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とにかく嫌がられていた小さい頃の記憶

物心ついた時から祖母に預けられていた。
その時母親が何をしていたのかは知らない。半分は仕事で、多分もう半分は趣味の時間に使われていたのだと思う。
彼女は今でもバンドマンの追っかけをしてライブに行っている。それは学生の頃から続けている趣味だ。

祖母も忙しい人だった。
沢山の人達が自分に首を垂れるのを喜びとしていた。
だから僕という邪魔者を装飾品に変えた。
何も言わない、喋らない。
ねだることもワガママも言わない。
綺麗な服を汚したりもしない。
「よくできたお孫さんですね」
そう言われる存在でなければ暴言も暴力も浴びせられる。
だから僕は頑張った。

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