美少女ゲーム(エロゲ・ギャルゲ)の管理という「意識低い」目的で、Notionを使ってみる
ドキュメント/データベース/タスク管理などの各種機能がオールインワン型で実装されている情報共有アプリ「Notion」。1つのアプリで様々な処理が可能になるなどの使い勝手の良さもあって、最近注目を集めているビジネスアプリの1つです。
このNotionというアプリについてですが、ネットを見ていると、「私はイケてる最先端のビジネスマン」であることをアピールしているような「意識高い系」の皆さんが使っている雰囲気があります。そのこともあって、ここは敢えて「意識低い」目的でのNotionの使い方を探ってみます。
私は美少女ゲームの攻略サイトをやっているので、美少女ゲームソフト(エロゲ・ギャルゲ)を管理する目的で使用するのが丁度いいかもしれない。
というわけで、Notionのいくつかの機能について、エロゲ・ギャルゲに関連した使い方をしながら紹介していきます。
注意事項:
今回扱っているデータは、Notion操作練習のためのテストデータを使用しています。このため、エロゲ・ギャルゲの攻略状況などは実際のものとは異なってます
1.ボード機能を使って、エロゲ・ギャルゲの攻略状況を見やすく表示する。
Trelloのようなボードを用いたタスク管理機能がNotionにも収録されています。このボード機能は、カードにタスクについての情報を書き込み、ステータス(未決、既決など)に応じてカードを配置することで、タスクの処理状況が一目で把握できるようにできます。
今回は美少女ゲームの攻略をタスクとして扱います。ボードのそれぞれのカードには、タイトル別にエロゲ・ギャルゲについての情報を書き込んでいきます。これがカードの詳細情報になります。
カードの見出しは、美少女ゲームのタイトルになっています。プロパティとして、メーカー(ブランド)名、公式URLが記入されていおり、さらに当該タイトルが攻略ページ完成済であれば、攻略ページのURLも記載しています。メーカー(ブランド)名については、プロパティの種類を「セレクト」にするとともに、メーカー(ブランド)別で色を変えています。
それから、カードの状態を分けるためのステータスについては、
未着手・・・シナリオ攻略を開始していない。
攻略中・・・シナリオ攻略に着手。全シナリオ攻略は未達成。
攻略完了・・・全シナリオのエピローグを見るなど、そのタイトルの攻略が完了。
攻略ページ完成・・・攻略ページを作成して、Webサーバにアップも完了
の4つにしています。
こちらが、美少女ゲームの情報が書き込まれたカードをステータス別に整理したものになります。タイトルとメーカー(ブランド名)のみ表示する設定にしています。
ハミダシクリエイティブのステータスを未着手→攻略中、サノバウィッチのステータスを攻略中→攻略完了、ツナガル★バングルのステータスを攻略完了→攻略ページ完成に変更すると、ボードの状態は次のようになります。
2.カレンダー機能で、エロゲ・ギャルゲの発売日情報を整理する。
Notionには、Googleカレンダーのように1日単位で予定を書き込んで整理することができるカレンダー機能が付いています。このNotionのカレンダー機能を使って、エロゲ・ギャルゲの発売日について整理してみました。
こちらがエロゲ・ギャルゲの個別タイトルについてのカードです。タイトルが見出しになっており、プロパティとしてメーカー(ブランド)、発売日、税込価格、公式サイトのURLが書き込まれてます。
3月に発売予定になっているエロゲ・ギャルゲのいくつかのタイトルについて、カレンダーに書き込んでみました。
3.テーブルを用いて、キャラクター(シナリオ)別に攻略状況を整理する。
行と列からなる2次元の表を使って情報を整理できるNotionのテーブル。スプレッドシート(表計算アプリ)やデータベースとして使うことも可能になってます。
このテーブル機能を使って、エロゲ・ギャルゲのキャラクター(シナリオ)別のシナリオ攻略状況を一覧にしてみました。テーブルの各行には、キャラクター(シナリオ)別に、キャラクター(シナリオ)名、タイトル、メーカー(ブランド)、攻略済チェックの情報を書き込んでいます。
攻略済チェックの項目については、初期状態はチェック無しで、該当するキャラクター(シナリオ)のクリアが済んだ場合にチェックを入れていきます。
これによって、どのキャラクター(シナリオ)が攻略完了になっているか、一目で確認することができます。
4.タイムラインを用いて、エロゲ・ギャルゲの攻略日程を整理する。
タイムライン機能を使うことで、タスク別の日程(作業開始日~作業終了予定日)を帯グラフで表示したガントチャートを作ることができます。
今回は複数タイトルのエロゲ・ギャルゲを攻略する場合について、タイトル別の攻略日程を表示したガントチャートをタイムライン機能で作ってみました。
5.タイムラインとテーブルを組み合わせて、達成率グラフをガントチャートに表示
複数の機能を組み合わせた処理を実現できることは、オールインワン型になっているNotionの強みの1つといえます。
タイムラインとテーブルを組み合わせることで、エロゲ・ギャルゲのタイトル別に攻略達成率を計算できます。求めた攻略達成率をタイムラインに棒グラフとして表示させました。
なお、ここでの「攻略達成率」の定義は、
タイトルの攻略済シナリオ数/タイトル別の全シナリオ数
とします。
タイムラインとテーブルを組み合わせる方法と棒グラフを表示させる方法については、こちらを参考にさせていただきました。
テーブルの各キャラクター(シナリオ)について、タイムラインの対応するタイトルとリレーションプロパティを使って関連付けを行います。
次に、タイムラインの方で、ロールプロパティを使って、タイトル別に攻略済チェックが入った割合を計算します。これによって、タイトル別の攻略達成率を集計できます。
ロールアップで集計した達成率を使った達成率グラフは、次のコードをFormulaプロパティの数式欄に記入することで表示させています。
slice("██████████", 0, floor(prop("達成率(%)") * 10)) + slice("░░░░░░░░░░", 0, 10 - floor(prop("達成率(%)") * 10)) + " " + format(floor(prop("達成率(%)") * 100)) + "%"
これによって、達成率グラフを追加したガントチャートがこちらになります。
6.トグルリストを使って、エロゲ・ギャルゲメーカー(ブランド)が公式に配布しているTwitter素材の一覧を作る。
エロゲ・ギャルゲを制作・開発しているメーカー(ブランド)の中には、Twitterアイコンなどの素材を提供している所があります。
トグルリストを使用しているので、上位分類であるメーカー(ブランド)の三角アイコンをクリックすることで、下位分類である素材提供がされているタイトルの一覧を表示させることができます。
メーカー(ブランド)名がトグルリストの見出しになっており、この中にTwitter素材を提供しているタイトルのサイトについての一覧を書いていきます。
「クロシェット」と「まどそふと」の見出しを開いてみます。それぞれのメーカー(ブランド)について、Twitter素材を配布しているタイトルのサイトへのリンクが表示されました。
最後に。
今回はこのような感じで、エロゲ・ギャルゲの管理という「意識低い」目的のために、Notionのいくつかの機能を使ってみました。まだまだ未使用の機能が残ってますが、必要最低限のNotionの使い方は把握できたと思います。
Notionは、個人単独での利用だけでなく、ページやワークスペースに他ユーザーを招待することで、複数人でページやワークスペースを編集することも可能になってます。このNotionの共同編集機能は、離れた場所にいるメンバー同士でプロジェクトを進めていく場合などに使えそうです。
なお、Notionの無料プランでは、ページに招待できるのは5ユーザーまでとなってます。6ユーザー以上をページに招待したり、ワークスペースにユーザーを招待する場合は、招待する側が有料プランになっている必要があります。
これからも興味を引くアプリに遭遇したら、そのアプリの使い方を身に付けるとともに、「意識低い」使いような方をしながら紹介していきたいです。
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