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AcousticSamples 4-in-1 guitar bundleとReal Strat/Real Guitarを比較する

鍵盤弾きなのにも関わらず、ギターの音色が好きすぎて様々な音源を買いあさり挫折し(あるある)、挙句の果てに結局VariaxStandardを買うほどなのですが、今日は値段帯も近くどうしても悩みがちな、AcousticSamples 4-in-1 guitar bundleとReal Strat/Real Guitarの音源比較ができればと思います。

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すべての音源に共通すること

まずは両音源の共通点を整理してみよう。

・ストローク(アップ、ダウン、カッティング、ミュート)もソロ(ハンマリング、ベンド等)も申し分ない音質のサンプルが大量に収録されている
・いずれもキースイッチで実現できるので、キースイッチの打ち込みに慣れている人ならインストール後10分で理解できる
・ストロークパターンについては、ジャンルを横断したサンプルが豊富に入っており、打ち込み不要でカッコいいバッキングを実現できる(重要)

では、MUSIC LABとAcousticSamplesは何がどう違うのか。

MUSIC LAB社 Real Guitar/Real Stratの音作りとは

まずは何もエフェクトの味付けをせず、元から収録されているストロークパターンを聴き比べて見よう。きいていただいたらわかるように、
・Real Guitarは若干音がくぐもった聴こえ方をしており、おとなしく聞こえる
・Real Stratも同様、とても大人しく聴こえ、「打ち込み」っぽいぎこちなさがある
といった特徴がわかる。もちろん人間くさい揺れを追加できる機能もあるので、そういったもので多少打ち込みくささからは解放されると思う。

次に、UR44に付属しているギターエフェクトを掛けて聴いてみよう。

Real Guitar+GAClean

Real Strat+GA Distortion

がらりと雰囲気がかわったように聴こえると思う。オケに混ぜ込んでしまえば、「え、誰が弾いたの?」レベルである(言い過ぎか)。このようにエフェクトで音が立ち上がるように作り込んでいるのがMUSIC LAB社の思想と言えるだろう。

AcousticSamples 4-in-1 guitar bundleの音作りとは

まずはエフェクトで味付けをしない音源の聴き比べ。聴いていただいたらわかるように、「エフェクトで味付けしなくても使える」レベルである。ただし、ここには少しズルがあって、TelematicV3には、音源にもともとビンデージ音源を再現できるギターアンプが付属しており、これがデフォルトでONになっている。このギターアンプが素晴らしく、切り替えるだけでイメージの音を選択できるようになっている。また、ディストーションやコーラスなども豊富で、ここがMUSIC LAB社製とは大きく異なる点である。

TelematicV3のエフェクト追加バージョンも聴いておこう。

TelematicV3+GA CLEAN

TelematicV3+GA Distortion

違いがわかるように特にMIDI部分はいじらず、素でエフェクトのみ掛けてみた。オケの馴染みやすさや聴きやすさからして、ややMUSIC LABに軍配があがる気がしている。まあこれもエフェクトのパラメータやMIDIの打ち込みで全く変わってくるとは思う。

結局どっちがいいの?

現状、僕としては、

・予算があって、後で生音に差し替える。
・作曲に時間を掛けられず、なる早で仕上げたい。
・プレイヤーの方もこちらの意図を解釈して演奏してくれる。

こういうパターンなら間違いなくAcousticSamplesだ。僕がよくやるのは、CUBASEのコード譜機能でコード進行を作ってしまい、それをそのままAcousticSamplesのトラックに流用し、元から収録されているストロークパターンを当てはめるパターンだ。すぐに曲全体のテイストが仕上がり、完成までが早い。

一方で、

・予算の都合上、生録が使えない。
・生録に差し替えるとしても、プレイヤーに細かくニュアンスを伝えたい。
・自分で細かくニュアンスを仕上げて、エフェクトを調整したい。

こういうパターンなら間違いなくMUSIC LABだろう。もともとの音源が打ち込まれることを前提に収録されており、MIDI上で作り込んでも違和感が出にくい。ただし、ギターエフェクトが手持ちにない場合は、一緒に揃えたほうが間違いなく良い。

両音源とも、収録音源自体の品質は抜群なので、お金に余裕があれば・・・、両音源揃えて使い分けるのがいいと思う。


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Hiroaki Ohmori
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