相談を受けたらアドバイスするな
何か相談を受けたとき、基本的にはアドバイスをせず聞き手に徹するようにしている。
大学生くらいの頃に恋愛相談をされたのだが、自分があまり経験がないので返答に困ってしまったことがあった。
その時は適当に無難なアドバイスをしていたのだが、なんだかうまく返答できなかったなぁとじわじわ後悔しだし、相談を受けることに苦手意識が芽生えてしまった。
今思うと、ただ話を聞いて欲しかっただけだったはずで、別に的確なことなど言う必要がなかった。もしかしたら答えはもうその人の中で出ていたのかもしれない。
聞き手に徹すればいい、ということに気づいたのがいつだったのかは覚えていない。もしかしたら何かしらの自己啓発本の影響かもしれない。
アドバイスしなくてもいいと思うようになってから、だいぶ人の相談に対する苦手意識が薄れてきた。(気を抜くとうっすいアドバイスしちゃうんだけどね)
実際、聞き手に徹するようになってから相談ごとを何度か受けたが、相手は悩み事を話すだけでもスッキリしているようだ。少なくともズレたアドバイスをしてしまった頃よりは相手の反応がいい気がする。あくまで聞き手に徹するので、えーっ?まじで?といったリアクションは必要。
加えて、自分は色々質問するようにしている。なぜそうなったのか、現時点でどうすればいいと思ってるのか、など。色々質問することで、相手の悩みごとに対する思考をクリアにできるんじゃないかな?という狙いがある。
結局、そういう悩みを解決するのは相談してきた人自身なので、思考をクリアにして、少しでも解決に向けて自分で辿り着く補助ができればいいなと思ってる。
佐久間宣行氏と銀シャリ橋本氏の対談でも、「悩みを聞いてほしいだけで、結論は求めていない」という発言があるので、自分の考えは正しいと思う。
ちなみに、男性はアドバイスを求めて、女性はただ聞いてほしい、という言説をネット上で見かけたのだが、男女で区切るのもどうかと思うし、そもそもソースもあやふや、どこで見かけた発言かも分からず、結局人それぞれだと思うので、ここでは触れない。
たまに友人と話していて自分が相談することもあるが、やっぱり聞いてほしいだけでアドバイスはいらないなと思う。
学生時代は部活や恋愛に対してアドバイスを欲していて、実際他人に相談してみたが、しっくりこないことのほうが多かった。
結局自分で決めることなので、思考を整理して、納得できる結論を自分で見出さないといけなかった。
相談する側の立場に立った上でも、やはり相談を受けたら聞き手に徹するだけでいいのだと思う。