鶴唳華亭④ 【考察は続く・漢詩①】
さて、只今44話…佳境…と言っても始まりからずっと佳境って言えば佳境みたいな事件が引っ切り無しに続き、息付く暇も与えない展開…佳境と言うのが一番の山場と言う意味で使えないのがこのドラマの恐ろしさ…序盤から視聴者の心臓をいたぶる様などんでん返しの波状攻撃がずっと続いていて、心臓に悪い悪い…汗)それでも観ちゃう、観ないで居られない(皆さんも…ですよね?苦笑)その我がドハマりドラマ鶴唳華亭←遂にこの字をスマホ辞書登録(快適〜♪)ドラマ序盤で定权と昔がお互いが誰かを明確に判りながらも絵屏風を挟んでお互いの顔は見ないまま(もうこの辺りからの焦れ焦れ感も相当なのですが…笑)話しをする場面がありましたよね(尚、この記事を読んでる方は須く先週放送分44話まで、わたしと一緒に感情のジェットコースターに乗ってるものと見做します…笑)そこでアイコニックに登場した屏風に書かれていた漢詩の意味がずーっと気になっていたので、中文学習歴一年ほぼ華流ドラマだけが教材のわたしがネットサーチ力(中文力ほぼゼロ…)だけを頼りに調べてみました(*•̀ᴗ•́*)و
調べるに当り、わたしが漢詩の意味がなかなか判らずウロウロしてたら、Twitterの優しいフォロワーさんお二人が大陸のサイトから色々探してきて下さった記事も、しっかり参照させて頂きました…謝謝!
わたし…そもそも物語序盤から何となくこの漢詩はかなり大事な意味を持っているのでは?と睨んでました(え?皆さんも!?…あ、当たり前ですね…苦笑)今回色々調べてみた結果、この漢詩…やはりズバリこのドラマの「テーマ」そのものなのでは!?と思っています←言い切った!間違ってるかも知れないけど←保険も掛けた!笑
そこで、まだまだ中華レストランで中国人の店員さん相手に你好と再見程度しか声を掛ける勇気の出ないわたしの中文読解力を振り絞ってでも意味を知りたいと、ちょっとだけ頑張って解読してみました…間違いは当然あると思いますが、ここはひとつ生温かい目で見て許して頂けると嬉しい…勿論、ちゃんと漢文判る方が教えてくださるなら是非教えてください…随時ウェルカムです<(_ _)>
さていつも通りの長い前置き、そろそろこれくらいにして問題の「漢詩」の解説、行ってみます!
〈簡体字原文〉
代云陇雁浙江潮
人有迷魂犹待招
世间多少金谷客
数声鹤唳念遥遥
ドラマ画面を見ると、もう少し繁体字?旧字?っぽい字で書いてありましたが(画面止めてスクショしました)多分上のでほぼほぼ間違い無いと思います
この漢詩が登場したのは【あの】印象的な屏風を挟んだシーン…そうです第八集の中盤当り?科挙の試験発表に昔会いたさに逢恩と出掛けた定权が張绍筠を池?堀??に落とし、その後、卢老师の自宅にやって来ると本の虫干し(晒書)を手伝っていた昔を見つけます…薄衣を纏い陽に透ける後ろ姿の昔の美しい細い腕…「あれは誰?」と家職に尋ねる定权…「是御史中丞大人家的女公子」その言葉を聞き、更に昔の姿に見惚れる定权…逢恩には「見るな」と追い払ってしまいます
そこから昔と定权ふたりの花びら舞い落ちる庭での美しいシーンが続きます(この辺はまだ心穏やかに見ていられたのに今や連日の虐(涙)しかしここ、今にして思えば実はなかなかの伏線てんこ盛りのシーンだったのですが…)ふたりが直接顔を合せなかったのは、昔の肩に掛けた襷の紐の結目が固くて直ぐに解けず身繕い出来なかったためですが、実はこの襷さえも伏線なのです…皆さん、後日答え合わせします…宿題ですよ(笑)
そして問題の漢詩…このシーンではまだ屏風に書かれていたのは前二行だけ…わたしは少し前のtweetで、この漢詩は定权の生き様を予見した内容なのでは…と予測しましたが、実は改めてこのシーンを見て思うのは、実はこれ(特にこの二行)は「昔の気持ち」で【も】あったのでは?…とハタと思い当たりました…では、その前二行の意味ですが
代云陇雁浙江潮
人有迷魂犹待招
一行目
代伝…とは群がる雲と言う様な意味らしいです
陇雁…文字通り、龍の形を成して飛ぶ雁の群れ
浙江潮…上海の近くを流れる大きな川で渦潮が出来るほどに流れが急なのだとか…これに関しては「地理苦手人間」のわたし、少し調べてはみましたがちょっと自信がありません…こちらも見識者の方が、より詳しく教えてくださると嬉しいです♡
さあ、解読です…先程も定权の人生について暗喩的に語られている漢詩だと思ったと言いましたが、と同時に実はこれ、美しい自然に囲まれた長閑な蜀の田舎から南齐国の都(←都の名前、未だ把握してません…オシエテ‼︎汗)に出て来た昔の気持ちそのものなのでは??と思うのです…卢老师からの推挙を受け、皇太子の妻になるかも知れない自分の未来に不安を覚えながらも、目の当たりにした定权本人の姿に好感を抱き、想いを募らせ始めた昔の気持ちがこの二行に現れている気がするのです
人有迷魂犹待招
人有(人有り)…昔の事ですね
迷魂(魂迷いて)…皇太子妃へと望まれた事に対する迷いと期待でしょうか?
犹待招(犹(←猶/更に一層)招かれるを待つ)…そして定权の人となりを知り、太子妃となる日を心待ちにする気持ち
さあ、皆さんはどう思われますか?
実際のドラマはただ今「虐」絶好調で進んでおりますが(大汗)ふたりの幸せな姿を垣間見れるのは何時??(必ずその日はやって来ます…一応←)第八集での定权の印象的な言葉「可待」(←これも幾つかあるKey-phraseの中のひとつです)と共に、心待ちに致しましょう(例え結果を知ってても、今は心から祈りたい気持ち)
後半二行は、また後日改めて…
では、今日のお昼45話で…再见吧( ^_^)/~~~
鶴唳華亭(原題:鹤唳华亭)Royal Nirvana 全60話(番外編:別雲間、全12話あります、来年1月に放映予定)
放送期間:2019年11月12日から2020年1月6日、优酷で放映
原作:《鶴唳華亭》雪滿梁園
主演:罗晋、李一桐
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