文房具を買うとき、フリマアプリはアリ?
また会いましたね。flineです。
今回は文房具紹介からは少し外れて、大手フリマアプリ「メルカリ」に対する持論を勝手に展開できたらなと。
というのも、文房具界隈でたまに提唱されるメルカリ利用に対する是非。その火種が先日ついに自分の懐にまで飛び込んできたのです。
文房具をメルカリで買うのはいかがなものなのかというご意見ですね。
結局は「個人の自由」と処理できる問題ですが、皆さんの意見もこれを機に聞いてみたいということでnoteに綴ってみた次第です。
ぜひ、コメントにあなたの意見を書いてみてください。
では本題です。
1.メリット
まずはメリットから。
自分が考えるメルカリのメリットは、
・圧倒的な安さ
・品揃えのよさ
・廃番商品も購入できる
・サイトの信頼度
の4つが主でしょうか。1つずつ話していきます。
・圧倒的な安さ
文房具に限らずフリマアプリ全般の大きな利点ですね。具体的に2つのペンを例にAmazonとメルカリで平均価格を比較していきます。
また参考までに定価も載せておきます。
まずは文房具好きの定番、kaweco special 0.5。
自分は東急ハンズで購入したのですが、今更になってネットで買えばよかったと後悔しています。
そして平均価格は以下の通りです。
定 価: 7,150円
Amazon: 6,174円(最安値5250円)
メルカリ: 5246円(最安値3,500円)
なお、今回の価格計算ではカヴェコブラスや限定色、ボールペンなどは除外しています。
また、メルカリに関しては商品の状態は「やや傷や汚れあり」以上のもののみ集計しています。また箱の有無は問わず、まとめ売りや同時出品などは計算に入れておりません。
下にいくにつれ千円単位で平均価格が下がっていますね。まぁ、Amazonはたまに定価より高い商品があったりするのですが、まあそれもAmazonクオリティということで。
kaweco special程の人気商品であればたくさんの出品数があり、特にメルカリだと「目立った傷や汚れなし」の状態のものだけでも30を超える出品がありました。集計が大変💦
また「新品、未使用」のものでも物によればAmazonの平均価格より安いものもありましたので、kaweco specialなどの有名なペンであればメルカリから新品を購入するのも選択肢としては全然アリなのではないでしょうか。
そして次にrotring 800。
回転リトラクタブル方式が採用されたこのシャーペンも陰ながら人気のある商品ですよね。
さて、平均価格はこちらです。
定 価: 8,800円
Amazon: 7,015円(最安値6,150円)
メルカリ: 4,924円(最安値3,999円)
こちらはシルバー・ブラック共に同一のものとして集計しており、また母数が少ないため芯径は問わないものとします。なおボールペン、800+は除外しています。
メルカリに関してはkaweco specialと同じ条件です。
ここまでの価格差であれば一目瞭然でしょう。
メルカリが圧倒的に安いですね。
ただ一つ気になるのが、メルカリでは「未使用に近い」以上の状態のものが極端に少ないんですよね。
というのも、rotring製品を使ったことがある方なら分かると思うのですが、600以上のモデルのものはボディが真鍮を黒色塗装したもので、その塗装がハゲやすいのです。
特にクリップ。少し擦れただけでも塗装がほんの少しはげてしまう程で、自分は以前ルポの一本差しゾーンにrotring 800を入れて使っていたのですが、ものの3ヶ月でボディの一部とクリップの塗装がはげてしまっていました。
そのためこの価格差の正体は商品の状態にあるのです。このような商品は実店舗やAmazonなどで新品を購入したほうがいいかもですね。
このように様々な要因があるものの、商品の価格という一点のみであればメルカリは圧倒的に安いということが分かります。
・品揃えのよさ
次に品揃えのよさ。
品揃えという表現が適切かと言われればそう言い切れないのですが、まぁ要は選択肢が多いわけですね。
メルカリは「いい感じのペン何か無いかな〜?」のような買うものが明確に決まっていない状態から気に入る一本を見つけるのには適していませんが、「このペンが欲しい!」と決まっているのであれば前述の通り新品でも比較的安価に購入できる可能性があるのがいいですよね。
メルカリは探せばだいたい欲しいペンが売ってるので、アプリ一つで選択肢が広がるのはメルカリのメリットであるといえるでしょう。
・廃番商品が購入できる
個人的にメルカリのメリットで一番大きいと思っています。
自分はDMや質問コーナーなどで度々「廃番商品ってどこに売ってますか?」と聞かれます。
その際自分はよく
「グラフシリーズなど有名どころが欲しいなら、地域の小さな個人商店や文具店を自力で探すべき。マイナーなものや何でもいいからとにかく廃番がほしいなら590&co.さんや中村文具店さんなど調べれば出てくる廃番ショップ。どちらにも共通してオススメできるのはメルカリ」
とアドバイスしています。
有名な廃番ショップだとメジャーどころはだいたい漁られ尽くしてますからね。
しかし地域の小さな文具店は探すのが大変であったりそもそもなかったり。時間と労力を要する方法ではありますよね。
しかしメルカリであれば解決。
メジャーなものからマイナーなものまで、さまざまな廃番ペンが売っています。
しかも状態を妥協すれば、まれに超特価で購入することだってできちゃいます。
廃番を購入したいのであれば、根気強く文房具店を巡りつつ、選択肢の一つとしてメルカリも覗いてみるのをオススメします。
・サイトの信頼度
メリット最後はサイトの信頼度です。
こちらは文房具に限った話ではないのですが、Amazonなどは度々「商品が届かない」や「住所や個人情報を抜かれた」等の声を聞くことがあります。怖い世の中ですよねぇ...。
メルカリでもこれは注意しなければいけませんが、比較的取引は透明であると感じます。
取引相手と連絡も取れますし、メルカリ便を利用すれば相手に住所を公開せずに購入・発送が可能です。そのため個人情報に関するトラブルは他のサイトと比較して少ないんじゃないでょうか。
まぁ、実店舗で購入すればそんな心配する必要ないんですけどね。
2.デメリット
さて、メリットもあればデメリットも。
パッと考えて思いついた中だと、
・商品の状態
・取引トラブル
・偽物、コピー商品、○○似
・不確実性
の4つでしょうか。こちらも1つづつ話していきます。
・商品の状態
メルカリでは出品する際に商品の状態を「新品、未使用」「未使用に近い」「目立った傷や汚れなし」「やや傷や汚れあり」「傷や汚れあり」「全体的に状態が悪い」の6つから選びます。
メルカリを利用するのであれば、その項目を見て傷があるのは百も承知だとは思うのですが、問題は先ほどの6つの状態を選ぶのが出品者の自己判断である点です。
つまり、自分が考える「目立った傷や汚れなし」と相手が考える「目立った傷や汚れなし」の解釈が異なるということです。
購入していざ対面となったとき、思ったより傷が多かった、内部機構に損傷があったと分かっても返品は自己都合になる場合もあり、対応されないかもしれません。そうなってしまうと後悔がずっと残ってしまいますよね。
対処法としては、
・購入前に写真をたくさん撮ってもらう
・商品説明欄、コメント欄を熟読する
・できるだけ状態のよい商品を選び購入する
などです。くれぐれもご注意を。(←経験アリ)
・取引トラブル
メルカリというかフリマアプリのカルマですよね。
こればっかりはどれだけ気をつけても起こりうる自然災害のようなものです。
よくあるトラブルとして、
・ジャンクの記載がないのに壊れているものを買わされた
・発送されない
・傷が思ってたより多かった
・専用に関するトラブル
・連絡がとれない
などが挙げられます。
少しでも取引が困難になる場合は、事務局を通すこともご検討ください。
・偽物、商品詐称、○○似
文房具ではあまりないトラブルですが一応。
実際のトラブル(友人談)を2つ紹介します。
パターン1:パイロットのローリートかと思ったら
廃番のボールペンを8,000円で買おうとした友人T。
商品名にも商品説明欄にも「パイロット ローリート」と記載があったのにも関わらず、実際届いたのは類似商品である「ユニボール エクシード」であったそう。
そのことについて到着後取引チャットで指摘したところ、出品者からは「自分は文房具に詳しくなかったので分からなかった。写真を見れば分かったのではないか」という返答が来た。
仕方がないのでTはそのまま取引終了してしまった。
このパターンでは商品をよく確認しなかったTにも責任はあり、現に商品写真はよく見ればエクシードであることは分かるものでした。
商品を購入する際には改めて傷がないかと同時に本当に自分が求めているものであるか確認する必要がありますね。
これはレアケースですが。
パターン2:野原工芸かと思ったら
野原工芸がどうしても欲しかった友人M。
一筋の希望を持ってメルカリの野原工芸を眺めていたところ、17,000円の特上花梨瘤杢の野原工芸を発見!
Mは興奮し、一通り写真で杢目を確認した後即購入したのだった。
しかし商品到着後、届いたものが明らかに野原工芸ではなく、またMは商品説明欄に「野原工芸"似" 特上花梨瘤杢」と書いてあることに気がつき、すぐに出品者に連絡したがすぐには返品対応をしてくれず、結局返送までに2週間弱の時間を要した。
また悪質なことに出品者は野原工芸似(あけぼの工房であった)のペンを野原工芸の化粧箱に入れ撮影していたため、深く注意しないと気付けないものになっていたのだった。
メルカリで溢れかえっている野原工芸似。
形状が似ているものであると気がつきにくいですよね。値段が極端に安いものはまず偽物を疑うといいと思います。
・不確実性
こちらは言うまでもないと思うのですが、メルカリに出品されている商品は在庫が1つだけ、安い商品であればいいねされてる数以上の人が狙っています。
色々な人からたくさんのものを買おうとしている時、必ずその商品が買えるものと思わないでおきましょう。予算に余裕をもってメルカリを利用するようにしましょう。
3.転売問題
ここまでデメリットを語ってきましたが、これはちょっと別格です。
みなさんも一度は見たことがあるでしょう。定価の2倍で販売されている通常色のクルトガダイブ、高いもので10万、3万でも少し安いと感じる野原工芸。
入手困難なペンが目の前で売られているのを見るとつい欲望に負けてしまいそうになることもあるかもしれません。
が、絶対買ってしまってはいけません。
買っちゃダメです。
買うな。
大事なことなので3回言いました。買ってはいけません。(4回目)
周知の事実ですが、転売ヤーが減らないのは一定数転売ヤーから買ってしまう人がいるからです。
その結果転売ヤーは数を増やし、また商品が定価で手に入りにくくなる負の連鎖が起こってしまうんです。
なのでどれだけ欲しかろうと、絶対買ってはダメなんです。(5回目)
ただたまにいるのが、プレミア価格と転売価格を同じと扱ってしまう人。
例えばkaweco specialのブルーエディション。
この商品は2021年の限定色で、現在は発売していないためメルカリで30,000〜60,000円で取引されていますが、これはプレ値であり転売にはなりません。なりません...よね?
自信無くなってきたので断定はしないでおきます。
4.最後に
なんか啓発的な内容になってしまいましたね。
ここまで綴ってきましたが、もう一度いいます。
メルカリを使うか使わないかは個人の自由ですので、もし利用する際は上記のことに注意してご利用ください。
加えてこれは僕自身の意見ですが、別にメルカリを利用することは悪ではないはずです。
人がどこで文房具を購入しようと、人の趣味やスキを否定せず、よりよい文房具ライフを送れるといいですね。
以上、メルカリでエクシードを買わされた友人からの文句をnoteで綴ったflineでした。
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