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お花屋さんで職場体験って何するの?

私が実際にオーストラリアのお花屋さんで働き始める前に体験した職場体験について今日はお話ししていきたいと思います。

お花屋さんになるためにしたことはこちらでまとめていますのでよかったらみてくださいね↓

職場体験に至った経緯

お花の学校終盤で「お花屋さんで仕事受ける前にやっておいたほうがいいから」と先生から勧められ、経験だけでもいいからやってみたい!とブリスベンにあるお花屋さんにメールを送りました。

お花屋さんのオーナーからはすぐに「きていいよ!」とお返事をいただいたのですが、コロナの影響でロックダウンもあり、当初の予定よりも1ヶ月遅くスタートした職場体験。

ちょうど去年の今頃(2月)、職場体験に奮闘していました。

働いたお花屋さんはどんなところ?

私が職場体験で行ったお花屋さんは、Maison Fleurというお店。

フラワーアーティスト(お花のワールドカップチャンピオンで活躍)とTAFE(専門学校)フローリストリーの元先生の共同経営のお店。

職場で働いている人たちのレベルも高く、お客様からのオーダーはもちろんのこと、政府関連のお花の依頼や企業からのオーダー、各ブランドからのオーダーも定期的に受けています。

職場体験はどのくらいの期間したの?

職場体験は、週1日(5時間程度)で1ヶ月間の間、無給でお店で働きます。
無給かぁと思われる方もいるかもしれませんが、、、

この職場で働く人たちは、フローリストに指導をする立場にある人たちが多いので、本来ならば私がお金を払って指導を受けなければならないくらいなのです。

週1回、1ヶ月間って4回学べるチャンスがあったのですが、私はバレンタインデーのお仕事も手伝えることになったので合計で6日間の職場体験となりました。


職場体験では何をするの?

このお店では、今までに生徒の職場体験を受け入れしていたこともあり、週をおうごとに任せてもらえる内容が異なりました。

<職場体験1週目>


お店に届いたお花の下処理(水揚げなど)を行い、ひたすらお花を種類ごとに綺麗にして花瓶に入れ、お店のフラワースタンドに配置していきます。

これを何時間もやる作業なの?と思われるかもしれないのですが、、

かかったんです。3時間。

クリーニングと呼ばれるこの作業。お花の余分な枝や葉を取り除き、同じ高さに揃えて花瓶に入れていきます。お店の商品ですし、扱いが慎重になりすぎてしまって余計に時間がかかっていたのもあるのですが、何よりお店の中のお花の回転がはやいのです!

スタンドに新しくお花を配置しても、みるみるスタンドから消えてブーケやアレンジメントとなりお客様の元へと旅立っていく。。。おそるべし。


そして、いよいよお花を束ねさせてもらう時が来ました!お店の中でも1番小さいタイプのもの。

まず、学校でラウンドシェイプ(花束の形が丸くなっているもの)は、ウェディングブーケで作った1回だけ(笑)

そのシェイプを作りつつ、この小さなジャーに入る束にしなければいけない。花を葉物を常に使いながら作らないとジャーに入らない。。。。。

初心者に結構難しいですよ、、ね?そして紫陽花さんがまた取扱い難しい!


<職場体験2週目>

同じく、2週目もお花のクリーニング作業を行いました。

同じとはいえど、お花の種類によって下処理の方法が異なっていたりするので学ぶことだらけ。通常のお花屋さんは、定番もののお花を取り揃えます。しかし、このお花屋さん、基本的なブーケやアレンジメントには7、8種類のお花を盛り込んで作るのです。こんなにお花の種類を取り揃えているお花屋さんが他にもあまりないので、貴重な体験になりました。

2週目は、バレンタインデーも含め週に3日間の職場体験をさせてもらえました。

バラを束ねましたよ

バレンタインデーの前の出勤で、2個ほどブーケを作る練習をしました。
作ってはやり直し、作ってはやり直し。OKが出るまで何度も何度も。

それがあってか、バレンタインデーの時には、ブーケを始めアレンジメント商品、バラのBOX詰やバラのブーケなどたくさんの注文を作らせてもらえることに。

バレンタインデーの最終日には、オーナーがピザを買ってくれてみんなでランチ。みんな仲が良くて、マイナスな言葉を吐く人がいないんです。

この時、このチームに入れたらいいのになぁって本当にそう思いました。

<職場体験3週目>

同じく、お花のクリーニングから開始。注文を2個ぐらい任せてもらえました。
そしてプラスでコーポレートオーダー(企業からの注文)を学ばせてもらえることに。

元フローリストリーの先生であったオーナーが、つきっきりで説明しながらお手本を見せてくれて、お店まで配達にも一緒に行きました。

<職場体験4週目>

3週目と同様、お花のクリーニング、注文の作成。そして3週目にお手本で見せてもらったコーポレートオーダーを作成することになりました。

花瓶に生けるアレンジメントなので、お花と枝ものを切りすぎてしまったらやり直しが効きません。恐る恐る少しづつ長さを調整する私。

それを笑いながら見守るオーナー。

今なら簡単にできることでもこの時は本当に必死(笑)
無事に作成を終えて、一人でお店までお届けに向かいました。

職場体験を終えてみて

こうして、4週間の職場体験を終えた私。最終日に私はケーキを持って行っていた(ありがとうの気持ちで)為、オーナーはコーヒーを買ってくれてみんなで仕事前にプチお疲れ様会をしてくれました。(私は13時に帰宅する為)

こうして職場体験をしてみて、実際のフローリストが毎日どのような仕事をこなしているのかを間近でみて実感する事が出来、仕事にも繋がったのです。

職場体験を受け入れてくれるお花屋さん自体も少ないのが現状。ですがこのお花屋さんは、オーナーの一人がTAFEの学校の元先生ということもあり、受け入れ態勢が整っていました。

週を追うごとに、個人がステップアップし、できる!を実感させてくれる仕組みづくりとサポート体制があったことで私も楽しく学ぶことができました。

今、職場体験に来る方をこうして受ける側としていられることに嬉しく思うと同時に、常に初心を忘れず向上していける人でありたいです。


最後まで読んでいただきありがとうございます。
スキ、コメントいただけますと嬉しいです。

***Yukina***


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Yukina Sakabe |ブリスベンフローリスト
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