2022ライブラ杯 所感
■環境
・各脚質に有効な加速手段があり、様々なウマ娘で勝機を見出せる良環境。
・大逃げが順当にメタの一角として機能。
・「電光石火」により後方脚質の一部ウマ娘に追い風。
・逃げが相対的に厳しくなった結果、セイウンスカイが台頭。
・慧眼と独占力が両立可能なマイルなので速度デバフがレーティング、およびユーザー大会にて台頭。マイル中距離は今後も速度デバフウマが多くなってくると思われる。
・マイル&下り坂が多いことによってスタミナは楽な関係上、スタミナデバフウマは119番道路ヒンバス並の希少種に。
■ウマ娘
仕様等の一般的な解説は極力省略し、実際に採用したウマ娘やよく見かけたウマ娘をピック。
【オグリキャップ(クリスマス)】追込
・ウマ娘界のガブリアス、型を変えてついにマイルにまで進出。
・新実装された強力な加速スキルである「電光石火」との相性が最もよい。
・今回は保険回復もなく7割で固有が不発するため、クリオグリ全振り編成は少々怖い。
・今回は先行運用ではないため育成難易度が激高。追込因子7と下校を狙いながら距離Sを目指そうとすると沼。
ゆえにチャンミ本選では数を減らし、レーティングや大会ではほぼ採用されるなど、チャンミ本選とユーザー大会における環境のギャップを象徴するウマとなる。
【セイウンスカイ】逃げ
・逃げ全般が相対的に苦しい中での台頭。逃げが少なくなればハナを取りやすくなるためこの子が台頭する。
・逃げ同士でうまく競り合いつつハナを取れた場合は、電光石火クリオグリでも追いつけないシーンが多々。
・単逃げ緩和+固有の火力で単逃げでも勝てるように。
・同時に台頭した後述の大逃げスズカには割と成す術なく滅法弱い。じゃんけん娘。
【サイレンススズカ】大逃げ
・現行シナリオ準拠のステータスにおける大逃げはどのような挙動になるのか当初から大きく話題に。
・結果、エース兼蓋役として一人二役をこなせる唯一性を獲得。(ただしマイルにおいては勝率が低い)
・大逃げ同士で競り合ってしまうと長距離以上にスタミナを消費することから、ミラーになると相討ち、共倒れとなる。
ちなみに競り合いをケアしてスタミナを盛るとそもそもステータスが貧弱となり勝てなくなる。
・セイウンスカイ固有が台頭する限り、今後も環境において重要な役割を果たすと思われる。特に後方脚質を活かしたい場合、セイウンスカイ固有を蓋する他、序中盤のポジキを伸ばして後方の位置上げに貢献できるため有力な選択肢になりそう。今後も注目したい。
【ニシノフラワー】先行
・厳しい条件をクリアすれば、本チャンミで小柄な体躯に似合わぬ最強クラスの火力を叩き込める先行枠。
・今回は固有に加えて優秀なサブ加速となる(決意の)直滑降を自前で持つ。
・スピパワ15:15の優秀な補正率と所持スキルで育成が非常に楽。
【タイキシャトル】先行
・史実最強マイラーがついに適正距離にて力を発揮。
・ニシノフラワーと違い固有は競り合い条件がないため安定度はこちらが上。なお、タイキ本体固有+継承ニシノはニシノ本体固有より火力は(誤差程度だが)落ちる。
・所持スキルは軒並みマイルなので当然強力。
・スピ賢さ20:10の優秀な補正率と所持スキルで育成が非常に楽。
【タイキシャトル(バカンス)】先行
・固有はジェネリック通常オグリなので終盤の粘りに強い。
・サブ加速として強力な鍔迫り合い持ち。
・ユーザー大会では通常タイキよりもこちらの方が勝率の高い結果に。
豊富な加速手段から終盤速度までの隙のなさで安定した結果を出せたか。
【ファイン(嫁)】先行
・複合固有+秋+マイルとこれ以上ない好条件でしっかり台頭。
固有はほぼ加速部分便り。速度効果は加速が終わっては2,3秒ほどの恩恵。
・サブ加速として強力な鍔迫り合い持ち。
・スピード補正がないため育成は先行の中ではやや難しそう。
【グラスワンダー、会長】追込
・マイルのため慧眼生発動と水着ゴルシ独占力の両立で強力な速度デバフ役として台頭。
・レーティングや大会は実力が拮抗しやすいため速度デバフウマで差がつくことが多い。特に逃げにおける序盤のハナ取りや終盤の追い比べ展開において強力なサポート力を発揮する。
・ちなみに自分はデバフなし編成逃げ入りで挑んだときは、ほとんどデバフありのお相手に対してハナを取ることができなかった。
・格下ウマにはデバフをかける必要がないため、ライト層ともマッチングするチャンミ(決勝戦以外)は相性がやや悪い。
・クリオグリと同じく、チャンミ本選では数を減らし、レーティングや大会ではほぼ採用されるなど、チャンミ本選とユーザー大会における環境のギャップを象徴するウマとなる。
■以下、個人的な記録
戦績
第1R 20戦19勝
第2R 20戦16勝
第3R 20戦12勝
第4R 20戦15勝
決勝 優勝
総合勝率 81戦63勝 約78%
※ウマ勝率画面をスクショし忘れる痛恨のミス。記録していきたいのに…
編成・方針
・初期は先行であるタイキとニシノを完成させ、ルムマでも好感触を得ていたため先行2追込1に。しかしレーティングを回してみると驚くほど先行が勝たない。この段階で方針が揺らいでしまう。
・デバフ入れてみたり先行ビルドを変えて更新したり色々試しても安定した勝率を得られず、最後まで迷走。最終的には当初全く予定していなかった逃げ2追込1で臨むことに。
・逃げ2追込1にした理由は、ハマったときに強いセイちゃんをもう一つの軸にしたかったこと、加えて逃げはどうしても競り合わせる状況にしたかったから。ただし格上逃げや大逃げに対して大きなリスクを背負うことになり、結果大会ではこの編成が裏目に出てしまった。
・チャンミ自体はプラチナ獲得にまで至ったが、ユーザー大会では全て予選敗退と残念な結果に。最後まで迷走しており、完成度で敵わなかったことを痛感。次回からしっかりと方針を決め、完成度を高めていくムーブを意識したい。
最終出走ウマ娘
追込クリオグリ
・THE標準といった感じのクリオグリ。
・追い込みのコツはいろいろ調べたら罠らしい。確かに気持ち大外飛びやすかったので次回から外します。
・今思えば上昇気流が足りなかったのかもしれない。もっといえばタイシン固有の「Nemesis」も。これらが欠けているせいで電光石火の有効発動率が低かった可能性あり。
・総じて、追込クリオグリの育成難易度に意識を持っていかれて「電光石火という軸を活かすにはどういったスキル構成が最適なのか」を考えられていなかった。反省。
逃げセイちゃん
・手塩にかけて育成した先行がレーティングで全く奮わず、セイちゃん軸でいくことに急遽変更。ちょっとだけ勝率は回復した(気がする)
・アンスキ本体だから逃亡者でなく推し切り準備で火力は足りるかな、と思っていたけどそんなことはなかった。というか逃亡者さえあれば単逃げでも勝てるので編成上の余裕が生まれる。逃亡者いれてデバフウマを入れる選択肢が最良だったのかもしれないが、後の祭りである。
・危険回避ポジセン(またはアオ賢)がない。これがあるウマ相手にハナを取ることが全くできなかったため、今後は開幕直線がしっかり長ければ優先して取るべきであることを痛感。そしてさらに育成ハードルが上がるのであった…
逃げチョコボン
・先手必勝は取得が怠いのとそもそもセイちゃんの蓋をしてしまう気がして切り。結果、大会ではセイちゃんと共倒れとなる。本末転倒。
・何気に外枠でなければ約2割で地固めも発動しない。何気にとは言ったが約2割で勝機を逃すことになるので重大な欠陥。アタシって、ほんとバカ…
(控え)先行タイキシャトル
・一見、足りないスキルはないはずだが…
・スタミナを舐めすぎているので多分これが敗因。かかったら即終了、長く競り合っていても厳しそう。もちろん白回復が不発しても終わり。そりゃ勝てないわけだ…
■最後に
今回はチャンミだけではなくユーザー大会にも軒並み参加したが、「自分の持てる資産で巧く育成したプレイヤーが勝ち上がっている」印象を受けた。
クリオグリがいなければクリオグリ以外で、サポ資産が特定の脚質に偏っていればその脚質で。推しに全振りして推しで。様々な選択をして実績を残している方々が多く、トレーナーの手腕が真に問われたチャンミだと思う。個人的には非常に良環境な印象を受けた。
自分は環境キャラを十分な資産で育成しつつもユーザー大会では全予選敗退と、実績を全く残せなかったのもあり、余計にそう思う。
ともあれ、最後にプラチナは獲れたのでそこだけが救い。
あと地味にクリオグリがプラチナを贈ってくれたのも初。厨キャラだし見飽きているし下半身も全く反応しない友達感覚のウマだが、流石に使いすぎて愛着が湧いてきてしまった。
なお、決勝戦後強制視聴ライブはド反対である。
なまじ出来が良すぎたために残酷さが際立っており、勝ってても正直微妙な心境だった。ライブは本日全ユーザーに配布されたので、勝者だけ流す設定にするか、自動スキップ機能を実装してください。
今シーズン、お疲れ様でした。