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Precious memories with HART

 新しい供給はないけど、自分の記事を読み直したりして過去の記憶を紐解いてみると、ああやっぱり大切だな、好きだなと実感する。

 前田晴翔のどこが好き? という質問には一言で答えられない。

 まず第一にパフォーマンスが好きだ。正確無比なダンスも、キレのいいラップも、やさしいヴォーカルも。それからステージを心から楽しんでいると伝わってくるのが好き。人前で踊って歌うのが大好きなんだなとわかるのが、とても好き。

 それからやさしいところ。ウムティにウイグル語で手紙を書いたり、道行くファンにビーズアクセサリーを作ってあげたり、ファンからのプレゼントを「ぼくこれ好きです」と喜んで受け取ったりする、細やかな心遣い。LOUDで自分を犠牲にしてチームメイトのギムクを助けたような、あるいはデビューを知らせる手紙で「みなさん仕事、学校、人生頑張りましょう!」とファンを応援してくれるような愛情深さ。

 誠実なところ。BOYS PLANET第一回生存者発表式でタクトに「みんなのぶんもがんばろうね」と声をかけたり、退所したいと言うオリーに「脱落した人たちに失礼だよ」とたしなめたりする芯の強さ。破天荒でやんちゃだけれど、夢に対してひたむきで仲間に対して誠実な彼のことをとても尊く思う。BOOM TokyoでのTOZのパフォーマンスを見たONE PACTのメンバーが「カル群舞がすごかった、きっとハルトがとても苦労したんだと思う」と言っていたのは、晴翔くんがどれだけ責任感があるか物語っているエピソードだと思う。

 それから、そう、もちろん破天荒なところも好きだし、ちょっと変わっているところも好きだ。スポンジボブのパイナップルの家にぼくも住みたい、食べられる家に憧れると言いつつ、「(スポンジボブの家は)たぶん腐ってる」と即答する不思議ちゃんなところ。宿舎の二段ベッドに飽きて別のスペースに勝手に布団を敷いて寝ているマイペースさ。卓上扇風機を卓上用と知らずハンディファンとして使っていたのは笑ったけれど、とても彼らしいと思う。

 素直で無邪気なところ。サイン会でファンを見て「昨日と服同じ」と口走ったばかりか、「(今日は)化粧してる」とからかうように言ったこともある。素直すぎてちょっと心配になるけど、嘘をつけない、思ったことがすぐ口に出る晴翔くんはまあかわいい。BOOM Tokyoでジェイにおんぶしてもらってご満悦な彼の無邪気さも、ちょっと眩暈のするかわいさだった。

 性別のステレオタイプにとらわれていないところ。ティアラが好きだと言ったり、ビーズアクセサリーを作ったり、くだらない固定観念から自由に解き放たれているところ。ゲイコミュニティから生まれたダンス、「ヴォーグ」を踊る彼はいっとういきいきしている。一方でタクトと一緒にカブトムシをとりに行くやんちゃな面もあって、その不思議なバランスが愛おしい。

 それからもちろん、夢に対して情熱を燃やしているところ。舞台に立つことをあきらめないでいてくれたこと。踊ることと歌うことを好きでいてくれたこと。UNIVERSEのパフォーマンスで表現したような、まだ上を目指そうとする貪欲さ。

 舞台に立ってほしい、というのは私のエゴだ。だけども、舞台に対して情熱を燃やす彼を見て、私が救われたような気持ちになったのは変えられない事実だ。いつかその情熱を絶やす日が来るのだとしてもそれは構わない。そんな過去があった、というだけで私には十分すぎるくらいの宝物だ。

 だから、どんな道を選ぶにせよ、私は彼を応援したいと思う。

 晴翔くん、20歳のお誕生日おめでとう。きみが幸せであるように、不幸ならばそれがすこしでも癒されるように祈っています。

 そしてまた会える日を楽しみに待っています。

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