旅行メモ
4/26~5/7にかけて、フィンランド・エストニア・ラトビア・リトアニアを周遊する一人旅をした。その最中に書いたメモ。旅行記というには程遠いし行程の2割くらいしか触れていないです。
飛行機
空港で手荷物検査場を抜けて最後の日本食を食べた。これから旅に出るのに肉うどん1,360円の観光地価格で変な気持ち
空港、トイレ以外に着替えのためのスペースとかあればいいのに
ゴジラ-1.0 を観てボロ泣き。CAさんに見られて恥ずかしい。
こういう戦争を描いた映画を見たとき、無邪気に感動しちゃったけどそれでいいのか?と不安になってしまう。自分で判断できない。ゴジラについてはそういう文脈の批判は見かけたことがないから、たぶん大丈夫なんだろう。生存第一を強調してたからセーフなんだろうか。
機内食で親子丼ぽいの出たから肉うどんは最後の日本食じゃなかった
長時間飛行機、おしりの上の骨が痛い。体育館で体育座りをしていたときの辛さを思い出す。
体育座りってなんのためにやってたんだ。あれが礼儀が良い座り方だという了解はいつどこから生まれたのか
LCCにしかここ数年ほとんど乗ってなかったから、ふつうの飛行機に乗ったらエコノミーでも感動的に快適
LSCじゃなくてLCCだったらLCCで色々やってたんだろうか
フィンランドのようなみんなやりたい仕事をやりたいようにやる幸せな国(とされている?)の人にPart-Time Robotはどう聴こえるのだろう
フィンランドのSpotify Top50、欧米とほとんど同じかと思ったら意外と現地っぽいアーティストが多い。
機内Wi-Fiって3,000円くらいで使えるのか。飛行機はデジタルデトックスがひとつの醍醐味だと思ってるけど、3,000円なんて20万超の飛行機代からしたら誤差だし、チケット取る時にオプションにしたらみんな使いそうなものだけど。
飛行機に13時間乗ってる間に、みんな起きて働いて働き終わって飲みに行く頃なのか、と思うと不思議な感覚
4/26-29 ヘルシンキ, フィンランド
気温6度だけど気持ちよく晴れてるからかそんなに寒く感じない
当たり前だけど、世界中のほとんどの街は東京に比べたらめっちゃ田舎なんだなと思った。ヘルシンキって名前はふつうにわりとみんな知ってる都市だから大都会だと思ってたけどそうでもない。体感的には熊本くらい。
調べてみたらヘルシンキは人口63万人らしい。日本で言うと船橋市と同じくらい。船橋にまともに行ったことはないけどしっくりきた。
渋谷、新宿、下北沢、三茶、吉祥寺、中目黒、、みたいに選択肢がある東京ってすごいんだな
やはりGWだし、結構日本人が多い。同じ日本人と1日で5回くらいすれ違って気まずい。もはや話しかけるか。
ここの物価が高いのか円が安すぎるのか。一泊4,000円のユースホステルの近くの適当なインドカレー屋に入ったら余裕で17ユーロ(2,700円くらい)した。てかなんでインドカレー屋に入った?
ROBERT'S COFFEEという定番のチェーンのカフェに入ってコーヒーとサンドウィッチみたいなのでお昼を済ませようとしたらそれでも11ユーロ(1800円くらい)もした
適当にスーパーでレンチン惣菜的なの買って済ませようとしてもいちばん安いやつでも5ユーロ(850円)はする。丸亀製麺が恋しい。
大学1年時の旅行以来のユースホステル。22時過ぎに18人部屋に入ったらすでに消灯されているパターン。先住民によって色んなパターンがある。
当たり前だけど、朝から動き回ると疲れる。規則正しくちゃんと8時頃起きて朝ごはんを食べて12時頃には寝てぐっすり寝てまたアラームをかけずとも8時頃目が覚める。
現地の女性がぎょうざの満洲のトートバッグを持ってる、、何故、、、話しかけたかったけどカップルでいたから話しかけられなかった。
海外はわりとどこでもそうだけど、右車線の世界、歩くのには関係ないと思ったら歩くのもむずい。右を確認してから歩き始めて歩きながら左を確認する、というのが体に染み付きすぎていて、渡り始めたらすぐ左から車が来ていがち。
一人旅だしということで買った自撮り棒にハマりすぎて、そこらのインフルエンサー/インスタグラマーより自撮りを撮っている。
中目黒くらいの規模感の街に、マリメッコが6店舗くらいある
ahamoは都内では繋がらないことが多くてクソだけど、国際ローミングが無料なのはめちゃくちゃ助かる。国際ローミングという意味はよくわかってないけど、とりあえず海外でも追加料金なしで普通に使える。ホステルなどではWi-Fiに繋いでいるが、Wi-Fiに繋ぐと当然フィンランドのIPアドレスになってサービスによってはアクセスできなくなるが(SPOTVのYouTubeで欧州サッカーが見れなかったり、Yahooのサイトも全て見れなかったり)、ahamoに戻すとおそらく日本のIPアドレスになっているようでアクセスできる。
日本ではほとんど行かないけど、サウナ文化の国ということで街のサウナに行った。普通に路面の店の前でみんな外気浴をしている。少し恥ずかしかったが寒すぎず気持ちよかった。
ヘルシンキからタリンに向かうフェリー、ビンゴ大会がはじまった。
誰でも座っていいのかわからない席に座ってる時のソワソワ
場末のギター弾きがオアシスを歌っている。声質が近くてわりと良い。
4/29-5/1 タリン, エストニア
タリン、ちっちゃい街、旧市街、かわいい
花を持って歩いてる人が多い、素敵
ご飯をどこで食べるか、値段、1人で入りやすいか、自分の英語力でいけそうか等々悩んで無駄に時間を費やして無駄に歩いてしまう
タリンのレコードショップのお姉さんにエストニアのインディーシーンについて1-2時間かけて教えてもらった。最高すぎる時間だった
いろいろ教えてもらったけど、Buzholdというバンドかっこいい。エストニアインディーでいちばん勢いのある二十歳前後の若いバンドらしい。
Do you know everything of Estonian music?と冗談混じりに聞いたら、エストニアの音楽シーンは小さいからこれが全てよと言われた。たしかに国の人口が130万、首都タリンの人口が40万ならそうかもしれない。おすすめしてくれたアーティストもみんなSpotifyリスナーが数百人から2000人程度で、日本だったら同じくらいの人気度合い(人口対比)で数万以上のリスナーになるんだなと思った。人口の多さ=マーケットの大きさに拠るものが大きすぎる。
日本のアーティストを10組くらい紹介したら、その中で本当にラブサマちゃんを気に入ってくれて嬉しかった。声がいいと言っていた。自分の友だちにも聴かせると言ってた。Buzhold買おうとしたら、ラブサマちゃんを教えてくれたからタダでいいよと言ってくれた。ハッピーな一時だった。
この人に声が似ていると言っていた。アーティスト名で検索したら普通に公式でもっと再生されている動画もあったけど、この曲を紹介してくれたからこの曲を貼る。
なぜエストニアに来たの?と聞かれて、いやまぁなんとなく、というニュアンスでI have no reason...と言ったらちょっと悲しい顔をした気がしたので、beautiful cityを見にきたと言った。
日本語では旧ソ連だけど、英語では(彼女らは)Post-Sovietと言うんだなと思った。たしかにその方が彼女らの意識として適切なんだろう。
タリンのホステルはスタッフがほぼ不在で人の気配をほとんど感じなかった。ユースホステルは場所によって雰囲気が全く違う。チェックアウト(無人のカウンターに鍵を置いていくだけ)しようとしたら、ちょうど来た新しい客がスタッフがいなくて困っていたので、自分がチェックアウトした部屋の鍵をあげて部屋に荷物を置けるようにしてあげた。
5/1-5/3 リガ, ラトビア
タリンからリガまで、約4時間のバス移動。高速バスにも飛行機のような映画とか見れるモニターがついていた。
リガ、思った以上に都会。人口は70万くらいだけど、すごくちょうどよく都会。都会とローカル性が共存している感がある。
天気の良さもあって、街中に緑があるのがとても綺麗。
リガのホステルはかなりいい。綺麗だし、スタッフが親切でフレンドリー。全体的に明るい。
メタリカのバンTとか、adidasのトラックジャケットとか、下北沢にいそうな格好をした若者がふつうにいる。ヘルシンキはそれなりの都会のわりに、アンダーグラウンドやサブカル的な気配を一切感じなかった。そういうところからもやっぱりリガは都会なようにも感じるし、同時にローカル性も感じる。
バーで飲んでると流れてる音楽がクソかっこいい。調べたらラトビアの人気アーティストだった。たぶんラトビア語で歌ってるが、人口187万のラトビアで7万もリスナーがいるのはめちゃくちゃすごいのでは
これもかっこいい
小柄で非力で英語もできないアジアンである自分を卑下しながら歩いてしまいがちだけど、古着屋で買ったビンテージのBabourを着てることで強くなれてる気がする。買ってよかった。
リガでは良い感じに地元インディーを扱ってるようなレコード屋が見つからなかった。
リガのセカストのような古着屋。セカストというよりMONO-MART? ここで2,000円くらいで売ってるやつ、日本に持ち帰ったらユーロビンテージとして8,800円とかで売れるんだろうなと思った。そんなことを思って日本では出てないっぽいaddidasとNIKEの靴を2足とNIKEのジャケットを買ってしまった。合わせて1万ちょいくらい。リュック1つで来たのに、急激に荷物が増えてしまって大変。
タリンもリガも日本版のアナログがけっこう置いてある。日本版じゃなくてふつうにSUB POPのCHAIが置いてあったのは感動した。
8人部屋のユースホステル、隣のベッドに日本人と思しき若い女性が来た。いちばん気まずいやつ。
翌朝朝食の時に喋ったら日本人じゃなくて香港の人だった。イギリスに留学していて休暇中に旅をしているらしい。優しい人だった。
ここのホステルはやっぱりみんなフレンドリーで朝食の時とかみんな喋ってるし自分にも話しかけてくれる。こういう時、英語が普通に喋れたらなと心から思う。
5/3-4 ビリニュス、リトアニア
ビリニュスへ向かうバス。こんな日本から遠く遠く離れた一面緑に囲まれた地を移動してるのに、何も無い時間が生まれると仕事のこととか考えてしまう。帰国したら部の歓送迎会の幹事で企画やらなんやら準備しなきゃいけない。上司以外誰も望んでいる人はいないのに。憂鬱。
てか今更だけどアップルビネガーを見て久々に聴いた君島大空の2nd良すぎ。なんかリリース直後に聴いた時はそんなに刺さらなかったんだけど(1stはめっちゃ刺さったから1stのほうが良くね?と思ってた)、改めて聴くとめちゃくちゃよかった。タリンのお姉さんに教えてあげればよかった。
ビリニュス、めっちゃ街が綺麗、かわいい、いちばんすきかも。いま思うとリガは都会すぎたかも。若干中東っぽさがあった。
リガもそうだったけど、街に緑が多い+旅行中ずっと天気が最高+人が多くないというのがシンプルに良すぎる。日照時間が長いのもいい。どの国も22時くらいまで明るいし、0時過ぎても余裕で出歩けるくらい治安も良い。のんびりリフレッシュする旅行先としてバルト三国は強く推していきたい。
にしてもビリニュスは自然が良すぎる。都会のすぐそばで川が流れてるのがいい。その意味では京都に似てるかもしれない。いやでも鴨川とはまた全然違う種類の川。たんぽぽもたくさん咲いている。
いい感じの古本屋さんで、なんかイカした雑誌を見つけた。いい感じのお姉さん(店主?)に”It looks cool, but I can't read the language. What is in the book?"とバカっぽい質問をしたら、これはポーランド語だから私もわからないと言われた。なんやねんと思いながら購入。
ライブハウスにいった。ビルボードみたいなスタイル。というかこれが本来のライブハウスか。Zeppとかって原義ライブハウスであることを完全に放棄した造りになってるのうけるな。風営法上の建前としてのバーカン!というのを大資本が堂々やってる感じ
バンドかっこよかった。リトアニアではそこそこ有名なベテランアーティストっぽかった。ロックだけどバイオリンが入って民俗感でるのがよかった。
お客さんの盛り上がり方も自然で心地よかった。アンコールが本来のアンコールって感じがした。
23時頃ホステルに戻ったら自分の部屋は完全真っ暗。リガのホステルはみんなフレンドリーで朝食のときに会話してたけど、ここはそういう雰囲気が全く無い。
ユースホステルの水回りの汚さ・狭さとか他者と同じ空間で寝泊まりすることの不自由さとかは慣れっこだけど、いびきだけはキツイ。今回の旅初めてめっちゃイビキかく人にあたってしまって夜中何回か目覚めた。
4店舗回った末に、良い感じのレコード屋のおじさんがリトアニアのバンドをたくさん聴かせてくれて、3つもCD買ってしまった。
英語は読もうと思えば読めるし相手が自分に向かって喋ってくれればだいたい理解できるくらいのレベルだから旅行するのに困ることは無いし、逆に、街を歩いてるだけで広告、看板、周囲の会話等々脳内に自然と入ってくる情報がかなり制限されるのがストレスフリーで快適に過ごせてることに繋がっている気がする。東京は情報量が多すぎる。
にしてもビリニュスは緑が最高だった。お花もたくさん咲いていてよかった。
バルト三国はどこの国も街のいたるところにウクライナの国旗が掲げられていた。バスの頭の電光掲示板にも”Vilinus ♡ Ukraine”と書かれていた。
どこの街でも、デザインとして漢字やカタカナの日本語が使われてる服ってこんなに着られてるんだと思う。たまにめっちゃ欲しいやつあるけど、どこで買いましたかとは聞く勇気はさすがになかった。
5/4-6 ヘルシンキ, フィンランド
ビリニュスからヘルシンキに戻る飛行機、乗員100人くらいの小型機だけどめちゃくちゃ揺れて怖い。頼りない。
信号無視をすると、海外に馴染めている気持ちになる
1週間ぶりに戻ってきたヘルシンキのホステル、もはや実家のような安心感
22時過ぎのマックはどこの国でも地元のヤンチャボーイたちが居座っている
隣のベッドが日本人だったので声をかけた。おそらく30前後くらいで、建築関係の仕事をしているらしい。各国の建築を見て回ってると言っていた。建築関係のことはあまりわからないけど、東京都同情塔を読んだこともあって建築関係への興味が湧いていたタイミングだったのでよかった。その人も言っていたが、やはりザハ案の新国立競技場が出来ていたら、東京は何か今と違うものになっていたのではないかと思ってしまう。東京の再開発のこととかいろいろ話せて良かった。名前も連絡先も聞かなかったけど、この出会いが旅って感じがしていいなと思った。
帰国前日、どこに行こうかと思っていたが、せっかくなので昨日聞いたアアルトという建築家の建物を見に行った。自邸は予約しておらず中は見れなかったが、アアルトの事務所のほうは見れた。良かった。
うっかりカードの明細を見てしまって極めて憂鬱な気持ちになった。金が無いことを自覚したので、ホステルの朝食のリンゴを余分に取って昼ごはんにした。
ヘルシンキでもレコード屋を回った。寡黙なおじさん/おじいさんがやってるレコード屋で若くてホットなバンドを教えてくれと聞いてすごく困らせてしまっていた。あと、ヘルシンキのレコード屋はメタルがめちゃくちゃ多くてさすがだった。
ホステルで帰り支度をしていたら別の日本人の人に声をかけられた。ワーホリで来て今は職と家を探しているところらしく、とても物腰の柔らかい親切そうな人だった。インスタ交換しませんかと言われたので交換して、別れた後にインスタを見た。プロフィールには”子どもたちを笑顔に!”みたいなことが色々書いてあって、何らかの活動をしてらっしゃる方なんだなと思いつつ投稿を見ていたら、なんかけっこう右傾化した思想が前面に出ている人だった。昭和の日や憲法記念日には太平洋戦争のことを大東亜戦争と表記しつつ長文で想いを綴っていた。旅の最後になんやねん、という気持ちになった。ワーホリにいく右翼っているんだ。建築の人に連絡先聞いておけば良かった。
帰りの飛行機
当たり前だけど帰りの空港も飛行機も日本人めっちゃいる。自分も全く同類なのに、2週間で海外にかぶれてしまったのか、日本人が多すぎる空間にうんざりした気持ちを少し抱いた。
行きは6割くらいの埋まり具合で隣の席が空いていたので快適だったが、今回はほぼ満席の窓際。トイレに行くたびに二人に立ってもらわないといけない。憂鬱。
ホステルのWi-FiでネトフリでジブリをiPadに大量にダウンロードした。日本に帰ってもiPadをWi-Fiに繋がない限り多分みれるだろう(海外でだけネトフリでジブリが見れるので)。「海がきこえる」は初見だったけど、2024年現在から見ると、レトロ・シティポップ・エモみたいなものが詰まりすぎていて、それの本家本元だから当たり前なんだけど、直視できなかった。というか普通になんか笑ってしまった。こないだまでル・シネマで上映していたのは見そびれて評判だけは目にしていたけど、これってなんなのという気持ちになった。
日本、湿気がすごい、人が多い、成田遠い、物価安すぎ。行く前は日本物価上がって無理すぎる給料上げろクソがと思ってたけど、ヨーロッパの物価を知ってからでは余裕すぎる。パラダイス。
向こうに滞在した10日間で24万歩歩いた。さすがに疲労が溜まっている。高校の頃、compile(蓄積する)という単語を覚える時に「疲労が蓄積 疲労コンパイ(疲労困憊)ル」と脳内で唱えていたが、いまだに疲れが溜まるとリフレインしてしまう。
おしまい
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