『ゴアグラインド・ガイドブック』
僕の書籍を出版してくれているパブリブから少し前に『ゴアグラインド・ガイドブック』という超マニアックな本が出た。
パブリブは『ヴァイキングメタル・ガイドブック』『プリミティヴ・ブラックメタル・ガイドブック』『デプレッシヴ・スイサイダル・ブラックメタル・ガイドブック』『ウォー・ベスチャル・ブラックメタルガイドブック』といった書籍を出版しており、メタルの中でもマニアックなサブジャンルを積極的にプッシュしていたが、遂にゴアグラインドの本までもパブリブから出版された。
本の紹介文では、『世界過激音楽』シリーズで最も過激!と書かれていたが、まさにその通りな内容。ページを開いていけば、かなり際どいアルバム・ジャケットが並んでおり、見るだけで相当な衝撃を受ける。
ゴアグラインドに関しては『ゴアグラインド・ガイドブック』の著者である田上智之氏のまえがきにて詳しく書かれている。
『ゴアグラインド・ガイドブック』にはディスクレビューに加えて、Olli (Gut, Libido Airbag, Nunwhore Commando 666)、Buraak (Jig-Ai, Destructive Explosion of Anal Garland)、Narutoshi Sekine (Obliteration Records / C.S.S.O. / Butcher ABC / GRAVAVGRAV)などの貴重なインタビューや、「ゴアグラインド用語集」「おもしろくて、くだらないゴアグラインドMUSIC VIDEO」」「死体・ポルノ画像ジャケット・カルチャー解説」といったコラムが載っており、ゴアグラインドとその周辺ジャンルの歴史を深く知ることが出来る。
自分がゴアグラウンドの存在を知ったのは、サイバーグラインドに熱中していた頃、それらの打ち込みグラインドコアを探している過程で辿り着いた。新宿にあったNATとALLMANに通っていたときに幾つかのゴアグラインド関連のCDを購入して聞いていた。
ブレイクコアとゴアグラインドを行き来するアーティストもおり、日本のAbsurdgodやアメリカのOtto Von Schirachなどがそうである。
『ゴアグラインド・ガイドブック』は読む人を選ぶかもしれないが、ハマる人にはとことんハマるはずだ。トラウマレベルのエログロなイメージが大量にあり、アートブック的な側面もある。
広く一般的にオススメは出来ないが、まずはこういったジャンルがあり、それをまとめた本が出たことは知って欲しい。興味が出た方は是非チェックを。
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