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問題児だった息子がシンガポールに行ったらこうなった
シンガポールの幼稚園
日本の幼稚園では、お友達トラブルを起こしては、
先生からのお呼び出しが絶えなかった年少期。
私も周りの目や声に悩み、傷つき、母としての責任を感じていました。
https://note.com/flora___/n/nce2ba9f7f997?sub_rt=share_sb
そんな矢先に夫の仕事の都合で決まったシンガポール転勤。
息子4歳。娘1歳の時でした。
何ヶ所か見学をしてモンテッソーリの現地の幼稚園に通うことに決めました。
以前の日本の幼稚園はどろんこ幼稚園と呼ばれる程、
外で元気にたくさん遊ぶことを大事にする園だったのですが、
息子はよく、何でダメなのか、他の子はいいのに、自分の時は怒られるんだよ。
同じことしてるのに、先生の言ってることも、いつも違うからわかんない!と言っていました。
きっと、自由な時間が多く、自分で考え、自分で決めることを
大切にしてくれていたからこそ、明確なルールがなく、
その場その場で臨機応変に対応することが必要だったのかもしれません。
状況を見て、判断するというのは、年少の子供にとっては
すごくハードルが高いことです。
先生方は、実践の中で学んで教えてくださっていたのかもしれません。
息子の意見として、「ルールがわかるところがいい」
というのがあったので、モンテッソーリを選びました。
私の中のモンテッソーリのイメージは、物静かな子供たちが
規律に沿って生活しているというものだったので、
え?息子とは真逆じゃない?と思ったのですが、
見学に言ってみると、教室は綺麗に整理整頓され、
子供が生活しやすい工夫か至る所にされていました。
おもちゃは自分で選び、遊び終わったら元に戻す。
他のお友達が使っていたら、終わるまで待つ。
遊ぶ時には、自分でマットを敷いて自分だけの空間を確保する。
その空間は誰にも邪魔されないし、他の人の邪魔をしてはいけない。
ランチやおやつは、食べ終わったらみんなでご馳走様をして
子供たちが当番制で食器洗いをする。
とてもシンプルでわかりやすく、素敵な決まり事でした。
褒められまくる息子
日本の時のようなトラブルが、またここシンガポールでも
起きるんじゃないかと、私は内心ドキドキしていたのですが、
毎日毎日息子は楽しかった〜と笑顔で帰ってきて、
お迎えの時に先生からいただく言葉はお褒めの言葉ばかり。
感情がコントロールできなかったり、
お友達に手が出てしまうことはありませんか?と聞いたところ、
たまにありますが、必ず彼なりの理由があります。
どうしたらいいのか話すと、すぐに理解してくれるので、
全く問題ないですよ。むしろ、とっても元気に頑張っていて素晴らしいです。と。
1年後、6歳になった息子から聞いた話ですが、
ルールがわかりやすいから良かったんだ、と。
僕も怒られることはあるけど、他の子がルールを破っちゃったら、
先生はちゃんとその子にも怒るから、僕ばっかりなんで?
って思わないもん、と。
そして1年後の6歳で入学したシンガポールの
インターナショナルスクール(小学校)も素晴らしかったです。
学び方が能動的で、常にグループに分かれてディスカッションをしたり、
何か資料や模型を作ったり。手を動かすワークをしながら学ぶスタイルでした。
好奇心旺盛な息子は、興味のあることにものすごい集中力で没頭するところがある一方で、つまらない・退屈だと感じてしまうと、途端に集中力を失って
何か楽しいことを見つけに動いてしまう性格なので最初は心配していたのですが
たくさんの発見と学びを提供してくれる授業は常に刺激的で楽しかったみたいです。
宿題も、自分の関心のあるものを選んで研究するような課題が多く、遊びの延長のように楽しんで取り組んでいました。当時、トランスフォーマーにハマっていて、黄色いバンブルビーを作りたい!と親子で何時間もかけて等身大の変身バンブルビーを作ったのが懐かしいです。
シンガポールでは、日本にいた時の私の心配事や悩みが全て消えてなくなり、息子同様、私の心もとても軽くなりました。息子の脳みそ自体がある日突然、劇的に成長したわけではないですから、おそらく国、環境が違うと、子供の見え方、親のマインドも全然違うんだなぁと感じた貴重な経験となりました。