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22歳、泣きながら沖縄に移住してきた日のこと。
2023年、22歳の春、
私は1人で沖縄へ移住しました。
なぜ沖縄に行こうと決めたのか。
一言で言うと、自分を変えたかったからです。
高校から大学へ内部進学し、大学2年生のときにコロナ禍へ突入。
zoomでの授業がほとんどで、そのまま卒業まであまり登校しない日々が続きました。
将来やりたいことも決まっていなかった私は、
授業を受けて、バイトに行って、休みの日は
ふらっと出かけたりNetflixを見たり。
大学4年間の毎日をなんとなく過ごしていました。
就活の時期になり、自分と真剣に向き合ったとき
この4年間何にも打ち込まず、のほほんと過ごしてきたことに深く後悔しました。
このまま卒業して就職しても、実家にいたら同じような日々を送ってしまう。
どうせなら、遠く離れた場所で、環境も人間関係もガラッと変えて自分の力で頑張ってみたい。
人生のうちの数年間くらい、知らない土地で暮らしてみても面白いんじゃないか?と考えるようになりました。
就職先は、以前沖縄旅行をしたときに滞在したホテル。
とにかく景色も施設も全てが最高で、海が大好きな私は、こんなところで働けたら素敵だなーと思い、そこに決めました。理由はそれだけです。
しかし、自分で移住を決意したのにも関わらずその日が近づくにつれて
「行きたくない・・・」
という気持ちが強くなっていきました。
はじめてのひとり暮らし、
慣れない環境に1人で飛び込んでいくこと、
そしてなによりも、生まれてから毎日当たり前のように一緒にいた家族と離れてしまうことに、
とても大きな寂しさと不安を感じていました。
私の家族も、沖縄に行くことに対して反対はしないけれど
「就職先なんてこっちにたくさんあるのに・・・」
「本当に沖縄行っちゃうの・・・」
と、沖縄に行くことを決めたときから寂しがっていました。
私は自分の思っていることや感じていることを周りの人に伝えるのがとても苦手です。
なので、私も内心はものすごく不安で寂しいけれど、そんなことは言えませんでした。
あるときは、沖縄に行く日までの間に、道を歩いていたら突然スカウトされて沖縄に行けなくなる、なんてこと起きないかなーと妄想したり。
でもそんなこと起きるわけがありません。
移住する前日までちゃんとした実感も湧かず、気がついたら当日を迎えていました。
家族と一緒に羽田空港まで来て、搭乗時刻が近づくまでみんなでお喋りしながら時間をつぶします。
途中で、私の親友がプレゼントと手紙を持って会いに来てくれました。
親友は「がんばってね」と言いながら涙をこぼし、
それを見た私も、我慢できずに泣いてしまいました。
それから15分ほど経って、いよいよお別れのとき。
保安検査場の前にきて、
「ああ、本当に沖縄に行くんだ」
と、そのときやっと実感が湧きました。
母は泣いていました。
それを見て、私も、
ものすごく泣いてしまいました。
自分で決めたからには行くしかありません。
こうして、私は家族に見守られながら
沖縄へ発ちました。
家族と離れ1人になった途端、今まで我慢していた不安と寂しさが一気に押し寄せて泣き止むことができませんでした。
私は大号泣しながらも、
「沖縄に着いたら、初めて会社の同期たちと顔を合わせるのに、こんな泣きじゃくった顔で会いたくないな・・・帽子被ってきてよかった。」
なんて冷静に考えていました。
でもここまできたら、もう思いっきり泣いてこの寂しさを感じ切ってしまおうと、飛行機の中で親友がくれた手紙を読みました。
案の定めっちゃ泣きました。
さて、いよいよ沖縄に到着です。
着いてから集合時間まで余裕があったので、
那覇空港にあるタリーズで時間をつぶしました。
Googleマップを開いて、沖縄にいる自分の位置情報が元いた場所から遠く離れているのを確認して
「本当に沖縄に来てしまったんだな・・・」
とさらに実感が湧きます。
私はまた泣きました。
少しでも気を紛らわせようと、Netflixでダウンロードしておいた韓ドラを見るけれど、
全然内容が入ってきません。
どう考えても泣きすぎているので、いい加減泣き止んでくれと、自分に対して思いました。
自分の心の中にあった寂しさや不安に、かなり蓋をしてしまっていたようです。
なんとか心を落ち着かせて、集合場所へと向かいます。
こうして私の沖縄生活は始まりました。
ここまで読んでくださり、ありがとうございます。
2月に入り、新生活に向けて少しずつ準備をしている方もいらっしゃるかと思います。
私は、新しいことに挑戦するのが大の苦手で、とても勇気が必要です。
HSP×INFJという、生きにくさの象徴のような性質も持っています。
今日は、そんな私が心の奥に秘めた寂しさや不安、様々な感情と葛藤しながら、なんとか踏ん張って始めた沖縄移住初日について書いてみました。
こんな私でも、
泣きじゃくりながらも、
慣れない土地でなんとか新生活を始め、遠く離れた沖縄で今も暮らすことができています。
4月からの新しい環境に不安を感じている方へ、少しでも勇気づけることができたら幸いです。