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ドローンのソフトウェア技術を強みとするFLIGHTS 代表が語るこれまでとこれから

橋梁点検や、測量などの分野で活躍するFLIGHTS。ドローンを動かすためのソフトウェアや、レーザー技術などを強みに持つ弊社ですが、今後どういった事業展開などを考えているのかなどについて、FLIGHTS代表の峠下さんにお伺いしてきました👀


学生時代に、起業を決意


ー 起業の背景をお聞かせください

私は、学生の時にFLIGHTSを起業しました。そのきっかけは大きく2つあり、一つは学生の頃に体育会航空部で活動していたこと、もう一つはリクルートでの新規事業に携わったという経験です。

もともとラジコンを動かしたりするのが好きで、「こう舵を切ればこう飛行するだろう」といったことを考えることが好きでした。航空部では、大会に参加するなど夢中でやっていましたね。そんなことをしていたらあっという間に3年生になったある日、たまたま知り合いからリクルートの新規事業部を紹介され、入社することになりました。当時の新規事業部は、本社とは違うオフィスの地下を借りていて、数名で新規事業を起こしていました。そこでは社会人や学生に関わらず権限を与えられ、顧客へのヒアリングからコンセプトの設計まで、いわゆるリーンスタートアップのサイクルを回しながら事業作りを経験させていただきました。

ヒアリングして、人を雇って、製品を売って、フィードバックをもらって、といったサイクルを何度か回していくうちに、それに夢中になっていきました。実際に自分たちがやりたいと思ったことを実現し、顧客にいいねと受け入れてもらえるというのがすごく楽しかったんです。と同時に、根拠のない自信として自分でもできるんじゃないか。という気持ちも芽生え、会社を立ち上げようという意思に変わっていきました。同級生はリクルートなどに就職する子も多かったのですが、私はそのままFLIGHTSを起業しました。



ドローン活用が「当たり前」の未来が、容易に想像できた


ー なぜドローン業界での事業展開なのでしょうか

私自身が熱中できる事業領域であったことはもちろんのこと、ドローンに可能性を感じたためです。ドローンが登場するまで、飛行物体を飛ばすにはラジコンのように電波を送り操縦を指示する必要がありました。ところがドローンの登場によって、GPS情報が取得できるようになったり、小型化されたカメラが搭載されるようになるなど、いわゆるスマートフォンに使われている技術が搭載されるようになったのです。

私は、このような技術を持つドローンに可能性を感じ、これからドローンが当たり前に活用される未来を容易に想像することができました。自分が事業をやるならこの領域だとも考えるようになり、翌年には事業をスタートさせました。


ドローンの運用代行から事業を開始


ー 創業当初から、今の橋梁点検や測量事業に参入されていたのでしょうか

創業当初は、ドローンの運用を学ぶところから始まりました。当時は、航空法など様々なドローンの飛行制限があり、それらの条件をクリアして飛行させること自体が難しい時代だったため、課題に感じている企業は多いのではないかと考えたのです。運用が得意なパイロットと、ドローン飛行を行いたい企業をマッチングするという事業を始めました。

実際に、運用代行実施に関するプレスリリースを公表したところ、予想以上に多くの法人企業様やパイロットからの応募をいただくにいたりました。共同事業としてご協力いただいている、日本トップの実績を誇る大日本ダイヤコンサルタント株式会社(旧:大日本コンサルタント株式会社)さんとは、この時期に出会いましたね。こんなにもニーズがあるんだと、改めて実感した出来事でもありました。


ドローンが「自動で飛ばせる」未来を確信

ー そこから、どのように現在の自動飛行システムの開発・提供に至ったのでしょうか


当時は、各ドローンメーカーさんのSDKプログラムが開放されていなかったですし、そもそもの仕様を理解するのも難しく、パイロットが主導するという時代がかなり続きました。しかしドローン運用の実績を積み重ねていく中で、この運用業務が自動化されることにより、各企業様の運用課題をさらに解決できるようになるのではないか、と考えるようになりました。そこから徐々に、業界としてもハードウェアの発展やプログラムの開放が進み、「自動で飛ばせる」という感覚が確信へと変わっていきました。

実際、土木・測量事業では比較的早く、2018年あたりから横の自動航行のシステムが誕生しました。それ以来、沢山の企業の協力のもと多くの実験や運用の代行の実績を重ね、現在の土木・測量を支援する「FLIGHTS SCAN(フライトスキャン)」、橋梁点検を支援する「FLIGHTS橋梁点検システム」のサービス提供へと至りました。


ドローン・ロボティクス前提社会を目指して

ー 今後の事業展望を教えてください

弊社ではドローン活用のコンサルティングに加え、ドローンによる橋梁点検を自動で代行する「FLIGHTS橋梁点検システム」と、LiDAR技術により土木・測量を自動化する「FLIGHTS SCAN(FLIGHTS PLAN)」の2つのサービス事業をメインで展開しています。まずは、この事業を成長し拡大させていきたいと考えています。

ですが、それだけではありません。FLIGHTSが持つドローン運用の技術やノウハウは、現在の事業領域だけではなく、あらゆる産業での転用ができます。例えば、マンションや自動車工場、工場の製造業の変異点を撮るなどの作業は、今でも人の手で一つ一つ作業をしています。人口減少により作業員の確保が深刻化する中で、少しでも多くの産業でドローンを活用いただき、事業を支援できればと考えています。

また、ドローンによるデータの管理・活用支援などの領域への展開も視野に入れています。これまでデータとしての蓄積が難しかった対象物の詳細情報が、ドローンの活用によって、写真というデータでの記録・蓄積が可能となりました。これにより、各社は精度が高い意思決定や、属人化の排除、業務効率化を実現できると考えています。さらには近年、ドローンの技術も益々高度化しています。ドローンの技術が進歩することで、例えば現在、コンクリート面の撮影がメインですが、そこから触る、聞く、持つなどができるようになることでドローンで全ての業務が代替できるような世界観になっていくなども考えられるのではないでしょうか。

最終的には弊社のビジョンにもある「ドローン・ロボティクス前提社会の創出に最も貢献した会社」を目指し、業界全体の成長への貢献を実現していきます。


FLIGHTSでは、技術者・営業職を積極採用中


ー FLIGHTSでは、そういったことを実現できる仲間を募集していると聞きました

ドローンは少しずつ浸透し、事業参入する企業も増えている市場ではありますが、産業への浸透はまだまだこれからです。我々は、ドローン前提社会に最も貢献する会社として、これからも新しい技術開発や実現を目指していきます。そのためには、一緒に実現に向かって走ってくれる仲間が必要です。


技術者のキャリアを継続したまま、ライフスタイルに合わせて働けるのもFLIGTHSの魅力

ー 現在FLGHTSでは、どういった方を募集しているのでしょうか

募集ポジションの詳細については、採用ページをご覧いただきたいのですが、大きくは技術職と営業職、管理部門の3つの部署があります。中でも現在は、技術者を積極的に採用しています。弊社の技術者は、建設コンサルタント出身の方が多く在籍しており活躍いただいています。その方々曰く、前職と同じような形で技術者のキャリアを続けることや、FLIGHTSではお子さんがいらっしゃるメンバーも多いためその働きやすさなどから、ご入社いただくケースが多いです。

また、弊社の事業領域であるドローンという業界や土木・測量、橋梁などの産業が未経験な方も多く、その業界を学ぼうという知的好奇心が高い方も多いなと感じています。この業界や産業の知見はFLIGHTSにナレッジがあるので、それをもとに勉強しながら自分で考えていけるような方と一緒に仕事できたら嬉しいですね。




株式会社FLIGHTSでは一緒に働く仲間を募集しています