鮮やかなダンス in 京都METRO 成果報告 #鴨川で踊るか
こんばんは、前川涼子さんのニコ生番組が始まるのがとても嬉しい。浮遊です。
はじめに
(1時間3分くらいから次の録画の頭まで我々のターンです)
鮮やかなダンス in 京都METROお疲れ様でした。「#鴨川で踊るか」としてゲストで出演させていただきました。まさか初のメトロが金曜夜イベの、それもピークタイムなんて……こんなこともあるんですね。人生何があるかわからない。
さて、配信を見ていただいた方も現地にいらっしゃった方もいると思いますが、なんかところどころ大変なことになっていたかと思います。まだの方はちょっとでいいので上のアーカイブをご覧ください。実は構成員2人に対してミキサー4チャンネル使用という「腕の本数間違ってないですか?」な状況になっておりました。その件を含め、今回何をやったかを少し紹介したいと思います。
Back to Backの形でDJするにあたり1人1チャンネルで2つは確実に使用します。普通にDJしてても何らかの方法で2chになっているはずです。かんちゅさんはtraktor(I/FはDJM900nxs2)のDVSでチャンネル4、私はDJM900NXS2をI/FにしてレコボDJでチャンネル1を使っておりました。じゃあ残り2つは一体……という答え合わせをまずはします。
鴨川の環境音を流していました
1つは鴨川デルタで録音した環境音をCDJから流していました。これがチャンネル2。本来最初に開催される予定だった6月に合わせて、5月の週末に私が録音した音です。iPhone SE(第2世代)とiPadを使用し、Spireというアプリで録音しました。
iZotopeの録音アプリで、共有が比較的楽なのでこちらを使いました。いつも我々がデルタでやってる空気に音響的な意味で近づけていくところがこの録音です。途中「クレイジークレイジー (kors k remix)」が入ってブレイクするところが一番わかりやすいんですけど、それはこの録音に入ってる鴨川デルタで遊んでいた子どもたちの声などです。地味だけど、こだわりという意味ではやってよかったなとアーカイブを見て思いました。途中風の音が爆音で鳴ってめっちゃ焦りましたが……。
これは裏話なんですが転換中に焦ってDJ用外付けHDDが外れてしまい、MacOS特有のフルスキャンが走ったというトラブルに見舞われた(DJ終わったタイミングの百合蔵さんが「浮遊ピンチ!」って笑いながら言ってくれなかったらたぶんそのまま慌ててた……)のと、次のDAIKUさんがチャンネル1のLINEに入れていて、私が最後に「名前のない青」をかけたかったので、最初と最後はチャンネル2のCDJで私が曲をかけています。なので40分くらいずっと鳴ってました。
Internet Samplerを使いました
そしてチャンネル3。簡単に言えばサンプラーを繋いでいるような状況なのですが、普通のMPCとかのハードサンプラーとはちょっと事情が異なります。
リーサルウェポン(実は結構前に公開済なのでリーサルでもなんでもない)の「Internet Sampler」です。押すと自分のデバイスでもちろん鳴るのですが、インターネットを経由して同時に開いている遠隔のデバイスでも(多少のラグはあるものの)音が鳴るという仕様のアプリです。つまり配信を見ている人が連打するとメトロでもその連打した音が鳴るというやつですね。
開発にはFlutterが使われていて、Android、iOS、Webのクロスプラットフォームアプリになっています。今年の4月くらいに最初のバージョンが完成していました。今のAKAIに怒られそうなデザインになったのはもう少し後です。ちなみにFrontlinerのキックが入ってるのは「クリエイティブ・コモンズだから」らしいです。
別にiPadとかのサンプラーアプリを入れて自分で叩けばいいじゃんという話なんですけど、そもそも「電源があったらフルで使う」を視覚的に訴えたいというところが出発点にありました。PCいっぱい並んでたらインパクトあるよねとか、最初はそういう話だった気がします。これは「ちゃんとした電源があるとなんでもできちゃうじゃん」というのが2人の共通の認識としてあるのが大きいです。100Vの電源があるとお湯も簡単に沸かせますし。
その前提の上で、インタラクティブな要素があると配信でぼんやり見るという部分が少し減らせるのかなと思うところもあり、こういうのに若干慎重な私もいいじゃん!とGoを出しました。今回はブースのスペースの都合上、スマホをブースの下のスペースに置いてそこから鳴る形になっていました。思わぬところでホーンが鳴るの普通に面白かったな〜。
(オファー来たときの会話。ちゃんと全部やったことになってるっぽいです)
プロフィールを十分すぎるくらい丁寧に作りました
あと、功を奏したのかはわかりませんが、プロフィールをめっちゃ丁寧に書きました。そういう一番表に出る部分では普段説明をしたがらないのに、今回は妙に説明するなという感じだったと思います。
かんちゅと浮遊による包括型エンタメユニット。野外で聞くFunkotへの憧憬から2017年に始動。遵法精神の下、鴨川デルタでのハンドメイドレイヴを中心に活動を行う。「イベントの開催」というテーマに多角的に向き合い、自由な告知スタイルでタイムラインに潤いを与えている。
近年は集まるたびに中国料理店を巡り、中国の食文化に対する理解を深めている。
Dance-At-Kamogawa (DAK) is a comprehensive entertainment duo, which consists of Kanchu and Fuyuu. DAK was formed in 2017 around the adoration for appreciating Funkot music outside. Since then, we keep on dancing in a law-abiding spirit, primarily at Kamogawa Delta. We examine “what the events should be?” and develop a novel methodology for events promotion.
Additionally, we dine in an authentic Chinese restaurant every time and gain a better understanding of various food cultures.
「丁寧すぎるくらい丁寧なプロフィールにしよう」は私が言い出したことでした。客層が読めない中でも、きっと鮮やかなダンスを配信で楽しみにし続けている新規のお客さんがたくさん来るんじゃないかなって思ったし、そういう新世代の人たちは我々のことをたぶん知らないので、自己紹介はちゃんとしておく方がいいなと思って。
プロフィールを練る上ではMarkdownでリアルタイムに同期できるHackMDを使いました。先に箇条書きの形で我々を指す言葉やこれまでの開催履歴の部分をメモとして整理し、大事な要素を抜き出して日本語の紹介文を作りました。その後、日常会話ではまず使わないような大仰な表現を使いまくる英語の紹介文を練り、メモの部分はコメントアウト。それを共有する形でガルフレさんにはお渡ししました。
SpotifyのBlendプレイリストを公開しました
最後に、上の自己紹介にも繋がっている副産物ですが、「#鴨川で踊るか」的Spotifyプレイリストも無理やり公開しました。それについては以下を読んでもらえたらと思います。
おわりに
こんな具合で参加させていただきましたB2B、いかがだったでしょうか?黑豆さん、Fradolさん、百合蔵さんの3方がとても丁寧に積み重ねて渡してくださったので、ガルフレさんのオーダー通り思う存分ぐちゃぐちゃにすることができました。某氏に「仲悪いんですか?」って言われましたが、むしろ「今日めっちゃ噛み合ってた!」と二人とも思っていたあたりに認識のギャップがあって笑いました。
客層も正直全然知らないところだし、数々の最高のパーティーを見てきたメトロのピークタイムなんてそうDJできることはないと思うのでめっちゃ緊張しました。お客さんもなんか最初すごく緊張してる感じがあったし、お互い様かな。私もクラブに初めて行ったときはあんな感じで、徐々にほぐされていったな〜なんてことを思いながら、誰かの新しい遊び場の入り口に貢献できたんだとしたらそれはとても嬉しいことだと感じています。きっとまたどこかで一緒に遊びましょう。音出しとかがギリギリで演者の方ともほぼお話できなかったので(そもそも誰が誰かわかってない人もいるかも……)、今度はゆっくりご挨拶して話したいね。ありがとうございました。
(これをどうしてもかけたかったのにはいろいろ理由はあるんですが、配信イベントとして成長してきた「鮮やかなダンス」が現地で開催できたというところにこの歌詞がなんとなく重なったからというのがひとつあります。ユースカルチャーの新陳代謝を目の当たりにしたような、そんなパーティーでした。)