【剣盾仲間大会】#むかしエビVGC2021 を終えて
去る2021年8月13日に開催された、アノプス限定1on1というとんでもないルールの仲間大会である「むかしエビ1on1 ~最強アノプス復元杯~」に参加いたしました。
大会の詳細は、主催のちゅーいさんによる下記の記事をどうそ。
1on1なら育成の手間もたかが知れているし、いっちょ考察キメて参加するか!ということで気軽に参加しましたが、いやあしかし想定していない(想定を忘れている)型が飛んでくるもんなんですねえ・・
1.大会の結果
14捕食/6絶滅の最終レート1617でフィニッシュ。なんと4位(参加66人中)でした。マジで?
初戦からメロメロを撃たれたり、途中で2連敗→1勝→2連敗というタイミングがあったりと、いろいろとこれはマズいか・・?というシチュエーションをくぐり抜け、最後は7連勝で駆け抜けることができてしまいました。
2連ダイウォールを成功させることができたり、まさかの同速運ゲー(後述)に勝ってしまったりと、運を制した要素もあったように思えます。
2.使用した型とそれに至る考察
今回使用したむかしエビはこちら。
Q.何そのNN
A.
先にアノプスの能力値について簡潔に書いておきましょう。
タイプ:いわ/むし
種族値:45-95-50-40-50-75 計355
特 性:カブトアーマー/すいすい
めぼしい物理技:
いわなだれ/ロックブラスト
シザークロス/むしくい
メタルクロー
アクアジェット
はたきおとす
かわらわり
のしかかり/ブレイククロー/からげんき
めぼしい特殊技:
メテオビーム
しおみず/みずのはどう
だいちのちから/マッドショット
めぼしい補助技:
つるぎのまい/てっぺき/のろい
メロメロ/いやなおと
まもる/こらえる/みがわり
各種わざごとの今回のルールにおける詳細は以下の記事に詳しいので、みんなもこの記事を読む前に先に読もう!(他人任せ)
・弱点を突けるいわ・みず・はがね技は多く飛んでくるだろう
・過去作技禁止ルールゆえにSを上げる手段(ダイジェット(つばめがえし)/ロックカット)がなく、S操作手段はダイアタックとすいすい(※あまごいは覚えない)しかない
という2点に着目し、「同速運ゲーに負けるデメリットを考えるならSに振る必要はないのではないか」との思考に至ります。
そしてSに振らないのであれば、いっそこちらの弱点保険を踏んでもらって殴り倒す方向がよさそう!という大筋の方向性が決まります。
その方向性をもとにロジックした型が以下。
性 格:のんき
努力値:H252 A4 B252
個体値:31-31-31-31-31-00
実数値:152-116-112-60-70-72
特 性:すいすい
どうぐ:じゃくてんほけん
わ ざ:いわなだれ/アクアジェット/かわらわり/こらえる
そうです。最遅です。Sなんざ投げ捨てろ!!
戦術としては至ってシンプルです。初手でダイマックスをして相手の弱点わざを誘い、返しのターンで殴って倒す!以上!
・・以上ではなく、撃ちもらしがあるのなら適宜ダイウォールを挟んでアクジェで処理したり、相手の火力が低そうなら次のターンも耐えて殴り返せばいいだろう・・というスタンスでした。
また、今回は防御特化にしています。特殊方面の最大火力にメテオビームがありますが、ひかえめC特化+パワフルハーブで使用してもHP振りだけで確定1発を免れることができ、また使用する側としてもタスキを想定すると使いにくいはずなので雑に切っています。ダイロックが決まればDも上がるしな!
ちなみに1.の節で「同速運ゲー(後述)」としましたが、・・・そうです、あろうことか最遅同士の同速運ゲーが一度だけありました。
お互いダイマックスをしたのに、こちらが先に動き始めたときは頭の中ハテナマークで埋まりましたよええ。(とくぼうがぐーんとあがった!)
まずはメインウェポンとなるいわわざですが、ダイロックが最大火力となる「いわなだれ」「ロックブラスト」の二択です。(想定時点でヨロギをガバっていたのもありますが、)ダイマックス終了後の火力の差で「いわなだれ」を選びました。小細工は不要、火力あるのみ。
(そもそもロクブラが3発以上になる確率は約67%ですぞwww必然力の範囲外ですなwwwwんんwwwww)
みずわざについては選択肢らしい選択肢もありません。今回は最遅かつ弱点保険持ちのため特殊技の選択肢がないわけでもないのですが、ここは素早さを削りきった部分を補える先制技「アクアジェット」を採用しました。
多くの攻撃技・弱点技については初手ダイマックスと弱点保険によってなんとかなると考え、残り2枠は「みがわり連打に対抗するわざ」「ダイウォールにするわざ」からの選択から選ぶことにしました。
みがわり連打への対抗は当初ダイストリームを予定していたのですが、ここで相手の弱点保険を踏まずにこちらの打点を上げられる「かわらわり」を採用しました。みがわりに弱点攻撃を当てても弱点保険は発動しませんが、ダイマックスターンを枯らされ切った後や、またはターンを枯らし切る前に相手が強行ダイマックスを仕掛けてきたときなどに火力で優位を取れる場面が増えると想定したためです。
ダイウォールにするわざは「まもる」と「こらえる」の2択で悩みましたが、相手のダイマックスわざを確実にしのぎ切る手段として「こらえる」を選択しました。
余談ですが、実は最遅アノプスがすいすいを発動すると実数値が144となり、これは通常の最速アノプスの実数値である139を抜き去る数値となっています。
大会の序盤では、この「後攻ダイストリームから入って次のターンのSを逆転させる」という机上論を実行しようとしていたのですが、まあ予想以上にすいすい個体が多いこと多いこと・・
結局机上論は机上論のままあまり役に立たないことが分かったので、以降は切り替えて初手はダイロックから入るようにしていました。
やはり暴力は全てを解決する・・!
考察序盤のメモ。技構成が違うものの、メモの4割程度は大会で役に立った
3.反省点
いざ実戦となったときに、やはり想定を忘れている型に出くわしたりするものです。相手の型を直接見たわけではないので推測ですが、
・耐久振りA252+しんかのきせき(推測)持ちの初手ダイスチル
・AS252ようき+タスキ持ちの初手がんせきふうじ+いわなだれベースのダイロック
以上の2点は、明確に「やられた!」となったのでよく覚えています。
実は考察段階では「ASぶっぱが多いだろう」という程度の想定だったため、耐久振り奇石ダイスチル型の存在をガバっていました。そしてよりによってその耐久振り奇石型を使用した方が今大会の1位です。マジかよ!
ちなみにワタシは当たっていません。耐久振りなので勝てなそう。
反省点は、
・「すいすい」を選んだ意味がないだけでなく、「相手にいわゆる有効急所を引かれてしまったために勝てなかった試合」が存在した
・ダイスチルの存在が攻守ともにあまり頭になく、「相手が耐久振り+ダイスチルだったために勝てなかった試合」「返しの技がダイスチルであれば勝てていた試合」が存在した
の2点が大部分を占めると言えるでしょう。
上述したように、「下からすいすいでS逆転じゃ!」となるシチュエーションは相手もすいすいだったパターンが序盤にあまりにも多く、結果として火力が足りずジリ貧になったり、相手のほうが先に動くせいでアクジェのダメージが大きくなったり・・といったデメリットを多く生む展開となってしまいました。(勝ててる試合があるのでまだいいんですが・・)
その反省をもとに、以降はダイロックから入るようにした・・というのはすでに書いたとおりですね。
どうせ抜かれる想定の型なのだから、急所による事故の可能性も封じておくべきでした。20戦も行えばさすがに何回かは急所に当たりますからね。
ダイスチルについては、相手がようきAS252のときに使用してくる際の想定はしていたのですが(余裕で耐えるしB上げられても弱保の火力で殴り倒せるのでヨシ!)、自分が耐久振りどころかB特化のむかしエビを使用しているくせにどうして相手もそうである可能性に至れなかったんですかね・・
上記ツイートにぶら下げる形で20戦全ての簡潔な感想を綴っています。
また、今回は相手が使ってくるメロメロへの対策として、やや面倒でも「♀を厳選する」ということは大事だと思いそのとおりにしたのですが、どういうわけか相手も♀だらけだった上にほとんど当たっていない♂からメロメロが飛んできた点も悔やまれるといえば悔やまれる点です。
もちろん、相手が♀かつメロメロを持っていた場合は当然それを知ることなく試合が終わるはずなので、実際にはうまく対策できていた可能性もあります。使用率18.6%もありますからね。想定していたみがわりより多いんですよ。(みがわりは17.3%)
捕食したむかしエビで作ったカレーはうまい!
あらためて、今大会は楽しく参加できました。主催のちゅーいさん、そして他の捕食者の皆様も大変お疲れ様でございました。
ワタシは普段は面白ルールの仲間大会や、あるいはリピボ級(種族統一限定バトル)などに棲息したりしなかったりしているので、ご縁があればまたワタシと相まみえることができる・・かもしれません。
(超絶に運が良ければランクバトルで出会うかもしれませんなwww我の可愛いヤケモンたちがお相手いたしますぞwwww)
4.付録・ダメージ計算いろいろ
こちらのむかしエビは常にのんきHB252 A4であり、また初手で必ずダイマックスをする前提で動きます。
また、ダメージ計算ツールはトレーナー天国様のダメージ計算機を使用しております。だいたいBW中期くらいからお世話になっていると思います。
◆こちらからの攻撃・じゃくてんほけん発動時
●ダイロック
・B上昇補正HB252+ダイマックス:確定1発
(ここを根拠に「ダイマしてダイロックすれば勝ち!」というガバガバ思考に陥っておりました。ダイスチルや奇石はどこいった?)
・無補正B252+ダイマックス+しんかのきせき:乱数1発(62.50%)
・優勝者の振り方+B1段階上昇+しんかのきせき:乱数2発(99.61%)
(最低乱数を連続して引かなければこちらが倒せるため、お互いセオリー通りに動いていた場合は勝てていたかもしれません。お相手のダイスチル+ダイロックも耐えます。)
●ダイストリーム
・無補正H4+ダイマックス:乱数1発(62.50%)
(ほぼ耐久に振っていないような個体にすらこのダメージなため、相手のすいすいのリスクまで加味すればすいすい目的の初手ダイストリームが間違いであったことが分かります。)
・優勝者の振り方+B1段階上昇+しんかのきせき:乱数4発(87.90%)
(そら見たことか。相手のダイスチルのダメージは確定4発とダメージレースですらこちらが負けており、しかも相手もすいすいであるため抜き返すこともできず、いたずらに自分の首を絞めているだけだったのです。)
●ダイナックルは初手で撃つ予定がなかったため割愛します。
◆こちらからの攻撃・じゃくてんほけん未発動時
●ダイロック
・B上昇補正HB252+ダイマックス+しんかのきせき:確定3発
・B上昇補正HB252+B2段階上昇+しんかのきせき:乱数3発(99.98%)
(ダイマ・非ダイマともに最硬の状況を想定。どちらもレアなケースであり、かつこの状況になっている以上はこちらもほとんどダメージを受けていないため、そのまま殴り倒せるはずです。)
●ダイナックル
・無補正H4:乱数2発(67.58%)
(相手の身代わりを壊すには充分すぎるだけの火力がある!という判断をしていました。またしても奇石の存在を忘れていましたが、ここに奇石が加わる分にはまだ身代わりを壊すことができます。)
・無補正H4B252+しんかのきせき:乱数4発(11.75%)
(相手の身代わりを壊せる確率は7/16、すなわち43.75%とやや心もとない数字です。)
●ダイストリーム
・無補正H4+ダイマックス:乱数2発(67.58%)
(さすがにこの程度であれば次の雨込みダイストリームでも落とせます。天候の上書きがあってもその場合は弱保が発動しているため倒せますが、シチュエーションが謎なため意味のある数字かは怪しいです。)
・無補正H4+ダイマックス+しんかのきせき:乱数3発(78.74%)
(もう怪しいです。たったこれだけですら次の雨込みダイストリームで落ちなくなります。)
◆相手からの攻撃
・優勝者の振り方のダイロック(ロックブラスト):確定2発
(もしもセオリー通りのダイスチルからではなく、ダイロックから入られていた場合は負けていた可能性が高いです。相手のBが上がっていなかったとしてもこちらのダイロック1発では落とせません。)
・A上昇補正+A252のダイロック:確定2発
(同じ確定2発ですが、この場合は弱保が発動しているため殴り返して勝てる可能性があります。相手がH252+奇石までは確定、無補正B252+奇石の場合は上述の通り乱数1発(62.50%)です。)
・無補正A252のがんせきふうじ:乱数3発(16.04%)
(がんせきふうじは声が出た。奇石と防御振りを駆使せずともタスキを持てばこちらの攻撃は耐え、このあとのダイロック(いわなだれベース)でそこそこの乱数で落とされてしまいます。)
・・・
だんだんめどくなってきたのでここらで省略します。
キミもむかしエビ1on1のときは初手ダイロックかダイスチルを撃とうね!!