ストですって?ガソリンないと困るんですが
しょうがない、でも焦る
日本語の「しょうがない」と同じような使い方で、フランス人が使う言葉で
「C'est la vie. セラヴィ」(それも人生=しょうがないよね って感じ)
という言葉があります。
自分達でどうしようもできない時に相方がよく言うので
それに結構イラっと来てた私。
「なんだよ、ちょっと他人事、あきらめるの早いしー」って
思ってたわけです。器小さいですねー。
それを感じたのか、最近日本語の「しょうがない」を使いだしはじめた彼。
フランス語なまりで
「Shooganaai」
と言われると、雰囲気は和み、まあそれはしょうがないわねとなるので
彼の作戦にまんまとハマっております。
「しょうがない」と言うしか無い出来事のひとつとして
パンデミックの話題一色ですっかり忘れていた
フランスの秋から冬にかけての風物詩
そして文化行事とも言えるストがあります。
ストは国民・労働者の権利を主張するには大切なものであり
私もそれをリスペクトしてるし連帯の意識も十分にあるんです。
でも、いろいろ日常生活に支障が出ると
「風物詩そして文化行事だからしょうがない」と思わないと
結構メンタルやられます・・・
なぜガソリンがない!?
今回は大手石油会社「TOTAL」に対する
労働組合の賃金値上げのストがきっかけのようですが
ストの影響でガソリンの供給がままならず
私の住む田舎町にあるガソリンスタンド2件でも
ある日突然、給油サービスがストップ!
焦りました。
というのも、もうすでに今年の2月頃から世界情勢などの影響で
ガソリンの価格が高騰し、価格を日々監視しながら
安い日、安い場所で給油していたんですね。
価格が高いから緊急時にしか給油しない
わが町のガソリンスタンドで
給油ができないことに焦ってしまったわけです。
ここ、田舎では車はライフラインとも言える存在。
買い物も車
病院通いも車
学校や習い物の送り迎えも車
なのですよ。
全行程をすべてカバーしてくれる
バスや電車などの交通機関はありません。
だから、一部交通機関を利用するにも
車が必要な訳です。
でも、この状況は初めてではないし
買い占めのパニック対策にも慣れたので
とりあえず、隣町の大きなガソリンスタンドに
偵察(苦笑)に行くことに。
そしたら、平日の午前中にこんなに人いるんだ
ってくらいにガソリンスタンドの前は
車・車・車の大渋滞。
これじゃ、ここのガソリンスタンドも
給油停止になるのは時間の問題・・・。
一人30ユーロまでという制限もあるから
買い占めのパニックでもなさそうなのに
カオスな状態に少々危機感を感じた私。
車のメーターが残り半分を大幅に切ってたので
並んででも給油することにしました。
30ユーロの制限付きなので
ちょっとしか給油できませんでしたが
こうやって少しずつ給油して
皆で一緒に生き延びるしかありませんね。
ちなみにここのガソリンスタンドは
次の日も営業していたので
比較的大きなガソリンスタンドには
供給されているのかもしれません。
恒例のストだけじゃなく
2019年の「黄色いベスト」運動で道路封鎖され
その後に起きたロックダウン
今ヨーロッパで起きている戦争の影響等々
安いガソリンスタンド探しまわったり
商品が品薄なスーパーに愕然としたり
「私、いったいいつの時代に生きているの!?」
と思ってしまいます。
さらに今年の冬は、国の省エネ対策で色々制限がありそう。
まあ、今までの豊かな暮らしを世界的に見直す良い機会
と思い「しょうがない」を合言葉(笑)に
機転のきいたボジティブな暮らしをしたいと思います。
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