CUERaider Vol. 31 ROCK回 個人的メモ
はじめに
オーガナイザーになってから初めてトーク以外で演者になりました。たまにかけてるけどガッツリロックだけでというのは今までなく、初めての挑戦でなかなか考えたのでメモです。アーカイブは残してありますが、消えるし音も消えると思うのでBilibiliから見てください。一部書き出しがミスってるのか元のファイルが悪いのか変になってますが、まあこれは愛嬌ということで……。YouTubeは「眠りの浅瀬」のせいで日本からの視聴がブロックされてました、笑う。
※ 2022年5月8日追記
上の動画の元になっている録画から音声吸い出してMixcloudにも上げました。結構頑張ったけど元の音質を下げてる(配信プラットフォームの都合)関係であんまりいい音とは言えないですね……。
※ 2022年6月9日追記
たまたま見てみたらブロックが緩くなっていて視聴できるようになっていたので公開しました。
機材
配信機材と画面に映ってて使われている物体は以下の通りでした。
Redmibook 14 (DJ用)
DDJ-400 (DJコントローラー)
Classic Pro MX-EZ4 (DDJ-400のoutを入れるミキサー)
iPhone SE 第2世代 (カメラ/Epoc Cam Pro)
Steinberg UR22 mk2 (配信用PCのI/F)
Windows 11のデスクトップPC (配信用PC)
iPad (Twitchを確認する用)
Macbook Pro Ealry 2015 (Discord/TweetDeck確認・レイド・テレビに適当な声優番組を出力する用)
SHARP LC-19K7 (声優番組を流すモニター)
本当はいつもの環境的にMacでDJがしたかったんですが、古くなってきているのもあってもう寿命っぽくて急遽Redmibook 14にライブラリを複製しました。たまに止まるくらいならいいんですけど、処理しきれていなかったのか音が出ない/めっちゃ不安定な日があったので泣く泣く。慣れてないのでちょっと細かい部分でミスってたんですが、まあこれはこれで生感ということで……。
クラプロのミキサーを噛ませているのは別に大事な理由はなく、単純にI/Fへの入力を挿し替えるのが面倒ってだけですね。その方が音量調整も楽だし。他のところにはクラプロのマイクと任意のライン入力ができるようになっています。あとOBSのLine入力チャンネルにはbx_masterdesk classicとOzone9を挿して-5dbで押さえるように設定していました。
カメラはiPhoneのアプリEpoc Camを使っています。CUERaiderに参加するタイミングでカメラを買っても良かったんですけど、別に私の顔面映す必要ないよなと気付いてしまったので、DJ配信に雑に映像をつけるためならiPhoneでいいかと課金しました。
後は不要っちゃ不要なんですが、iPadでTwitch開いておけば配信できてるかとかバグってないかとかは見られるし、コメントも見られてハッピーというのもあります。
お茶会わかさまを流していたのは「ながらでやってる」感を出したかったからです。画面も青いしフィルターかけてカメラの映像とか諸々にも青みを足していたんですけど、あの雰囲気なのにながらでDJやってるとすごい生活感出るかなと思って。家っぽくない!ができないなら逆にカメラの映す元の景色は家感強めてやろうみたいな。それにメトロの鮮やかなダンスでやりきれなかった「電源は神!」も表現できるしと思ってごちゃついた構成にしました。本当はFire HDも投入したかったんですけど、Twitterのスペースに使うくらいしか用途が思いつかなかった。残念。
(今回マジ好きロリ服で最高なので見て)
画面構成
で、画面構成なんですけど、最初は実はカメラをスマホの縦動画的アス比にしようと思っていて縦で置いていたんですよね。で、横にツイートを拾うやつとかAlertとかChatboxとかなうぷれとかロゴを置いて16:9にしようみたいな。でもなんか安っぽくなっちゃってイマイチだったので、カメラのキャプチャを16:9の横長のまま、なんかできないかなと思ったのが枠のある配信素材の中に埋め込んでしまうというやつでした。
CUERaiderのロゴ以外は全部枠内で完結するようにフリーの背景素材を切り抜いて、全部その枠とほぼ同じ角度をつけて下のレイヤーに置いていました。加えて病的かつ冷たい色合いにしたかったので、さっきも書いた通り全てに青フィルターをかけています。別に私がDJやってる様子なんてちゃんと見えなくてもいいし、部屋の様子もなんかシャニマスのタペストリーとかCUE!のポスターが貼ってあるのが見えてれば部屋なんだと理解ができるのでその程度でよくて。
ちゃんと映像としてDJを見せるという明瞭さみたいなのは私はいらないと思っていて、例えばめっちゃ合成して宇宙空間とかでDJしているように見せるとかも頑張ればできるじゃないですか。それが悪いわけじゃないんですけど、そこにDJいる意味ある?みたいな気持ちもあるんですよ。
そもそも「クラブDJの方向に向いて踊る必要があるのか、客が盛り上がってる様子をわざわざ客が見せてアジテートする必要はないのでは?DJの姿が見えなくても勝手に盛り上がってていいはず」みたいな気持ちはずっとあるんですよ。それと同じようなことを配信DJでも考えていて、そこにDJが立っているという映像の意味みたいなことはあるのかと。
たとえばもらったコメントにMCを入れるとかだったらやっぱりいた方がいいじゃないですか、この人が喋っているんですよっていうアイコン的な役割があるので。そうなるとどういう空間にその人がいてDJをしているかっていうのを映すのは大事だなと思います。他にはテクニカルなプレイ、例えばトーンプレイとかスクラッチとかもそうかな。でも没入感を出す表現としての異空間との合成は極論DJの姿はいらないのではと。
その点、私は鮮やかなダンスの配信はかなり実験的だったなと思っていて、楽しそうに成人男性が酒を飲みながら踊ってるだけの様子が配信されているという、画面に人がいる意味を正しく与えてくれていたように思います。あれは発明ですよ。誰にでもできない点も含めて発明。
そういうのもあって私が普段からやってるDJの性質上、没入感が大事になってくるので、こういうちゃんと見せようという時は私の姿はなくてもいいと思っています。でも私には映像制作の能力はないし、せっかく生でやれるんだから動く部分を傾けたりとか色調を歪めたりするしかないなというのがこの結果です。直前に気付いたんですけど、着てたパーカーも水色だったのでやってることMOTHER2のハッピーハッピー教ですね……。Carpainterの曲かけたらよかったのかな……。
ともかく生活感と妙な色彩の映像を見せられる「幻覚」に近いもの、ここが映像として配信をする上での今回の肝だったように思います。ただDJ映像を配信するだけでもいいんですけど、CUERaiderの「実験場を提供する」という当初の目的がせっかくあるんだから、思いついたことはやってみようかなっていうオーガナイザー的な視線ですね。次あったら縦動画的配信レイアウト頑張りたいな……。
リアルタイム曲名表示
先人が無限にいる配信中の楽曲表示なんですけど、私はDDJ-400の環境であり、配信用PCとDJ用PCが異なっているのでこれを使っていました。
開発停止になっていて別のリポジトリで開発が続行していますが、私の場合動けばいいのでこれをちょっと改造した感じです。KUVOのサイトをスクレイピングして曲情報を取ってくるっていう認識でいいと思います。Pythonで動かすんですが、元のやつは「全角/半角問わず、単純な文字数でスクロールが決まる」のと「自らEnterを押さないと更新されない」という部分が困ったのでそこの調整だけしています。
文字数カウント
文字数のカウントについては下の記事を参考にしました。byte数見ればいいんじゃないのと思ったんですけど、なんかByte数だとUTF-8の仕様的に上手くいかない気がしたのでこれを採用という感じ。
自動更新
上のPythonのコードを見るなり実行するなりしてもらえばわかると思うんですが、「Enterで更新/zで終了」なんですね。終了が押されるまでのwhileループがかかってるはず。もちろんz以外の文字を入力していてもEnterで続行されます。zだけがループのブレイクフラグになっているわけです。
だから、z+Enterを入力しない限り続行という点で一定時間おきにEnterを押す処理をさせるコードをループの中に入れておきます。それは下の記事を参考にしました。かなり原始的な気もしますが、まあ動けばいいので……。
こうすれば曲が入れ替わったら自動的に更新されるよ、という感じなんですがちょっとKUVOの挙動を掴みきれてない部分があり、ネタバレをかますときもありましたね。特に冒頭、ゆるめるモ!と非常階段のコラボをかけていたんですが、先にハイスイノナサが出てしまってたので「あれ???」となっていました。
DJに関して
ここからが本題。よねしーくんから1番手を任されてしまい、最初に考えていたシューゲイザーとかドリームポップに展開してBPM80とかをかけ倒すやつはやめにしました。別に配信なんだし何やってもいいと私は思っているんですけど、それと私が一番手にDJをやるというのはまた別の話。
この後に控える人たちにちゃんとレイドで連れて行けるように、あまりにも暗すぎるやつはやめようと思ったらかなり方向が限られていきました。誰でもできるようなロキノン選曲しても私がやる意味ないし、でもドロドロしたやつはできないとなった瞬間にポストロック軸が一番いいのかなと。
もう一つ、シューゲイザーと並行で考えていたのが楽曲提供やオマージュ。特に最近のアニメ・声優楽曲はロックバンドからの提供も多く、その文脈でかけられる曲がたくさんあるんですよね。ロックが好きで見にくる人たちに「こういうのもあるんだ」と一番提示できるのは私だな、みたいなところもあり、自分がこのラインナップでDJをやる意味のひとつとして考えていました。
実際かけた曲としては「サンドリオン - FAQ」、「烏屋茶房 - Hotel Moonside Take me away from Metropolis Remix」、「花澤香菜 - 星結ぶとき」、「ゆるめるモ! - もっとも美しいもの」、「sora tob sakana - 夜間飛行」の5曲。Hotel Moonsideのリミックスは残響とかの影響をモロに受けているなと感じていたのでセーフかなと。あとは作曲家やサウンドプロデュースの文脈で、ハイスイノナサの照井順政、Spangle call Lilli line、ex.スーパーカーのKoji Nakamura。自分のことながらROCKオンリーとしては際どいなあ。
あとは意識していたのが可能な限り「カットインはしない」。ミックスポイントがない曲は仕方ないんですけど、できるだけループをかけたりしながら長めのミックスをするようにしていました。一度ERRORという大阪のイベントに遊びに行った時もそうだったし、あまりハウスのロングミックスみたいにじっくりミックスをする界隈ではないというのを聞いていたので、じゃあそれもやったら私っぽくていいんじゃない?って思ったので、結構アクティブループをかけたりしてミックスしていました。
以上が今回の結果でした。DJ mixとしての流れを見るやつはちょっと恥ずかしいので鍵かけておきますね。ここまでお付き合いいただきありがとうございました。現場でやることが万が一あればもうちょっとちゃんと空気読んで真っ直ぐにロックやる、たぶん……。一つ言っておくとちゃんとギターロックも好きだよ。
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