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支え、支えられ生きてます|ブリスベンフローリスト
こんにちは。ブリスベンフローリストのYukinaです。今日は、心がほっこりしたことがあったのでそのことを書きたいと思います。
今日もいつものように日曜日出勤。日曜日は、基本的に1人で出勤し、3店舗ある中の1店舗のみの営業。最初は、1人で働くことにかなり緊張していたけれど、今では日曜日出勤担当=Yukiとなるほどに(笑)
この店舗に来られるお客様は、店舗周辺に住んでいる人々を中心に30代のファミリー、ご年配が年齢層としては多め。週末は特に、可愛いワンちゃん連れのお客様や、ご家族で集まりランチを楽しむ方々が多い。
今では自分が担当のものがある日はその特定の店舗に出勤、あとは必要なところに行くという自由なスタイル。けれど、現在のマネージャーが来るまでの間、一時的にこの日曜日に働くお店に毎日出勤していた頃があった。
働き始めて2年目。あるお客様と出会う。
彼女は、お母様に渡すお花が欲しいとお店に来店。その時に接客を担当したのが私。アジア圏に住む、お母様とは離れて暮らしていて、その当時はお母様がオーストラリアに遊びに来ているとのことだった。
「初めてお花を贈るから、何のお花を選んだらいいかわからない」
お母様の普段着ているお洋服でもいいし、身の回りに多い色や、リビングルームの家具や壁の色など、好きな色が何か分からなけれどこういうものもヒントになると話しながら一緒に花を選んだ。
ラッピングをして彼女にお花を渡した時、彼女が
「コロナ明けでやっとお母さんに会えて嬉しい。こっちに来て、夫しか頼れる人もいなくて子育ても1人で不安だった。こうして感謝をお花で伝えてみようと思って。今日はこんな綺麗な花束を本当にありがとう。」
と言って私から受け取った花束を大事そうに抱えていたのが印象的だった。なんだか、私と状況も重なって余計に私の心もジーンとなってしまったのかもしれない。
それから彼女は数週間に1度、お店にきて”Hello”と挨拶してくれたり、お家にお花を飾りたいとお花を買ってくれるようになった。
働く店舗が変わり、この店舗での出勤が日曜日メインになった私。あまり彼女の顔を見ることがなくなった。
「元気にしてるかなぁ?」
そんなことを思っていたら、なんと今日!彼女がお子様とお店に遊びに来てくれたのだ。「Yukiの顔が見えたから急いできたよ!」なんだか、久しぶりに彼女を見て、こんなストレートに笑顔でサラッと嬉しい言葉を言う彼女を見て照れくさくなってしまった。
お花を選ぶときの彼女はいつも真剣で、楽しそう。
これはどんな名前?どんな風に咲くの?
お花に関してはそんなに詳しくないからと、誰よりも花や植物に対する質問が他の人に比べて多い気がする(笑)
今日は彼女に期間限定でニューサウスウェールズのファームから直送で運ばれてくるガーデンローズをお勧めした。私も大好きなバラでとても良い香りがして、まるで香水のよう。
彼女は、「じゃぁ、これ(ガーデンローズ)とスプレーローズを買うね。」
ラッピングをして、彼女に渡すと
「これ、よかったら受け取って欲しい。」と彼女から今ラッピングしたばかりのガーデンローズを受け取った。
???
いやいや。購入していただいたものを受け取っていいのだろうか?日本の病院で働いていた時は、物品の受け取りも完全不可だったなぁ。と思いながら少し躊躇した私を見て彼女が
「オーストラリアにきてYukiのような人にお花を選ぶ楽しさを教えてもらったの。それに、母国じゃないここで生活すること、仕事をすることって大変だもん。あの初めて会った日からYukiにお礼ちゃんと言えてなかったから。お花屋さんへのお礼がお花だなんておかしいかもしれないけど、私はあなたにただ感謝を伝えたいの。だって私たちお花が好きだもん」と真剣な目で言った。
この人はなんて素直な人なんだろう。
私は、彼女から丁寧にバラを受け取った。
あぁ、なんて幸せなんだろう。
まだ仕事を始めてまもなかった私に、彼女は束ねた花束を持って「ありがとう」を言ってくれた。私が仕事を始めた頃のこういった経験は特に私が仕事を頑張る上で私を支えてくれていた柱だ。
お客様に支えられているなぁ。本当に心がほっこり温かくなった。
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帰り際に、彼女が
「ねぇ、また遊びにくるね!元気もらいに!」
こういう場所にお花屋さんがなれるって嬉しいなと思った。お花を通じて出会った素敵なお客様のお話。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。心もあったかく、今日はとっても良い夢が見られそうな気がする!!
Yukina💐
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