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「御手の中で」〜とある老司祭の生涯‥2
〈ここで、この“小説”があくまでもフィクションではあるが、戦後日本に渡ってきた一人の実在した宣教師の生涯に基づいて書いたものであることをあらためて記しておきたい。プロローグに続く、この第1章「孤独死」は、これもまたフィクションではあるものの、この宣教師が実在した証としての章である〉 (注‥‥有料マガジン300円にさせていただきました。一度購入いただければずっと読んでいただけることができると思いまず。)
Ⅰ章 「孤独死」
2011年4月初め。日本中が未曾有の大震災の衝撃のただ中にあったそのころ、東北の、その被災地からは遠く離れた西日本のとある市で、1人の老司祭が冷たくなって横たわっているのが見つかった。築40年を過ぎた木造家屋の玄関先。狭い土間で、大きな躯を頭を下にして倒れていた。検死の結果、3日前には息絶えていた事が判明し、記録上はいわゆる「孤独死」の一つとして数えられた。
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