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奥光屋さん

久しぶりのnote更新。きょうは土佐の高知のおらんくの海沿い、つい何年か前までは日本一小さな町だった赤岡町にある不思議〜〜なお店をnoterの皆様に紹介したいと思います。

「おっこう屋」さん。「おっこう」というのは、土佐弁で、「おおの、またそりゃ、おっこうな(まあ、それはまた大層なことで、みたいな意味?)」って言うときに使ったりする言葉なのでそこから来ているのかな‥とも思っていたのですが、実は漢字では、「奥光(おっこう)屋」と書きたいらしい。。そう、まさに、奥にあるものに光を当てることを生きがいとしているようなお店なのです!!

一応、お店のリンク。

http://okkouya.imawamukashi.com/

店守(主ではないそう)の自称、「痩せのエルザ」さんは小さな体で、飾り毛もなにもないおばさんだけど、絶対に凡人ではない、めちゃくちゃセンスのある女性!携帯もなにも持ってなくて、店の奥にある黒電話がリリリーンて鳴るたびに、お客さんを置いて走っていくようなお方なので、ネットでの宣伝とかもぜんぶ善意のお客さん(会員さんでもある)がやってくださっているんですね。

とにかく、店内はいつ行っても足の踏み場がないほど、古くて味わいのあるなんとも言えないゴタゴタしたものでいっぱい*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・*

なにせここのお店はかの伊能忠敬が歩いて日本地図をつくるときにも宿泊して行った築200年以上の古民家ですから古いのは古いのですが、その由緒ある場所にもちろん本物のすごい価値のある陶器から最近のガラス細工までありとあらゆる品が雑然と置かれていて、エルザさんはいつ行っても、「わたし、毎日、整理しゆう。でも整理しても整理してもおいつかんが」って言われるんですが、ぜぇんぜん整理する必要なんてない、そのまんまの空間がすんごいきれい!!とわたしなんかは思うのです。。

実はわたし、数年前、1年半ほどなんですが、このおっこう屋さんがある日本一小さな町、赤岡に隠れ住んで?いたことがあり‥、そのときに本当にまっすぐな心の持ち主であるエルザさんと交流が深まって、すっかりくつろぎの場所になってしまったという経緯もあるのですが、正直、日本の中でも不思議な店のトップ100(10は言い過ぎでしょう)には入るんじゃないかと思っています。

エルザさんは野の花が大好き❤️ わたしが赤岡にいたころにはよく一緒に花摘みに行ったものです。店内には真冬の花なんてあるの?っていうときにも近くの草はらで摘んできた、大方の人は目にも留めないような小さな花をあちこちの器(一応、売り物?)に活けてあります。

↑↑ナズナはドライフラワーに。この扉の向こうにも、おっこう屋さんならではの不思議な裏庭空間があります。

青の世界も。。

本当に、骨董屋でもフリマでも雑貨屋でもない、一口になに屋さんとは言えない空間。いろんな場所で時を刻んできたであろう素敵なものたちが、雑然としたお店の中で、静かに生き生きと、次の場所へともらわれていくのを楽しみに待っているようです。

そして。。実は店のいちばんの売り?の一つは古い着物なんですよね。わたしはよくわからないけど、この黒い帯も面裏に丁寧な刺繍が施してあって、黒地に薄いピンクの薔薇がかわいい❤️

エルザさんは下駄のすげ替えの達人でもあるので、和装関係の商品もわんさかとあります。

古いものから新しいものまでとにかく何千というカテゴリーの商品があって‥‥。それでもここに集まる人はやっぱりエルザさんに会いたいから来るのかな。通りがかりのお遍路さんがふと立ち寄ったのがきっかけで、お店の2階(といっても屋根裏のようなとこ。。)に泊まりながら、品物の整理を何日かしていくなんてこともしょっちゅう。初めて来た人にでも、エルザさんは「ああちょうどよかった。ちょっと息子にご飯届けてくるき、店番しよってくれる?』なんて普通に声掛けて、掛けられた人も唖然としつつも店番してる‥みたいなお店なんです。

ほんでもって、冬ともなればいつでもストーブの上に薬缶と一緒にコロッケやら焼き芋やら、「一緒にちょっと座って食べていかん?」っていうものがいっぱい。

店のどっかにいるチーちゃんは、2年ぐらい前、それまで「猫なんて大っ嫌い」と思っていたエルザさんのもとに突如現れて居座ってしまった猫、シゲちゃん(エルザさんが亡きお母さんの名前から命名)が産んだ5匹のうちの一匹。ほかの子はなんとか貰い手が見つかったけど、この子だけは生まれつき足が不自由だったのでそのままおっこう屋さんで飼うことにしたんです(シゲちゃんはその後、ご近所に自ら引っ越していった模様)。

とにかく、おっこう屋さんの魅力についてはちょっとやそっとじゃ書ききれないんですが(fbページはこちらです)

https://www.facebook.com/groups/419950654789362/

みなさまもぜひぜひ高知においでのさいは赤岡の(町自体、不思議な魅力満載で本当に面白いです)おっこう屋さんへどうぞ。

この日も結局夜までだらだらと。。

わたしの大好きなエディットピアフの看板(いつもそうじゃないです。たまに模様替えするから)も真っ暗になっていました。ではではきょうはこの辺で。

#土佐赤岡 #おっこう屋さん

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