(あらすじ:読切部門)「ワスレワスラレ」
ある日、おばあちゃん(通称あーちゃん)は得意料理の炒飯を作ることが出来なくなった。次第に色々なものを忘れていくあーちゃん。「アルツハイマー病」と診断された病院の帰り途中に、あーちゃんは事故を起こしてしまう。あーちゃんは事故を起こしたこと、ついには主人公(「俺」)の母のことまで忘れてしまう。「俺」は大事なことを忘れていくあーちゃんに怒りを感じ、変わりゆくあーちゃんの姿を受け入れられない。現実逃避するかのように部活に打ち込む中、彼女の誕生日プレゼントを「俺」は忘れてしまう。忘れたり、忘れられたりする人たちの日常生活に救いをもたらすものは一体何だろうか。
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