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【愛人とは?】"愛する人"なのになんで二番目なの?
妻とドラマや映画を観る時に、よくあるドロドロ展開への入り口として "浮気" があります。
浮気相手を「愛人」と言ったりしますね。
浮気がバレて、いざ離婚となった時に男性が言うのは、
お前が一番なんだ!
というセリフ。
ん?
再生を止めて妻と話してたんですが、なんで 愛する人 と書いて "愛人" なのに「二番目」や「浮気相手」というニュアンスで使われてるんでしょうか?
文字通り受け取るなら、「 愛人 = 妻 」の方がしっくり来ませんか?
聞き慣れすぎてスルーしてる言葉の不思議について今日は触れてみたいと思います。
◆「愛人」という言葉の変遷
もう答えが気になるので、先に "愛人" という言葉のルーツを調べてみました。
★「愛人」=本当に「愛する人」だった
実は、「愛人」という言葉は、もともとは 「最も愛する人」という意味だったらしいです。
中国の古典や日本の昔の文学では、 「恋人」や「最愛の配偶者」 を指していたんですって。
へぇ〜。
じゃあ、昔は最愛の人を愛人と呼んでたんですね。
文字通りの意味だ。
へぇへぇへぇへぇへぇへぇへぇへぇへぇへぇへぇへぇへぇへぇへぇへぇへぇへぇへぇへぇへぇへぇへぇへぇ…
30へぇ。
例えば
「愛人よ、私は君を永遠に愛する。」
とか?
かつては 「愛人=最愛の人」 という意味だったのに。
え、じゃあなんで浮気相手を指すようになったん?
誰が捻じ曲げたん?
戦犯は誰やっ!
★近代以降に意味が変わる
江戸時代~明治時代にかけて、「愛人」という言葉が 「妾(めかけ)」や「側室」を指す言葉に変化していったっぽい。
妾(めかけ)」とは?
正式な妻(正妻)ではないが、特定の男性と関係を持ち、経済的支援を受ける女性。
「側室(そくしつ)」とは?
武家・貴族・皇室などで、正式に認められた「正妻ではない妻」。
愛人の意味が変化していった理由として、もともと妻以外に「正式ではない妻」がいるのが当たり前だった。
今で言うところの専属セ◯レってことかな?
※正式な妻ではないから、別に「一夫多妻制」ではないみたい。
でも、明治時代に「一夫一妻制」が導入されていったことで、妻以外の「正式ではない妻」の立場が曖昧になって、これといった呼び方がなくなってしまった。
えーい「愛人」と呼んじゃえぃッ!
というのが背景としてあるようです。
つまり、「正妻がいる男性が、別の女性と関係を持つときに、その女性を指す言葉」が「愛人」になったみたいですね。
あ、やっぱりセ◯レだ。
それが現代では 「浮気相手」や「不倫相手」とほぼ同じ意味で使われるようになったと……。
面倒くせぇ〜。
なにこの言葉の変化。
★ボクシングと一緒やん
妻という最愛の人がいるのに、妻未満の人たちを愛人って呼ぶのって、システムがボクシングと一緒やん。
"世界ランキング1位" なのに、その上に "チャンピオン" がいるみたいな。
チャンピオンが妻で、1位が愛人ってことなんでしょうかね。
最愛の人を愛人って呼んでたなら、そのまま "妻=愛人" で良かったやん。
「ランキング1位の上にチャンピオンがいて、1位なのに1番じゃないのはおかしいと思わないか?」
はじめの一歩の人気キャラクターである、鷹村守もこのことに言及してますね。
◆最後に
今回は知っていれば、雑学として披露できる程度の与太話でした。
お酒の席などで話題にするくらいにはできそうです。
ところで、皆さんは「お前が一番なんだ!」というセリフを聞いたことがありますか?
それってどんなシチュエーションでしたか?
浮気現場だと目も当てられませんが、それ以外の特殊な場面で言われた方がいましたらぜひ、コメント欄で教えてください!
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