いとしきヱヴァQの話
※この記事は2012年11月29日に俺ブログで作成したものを再編集したものです。
公開2日で興行収入が11億3000万円に到達した「ヱヴァンゲリヲン新劇場版Q」が公開されて、早13日が経とうとしています。観客動員数・興行収入ともに過去最高は確実(だいたい2倍以上のペース)、いしたんも昨日時点で2回見に行きました。その感想。以下ネタバレは承知の上で。
いしたんの観点で話をすると、カヲル君のカヲル君によるカヲル君ヱヴァでした。前作までにあったあったかほのぼのイベントはほぼ皆無で、全編を通してシリアスなままダークに終わったのが今作です。巨神兵~の時点ですでに観客のテンションを底まで落としてます。故に一見さんは入りにくいです。が、4部完結の3作目だからそれは仕方ないのかも。
14年の時を経て成長が止まったままのチルドレン達。
大切な人を守るために支払ったサードインパクトという大きすぎる犠牲。
そして守れなかった事実。
ネルフとゼーレの終わり。
ネルフ殲滅を目的としたヴィレの台頭。
エヴァシリーズの終わり。
使徒の終わり。
シンジ君を取り巻く友情と信頼の終わり。
失った世界を取り戻すべく失った新たな代償と友情。
今回のサブタイトル「YOU CAN (NOT) REDO.」は今まで以上に作品に重く深い印象を与えるワードになっています。
取り戻せないもの。
まだ間に合うもの。
何が残り、何を信じ、何に従い、何処に向かうのか。
クライマックスが光か闇かは賛否別れますが、数多の骸を踏み越えチルドレンが歩く赤き死の世界の果てに報われる幸ある終焉を期待しています。