め込まれてる至高の作品です。

画像6


CROOKS LIKE US -Peter Doyle
京都のBooks&Thingsで購入。
ピータードイルはオーストラリアの小説家。推理作家賞などもとっていて、邦訳の作品もあるそうです。
これは1920年代のシドニー警察が集めた写真で、軽犯罪から詐欺師、殺人犯など様々な人物の写真がまとめられています。写真の横にはどんな犯罪をしていたかなどの詳細(かなりリアル)がピータードイルによってまとめられています。
ここに写る、「悪党」たちはスリーピースを着ていたり、ハットを被っていたり、今の時代で見てもスタイリッシュで、どこか誇らしげな表情でいます。
写真の魔術によって美化された犯罪者たちは、この本を手に取る人たちの様々な感情を揺さぶるピースになっています。まったく不思議な本です。

画像7


PARTY IN THE BACK -Tino Razo
原宿のBOOKMARCにふらっと立ち寄った際、店長に「やばいのありますよ」と紹介され、購入した1冊です。私自身がスケートカルチャーから大きな影響を受けているのもあり、この作品に浮かぶ、南カリフォルニアの鮮麗な風景やスケーター達の真剣な眼差しで滑っている様子に魅了されました。

画像8

上記でお気に入りの本としても挙げていますが、CROOKS LIKE US を京都にある Books&Things で購入した時はとても印象に残っています。
靴を脱いで、畳へ上がると、古本の匂いと懐かしい薫りが混ざりあう、なんとも言えない心地良い空気感に包まれたのを忘れられません。
圧倒的なオーラを放つ店主さんにビビりながらも、興味のあるジャンルを伝え、幾つか丁寧におすすめ頂き、その中で購入を決めた1冊です。

PARTY IN THE BACK も同様で、エピソードがあります。
この作品にはプール型のアッシュトレーとTシャツが付属したLimited Boxもあり、もちろんこちらを購入しました。
初版ですぐ購入したのですが、翌年にはなんと写真展がBookmarcで行うことになり、大興奮。
しかしサイン会は当日写真集購入の方のみ参加とのこと、、レセプションの案内が来て直ぐに電話し、1年前に買った写真集を持ってくる!なんならTシャツも着ていきます!と猛烈に頼み込んだら、あっさり、いいですよとの返答。(BOOKMARCさん本当にありがとうございます)
当日は、SupremeのクルーやJerry Hsuなどのカルチャーのキーマン達が集まっていて本当に刺激的な夜だった。
Tinoも親切に対応してくれて、Tシャツにもサインをしてくれました。(お返しにたべっ子どうぶつを渡した)

画像9

画像10

私自身もまだまだ未熟、ミーハーでありしょうもないですが、まずは何か行動することが必要だと思います。

近くの本屋に行ったり、ネットで探してみたり、知人に聞いてみたり、すぐにピンとくるものが見つからなくても、本当に些細なことがきっかけで、お気に入りの1冊に巡り合えたりします。

あと、小林さんの所に行けば、間違い無い本に出会えるということは事実です。

画像11

基本はinstagramでチェックしています。


挙げ切れないのでこの辺で笑
他にも国内外を問わず、ギャラリーやパブリッシャーのアカウントをチェックしています。

画像12

今のところないです。
買うべきと感じたものはその時に買っているし、タイミング的に買わなかったものも、周り回って別の機会に買えています。
カッコよく言うと、買う運命は出会った時に決まっているからです。

画像13

実存する物すべてに言えることでもあるんですが、本(物)が人々を繋ぐ橋になっていると私は信じています。
(現に今までのbook-go-aroundを拝見して、何名かお話が合いそうな方がいる笑)

本や物自体が人々の間を行き来することもそうですが、それを所有している人たち自身が新たな感覚を身に付け、少しでも先のステップに進んでいる気がして。
マキシマリストである自分を肯定できる、魔法の思考です笑

画像14

この機会を与えて頂いた小林さんに感謝しています。色々と振り返ったり、見つめ直す事ができました。これからもお世話になります。
あと、仲の良い友人が最近ZINEを出しました。よかったら見てみてください。

https://instagram.com/jakethefriend_?igshid=v00h42taxpjk


画像15


いいなと思ったら応援しよう!

flotsambooks
サポートされたい。本当に。切実に。世の中には二種類の人間しかいません。サポートする人間とサポートされる人間とサポートしない人間とサポートされない人間。

この記事が参加している募集