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下書き供養芸202211

先月分〜。

「産声とクラブ」を聴いていて思ったこと。音楽をどういう風に聴くかは人によって違うと思っています。その末端から遡って原始的な部分に戻っていくと、儀式としての音楽と「楽しい」という感情の表現の二値に戻っていく気がしていて、その濃淡がその人の個性になっていくんじゃないかなって思います。そして一般的には楽しさが濃いからこそポップスが成立するし、オタク・サブカル系のクラブという形も成立するのかなと。

私はどちらかというと祝祭とか救済、その対極ゆえに近い距離にある絶望とか悲しみの方向からくる音楽が好きなので自然と内省的になっていくし、最終的には空間的には大きく感じられるがただひとりである擬似空間を精神的に感じるための装置みたいなところがありますね。めっちゃ広い白い部屋の中で爆音で楽器鳴らしてるみたいなイメージの追体験に近い。

見てくださいよこれ。

こんなにかわいいことありますかってくらいかわいい……。担当じゃないのにびっくりしてうわ!って家で言ってしまいました。かねてから櫻木真乃(と桑山千雪)に対しては「女の子らしい可愛さ」みたいなものを感じていて、それが前面に出るととても嬉しい。黛冬優子とは似てるようで180度違うというすごいバランス感覚でキャラクターをコントロールしていて、参りましたとしか言えない。

「あの夏で待ってる」とかの青春群像劇の曲がエモいという感じでDJイベントでもよくリミックスが流れてるけど、たまに「流石に反射過ぎじゃない?」と思うことがあって、それです。なんというか、適切な組み立てのもとで流れてくるそれは感情がすごく揺さぶられるけど、かかったらとりあえずうわ〜ってなってるの見るとすごく微妙な気持ちになるなってずっと思っていて、結構それを顕著に感じる事象があったのでメモってましたね。

あんまり短い言葉で言うとカドが立っちゃうからこういうところで正しく説明しないとな〜という事象のひとつです。そういうコンテンツが本当に好きな人がほとんどだろうし、実際に心を動かされたことの追想でもあると思う。それに個人の感じていることに対して他者がとやかく言うのもお門違いだと思うので、私がそういう場からいなくなればいいだけ。

ただ、「ぼっち・ざ・ろっく!」のアニメを見始めてライブハウスに頻繁に通ってた頃のロックキッズに吐き気を催したことを思い出して、なんだかなとも思ったり。結局協調性とか共感みたいな部分を強要されるのかという感覚なんですよ。複雑ですが、私は精神年齢が低いので気に入らないことはやっぱり気に入らないなって思うし、それを言わずにはいられない人間なんだよなと。幼稚だね〜。

これ、ツイートが回ってきて「そんなこと言ってたんだ」と思って感じたことですね。ソースは週プレの記事でした。

『君の名は。』で(立花)瀧(たき)が目覚めるたびに体が入れ替わった(宮水)三葉(みつは)の胸を揉むシーンも、今だったらボツにしますね。夢だし、そもそも自分の体だから問題はないという道具立てはしていたけど、今の観客は受け入れないとジャッジしたでしょう。

週プレNews: 新海 誠、新作を語る。「『君の名は。』でも 描けなかったものをやるんだと、覚悟を決めて『すずめの戸締まり』を製作しました」

新海誠作品は「秒速5センチメートル」と「言の葉の庭」しかまともに見てない、「君の名は。」はたまたま実家に帰った時に金曜ロードショーかなんかでやってたのを母親がBGMにしてて(母もまともに見てなかった)、それをながらで見てて「これが売れたんだな〜」以外の感想を持てなかったという状態ですが、今世間に広く見られる作品を作るということはこういうことなんだなって。

「夢だし、そもそも自分の体だから問題はないという道具立て」というフレーズもかなり厳しいものがありますよね。何かをやる場合に怒られそうなことには一定の理由をつけておくという手法は私もやるけど、新海誠作品となるともはや規模が違うし、そもそもこういう見せ方は昔からの表現じゃないですか。というか、もしそうなったらやるでしょっていう。そこまでちゃんと意識して世に出しているのは偉いなと思いました。もちろんこの手の話は監督一人のものってわけじゃないだろうけど、それでもそこをクリティカルに見られていることはいいプロジェクトなんだなと思います。

なんというか、息苦しいなって思うんですよね。誰かが苦しんでいる事実は世にあるし、それについて改善の努力を社会全体でしていくことは大事なんだけど、それにかこつけて各々の理想を我先にと押し通そうとする現状の日本の社会はしんどい。この発言を見てそれを強く感じて辟易するという気持ちのメモでした。価値観が変わることは大事だけど、今の社会って妙に極端なんですよ。インターネットの普及とかマイノリティに対する意識とか、そういう部分が複合的に絡んでるんだと思いますが、なんか疲れますよね。

変なところだけ欧米の価値観を真似するからこういうことが起こるのかなとは思います。社会としての効率性を高めるためのあの価値観で私はすごくいい価値観だなと思ってる(本質的には不要な同調圧力を作らない構造、実際は知らない)んですが、それを表面的に真似した結果何でも言ったもん勝ちになってるというか……。まあなんかそういう感じです。

CUE!が4thライブで区切りがつき、まあまあ引きずっております。当日その場はそうでもなかったんですけど、京都に戻ってきてちょっと実感が湧き、noteを書き始めてからじわじわその実感が強くなって、アフタートークを見て鷹村さんのコメントあたりからボロボロに泣き、「ああ、終わったんだ……」とひたすら思い出を振り返ったりしていました。

そんな中でCUE!の曲を聴いていたときに、やっぱり小峯さんの歌声が好きだなと思ったんですよね。月組の曲を聴いてるとはっきり前に出てくるくらいの存在感。サンドリオンも小山百代さんという説得力の塊みたいなパフォーマンスをする人がいるけど、私は小峯さんの声の方が好きだなと思っています。

小峯さんって歌声の響き方が憂いを帯びていて、簡単に言えば暗い響きなんですよね。「ブランコリック」のソロとか聞くと顕著ですけど、歌ってるだけで感傷的な印象を強める、力強いようで繊細な声。

私が好きなKinKi Kidsも二人とも歌声の響きが暗くて、「夏の王様」とか歌うとなんか暗くて重いという現象が発生するんですよね。それを思い出したというだけの話。本当にいい声だな、小峯さん……。ブログも書くことないっていつもはかなり短いのに、今回だけはめちゃ長くて驚いてしまいました。文章が苦手な人が書くタイプの良いブログなので、文章が苦手な人にもこれくらい書かせるほどのコンテンツがあったんだという痕跡として知らない人ほど読んでほしいな。

私自身はというと風組の同時視聴会のおかげでなんとかライブのアーカイブも見られたんですけど、セトリが情緒不安定すぎるので当日は置いてきぼりを食らったんだなと思いました。改めて見るとライブとしてはいいことも悪いことも今までの全てがそこにあって、集大成のような時間だったんだとより感傷に浸ってしまいました。いいところも悪いところもちゃんとあるコンテンツだったね……。

薄々勘づいていたけど、最近は強く感じています。「虫かぶり姫」を見ていて、木村良平さん演じるクリス殿下に毎回きゅんとしてしまいます。

そんな中でこのツイートが土屋李央さんのRTで回ってきて、完全に木村良平さんCVキャラの夢女子と化すところでした。これはズルいでしょ。ときめかないはずがない。助けてください、このままだと主人公に嫌がらせする悪役令嬢になってしまう。

論文を製本に出したので諸々が落ち着いて、アニメとかを一気に見る時間ができました。もちろん提出資料とかもあるのでそれを用意する必要はありますし、口頭試問もあるのでその準備もある。家も探さなきゃいけないとやることはいっぱいですが、一息つけたという。その中で原作を1巻からずっと買っている「ぼっち・ざ・ろっく!」を見始めました。

アニメーション自体はめちゃくちゃしっかり作り込まれていて、丁寧に作られていて嬉しいなと思っていたんですが、ちょっと気になることが。tricotの中嶋イッキュウ作で山田リョウがボーカルをとってる曲が結束バンド名義で出て「あれ?原作でリョウがバンドとして歌う描写あったっけ」と思ったんですよね。

それこそ冒頭ぼっちがバンドに入るタイミングでインストバンドをやっていた話につながっていくと思うんですが、違わないか?と思ったんです。まあでもリョウだったらやっててもそこまで変じゃないし、中嶋イッキュウの曲だから細かいことはいいかな〜と思いながら、同時に「これ、虹夏の曲とかもしかして出るのか?」という嫌な予感がありました。その嫌な予感は当たり……。

(1話で「歌わない」って言ってる人間が歌ってるの全部悪いでしょ……)

別にキャラソンだったらなんとも思わなかったと思うんです。キャラソンって存在としては次元が別で、絶対歌わないでしょみたいなキャラクターの歌が存在していること自体が異常でありながら、何十年も許容されてきた(のか?)歴史があるので、作品の時空とは別だったりするし、誰が歌おうがそういうものだよなと思います。

でもやっぱり劇中の曲と同じくバンドの名前を掲げてるんだから、作中の時空と違うと言い張るのはだいぶ無理があると思うんですよ。昨今のプロモーションを考えると、「各キャラがボーカルをとる = 各声優さんが歌唱する」ということになるので必要なことになるのはわかるけど、そこは譲れないよなって……。

せっかく最高の形でこの作品の1つのピークであるライブの回の8話が放送されたのに、見る前からそこでケチがついてしまってすごく悲しかったです。中身が丁寧なだけに、なんでそこを喜多ボーカル曲だけという形で通してくれなかったんだと残念でした。まだ谷口鮪が曲作ってて苦笑した「Distortion!!」を聴かされている方がマシでした。


この数ヶ月本当に余裕がなくてほとんど声優さんが喋ってる番組を雑に流すだけの生活をしていたので、月末にかけてインプットを久々にガーっとやって楽しかったですね。ちゃんとアニメを見たり音楽を聴いたりするのって大事だなと思いました。

あとシャニマスのサブスクが徐々に解禁されていくとのことなので嬉しいですね。これ見て「神様は死んだ、って」買い忘れてたのに気付いたので買いました。ソロ曲シリーズはSolに好きな曲が多いので、それが先に出たのも嬉しかったな。

(1, 2を争うくらい好きなソロ曲)

でもCUE!が本当に終わっちゃった喪失感みたいな方が今月は大きくて、気が乗らない日はCUE!楽曲を聴いていた気がします。最後に資産整理みたいな形で出た曲が全部よかったので切ない。受け入れていくしかない。

(本当に良い曲を隠し持ってたのズルい、さっさと出してほしかった)

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