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私がフローリストになるためにしたこと-後編-

前編ではフローリストの学校のお話をメインでしましたが、今回は学校を卒業した後のお話です。

【前編】はこちら↓

<学校で先生に言われたこと>

フローリストの学校に入り2ヶ月程経った頃、先生からこう言われました。

学校を卒業したからといって、すぐに仕事に就ける人は少ないよ。今のうちからお花屋さんに直接交渉してWork Experience (職業経験)をさせてもらったほうがいい。うまく行けばそのまま雇用されるかもしれないし、雇用されなくても仕事を探す際に職業経験があるとないとでは全く違うよ。」

衝撃でした。というのも、まだフローリストの求人情報などは調べていなかったので、未経験でも雇用してもらえるんじゃないかな?と軽く考えていたのです。

<実際のフローリスト求人状況>

先生に言われてから早速、ゴールドコーストとブリスベンにおいてどのくらいフローリストの求人があるかを調べました。

結果、、、
ゴールドコーストで2件。ブリスベンで3件の求人(2020年当時)

そしてどの求人募集要項にも、フローリストリーでの経験2年以上と書かれていました。私、卒業してもどこにも当てはまらない!!!!!

2022年現在でもSEEKというお仕事探しをするサイトで検索をしてみても、
ゴールドコースト2件、ブリスベン5件。少ない。。。

学校の先生が、職場体験をしておきなさいといっていたのはこれだったのか。。。
求人応募する際に、経験2年以上には満たなくても事前に職場体験を積んでいるかどうかも多少は考慮してもらえるそう。

求人が少ないのは、お花屋さん自体が減っているのもあるのですが、店舗型からオンライン販売への移行や個人で自宅からビジネスを始める人も増えたことが原因に挙げられるようです。

また、店舗がフローリストの募集をネット上に掲載して募るよりも、フローリスト仲間の中で人材を探したり、インスタグラムで募集することも求人を見かけない理由の一つだと言えます。

<学校卒業が近づいてきた頃>

お花のコースも最終アセスメントに近づく頃、クラスの数名はすでにお花屋さんでの職場体験をしていました。

私は、学校で精一杯。ゴールドコーストからブリスベンの学校まで片道1時間半の電車に乗って、電車の中でアセスメントをしたり、授業を録音したものをもう一度聞いたりでクタクタでした。お花を触るのは楽しいけれど、何よりも自分の英語のレベルに撃沈。そんなこんなで、学校の最終アセスメントに突入していました。

最終アセスメントは実技。
ウェディングのブーケ2つ(ブライダルブーケとブライズメイドブーケ、テーブルアレンジメント)。そして指定されたブースにディスプレイをするというもの。

2.5日間でこの3つの実技を完成させ、ディスプレイまで行います。
どのようなテーマのウェディングなのかをくじ引きをおこない、そのテーマに沿ったブーケとアレンジメントを作成します。

ここまできたら職場体験を同時で行うのは、だいぶ厳しい!!

<人生の機転となった先生の一言>

最終アセスメントのディスプレイの日。

これがきっかけとなり、私の人生が変わったと言っても過言ではない。
それは先生の一言でした。

先生 「Yuki,ここまでよく頑張ってきたね。あのオリエンテーションの日からあなたは十分に成長してる。英語も、お花を束ねる技術もどんどん上がってる。これからどうするの?どこか職場体験には行ったの?」

私 「まだです。」

先生 「ブリスベンにワールドフラワーチャンピオンのバートがやっているお店があるの。バートは日本に住んでいたこともあって日本語も話せるから職場体験に行ってみたら?バートの共同経営者は、キャロリンといってTAFEのお花のコースの元先生なの。このお花屋さんは、一定期間だけ生徒を職場体験で受けてくれるの。一度メールを送ってごらん。」

インスタグラムでこのお花屋さんのアカウントをフォローしていたものの、ブーケのクオリティーも高く、チームのレベルももちろん高いのです。私にここで働くなど無理という勝手な思い込みがあったので、まさか、このお店にメールを送るなんて!が正直なところでした。

<勇気を持ってとりあえずやってみよう!が今に繋がることもある>

先生に言われて、お花屋さんに職場体験のメールを送るか迷ったものの、とりあえず一回やってみよう!と思い、その日の夕方にメールを送りました。

お花屋さんからは、学校は卒業後になるけれどクリスマス後の1月から来てもいいよとお返事がありました。

結果的にコロナの感染者の増加にともない、ブリスベンがロックダウンしたこともあり、職場体験は2月からとなりましたが無事にお花屋さんで職場体験をすることになったのです。

学校の先生から「Yukiのこと、推しておいたわよ。」の連絡をもらいました。
この先生とは、今も仲良しでよく連絡を取る仲となりました。本当にいくら感謝しても足りないくらいです。

<職場体験から雇用に繋がった瞬間>

お花屋さんと連絡を取り合ったのち、私は職場体験を1ヶ月間経験させていただきました。(また職場体験編で詳細書きます)

体験が終わろうとしていた最終日、オーナー2人から一言。

「私たちのチームに入らない?」

泣きました。本当に大号泣です。そして二人に抱きつき泣きました。
(今でもオーナー2人から泣き虫と言われるほど)

それほど、本当に嬉しかったんです。このチームに入りたい人はたくさんいます。そんな中で私を誘ってくれるだなんて奇跡だと思いました。

そして、今。あれから1年経ちました。私、まだここで働いています。

挑戦することってだいぶ勇気がいります。でも心がワクワクするなら、とりあえずやってみようと行動をすることが大切なんだと実感した経験になりました。そして、やるならば全身全霊で取り組むこと。チャンスを逃さないために、その波に乗ることが大事だなと学びました。

最後までご覧いただきありがとうございます。
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***Yukina***




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Yukina Sakabe |ブリスベンフローリスト
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